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母のトリプルネガティブ乳ガンについて

[管理番号:7088]
性別:女性
年齢:63歳
病名:みぎ乳ガン
症状:

はじめまして。
いつもQ&Aやブログ、コラム、読ませていただいて、勉強させていただいております。

母が、呼吸器で5年前に手術後(悪性ではないです。)、定期受診で12/(上旬)にCTをとり、たまたまみぎ胸部にCT上1.6cmのしこりを指摘されて、12/(上旬)乳腺外科で細胞診をし、12/(下旬)にトリプルネガティブ乳ガンだと告知されました。

渡された病理診断報告書には、「壊死を広範に伴いながら、異型細胞が充実性胞巣を形成して増殖しています。
辺縁部では微小な胞巣を形成し、脂肪組織に達する浸潤が見られます。
Invasive ductal carcinoma,solid typeの所見です。
核分裂像を多数見ます。

構成細胞の異型は中等度です。
バイオマーカーの結果は、以下の通りです。

ER(-).Allred score PSO+ISO=TSO.
PgR(-).Allred score PSO+ISO=TSO.
HER2,0.
Ki-67 標識率 90%」と書いてありました。
とても性格の悪いタイプの乳ガンで、癌が多臓器に転移していれば手術はできないから延命治療だと説明をうけました。
もしリンパ節転移までなら、あなたの場合は、まずは抗がん剤から始めますという話をされました。

1/(上旬)にCT検査を受け、1/(上旬)に、エコー上腫瘍は16mm、CT上20mmで、リンパ節転移もないと言われました。
術前抗がん剤の話をされはじめたのですが、田澤先生のコラムなどを以前からみていたため、手術先行できないかと聞いた所、大学病院のためとてもこんでいて順番待ちなので、3月末になってしまうという話と、先に6ヶ月アンスラサイクリン+タキサンを投与してから、8月に手術と説明されました。

田澤先生の病院を受診したいという気持ちが強かったため、東京の病院に行きたいと話した所、治療は基本的に同じだからといわれ、しぶしぶ近くの県立病院に手術枠をきいてもらい、1月末か2月最初には手術できるという返事をもらいました。
しかし、「手術を先にするということは、身体中に漂っているがん細胞を放置することになるから、転移の可能性はあると思う。
手術後1ヶ月は抗がん剤はできない。」と話され、田澤先生の話が頭にありながらも、とても不安な気持ちになってしまいました。

術前術後、どちらに抗がん剤をしても、再発予後に変わりがないというのはわかっているのですが、この、血液にのって身体中に漂っているがんというものも、術前術後どちらに抗がん剤をやっても変わりがないものなのでしょうか?
転移があるなら画像上ないだけですでにあるということもわかってはいますし、術後に抗がん剤、と強く思って話を聞きに行ったのに、そのように説明されると、どうすればいいかとわからなくなってきました。

術後に抗がん剤をやれば、その、今の時点ではみえていないだけかもしれない転移にも、
消えたりの効果があるのでしょうか?

考えがまとまりません。
ご意見、よろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

トリプルネガティブについて、余計な心配をさせられている方は、是非「お知らせ」の中の「トリプルネガティブについて疑問の方は、管理番号7077『トリプルネガティブ 無再発率』をご一読ください。」をご一読ください。

「手術後1ヶ月は抗がん剤はできない。」
→?
 ちなみに当院だと(希望者には)翌週から抗がん剤していますよ?

 何故1か月も抗がん剤ができないのか?
 正直、「手術精度がその程度」と、言われてしまっても仕方がありませんね。

「術前術後どちらに抗がん剤をやっても変わりがないものなのでしょうか?」
「術後に抗がん剤をやれば、その、今の時点ではみえていないだけかもしれない転移にも消えたりの効果があるのでしょうか?」

→勿論!

 だから予後に違いがないのです。

★真実はひとつ!(コナンも言ってます)
 術前抗がん剤の適応は(あくまでも)「小さくして温存」なのです。

 「1.6cmの腫瘍で術前抗がん剤をゴリ押しする」人達と議論することさえ、馬鹿馬鹿しい。