[管理番号:4883]
性別:女性
年齢:32歳
はじめまして。
こんにちは。
色々心配になり、田澤先生のところへ辿り着きました。
そして、日々勉強させていただいてます。
1月末に乳癌であるとわかり、知識が全くなく、あれよあれよと3月より抗ガン剤治療が始まりました。
そのうち時間に余裕が出て、色々調べていくうちに本当にこれでよかったのかなと日々疑問に思っています。
今わかっているわたしの情報ですが、
トリプルネガティブであり、腫瘍は3センチ弱、ki67は75%、グレード3、リンパ節転移なし(1つ腫れていると言われ、生検しましたが陰性でした。)
現在の治療経過は、ドセタキセルとシスプラチン4回→AC4回のACの1回目が終わったところです。
ドセタキセルとシスプラチンが4回終わったところで、MRIを撮り、腫瘍は70%以上縮小し、瘢痕化?繊維化?していると言われました。
これはどのような状態なのでしょうか?
抗ガン剤はよく効いているよ。
とは言われました。
自身でも、触れていたしこりが
みるみる触れなくなったので、嬉しいかぎりです。
そして、当初温存手術を希望していましたが、色々調べるうちに再発率が少しでも低いほうが良いのではと思うようになり全摘を希望しようと思っています。
ACが効かなかった場合、途中でオペに切り替わることもあると主治医に言われましたが、現在瘢痕化?するまで効いているので、今のうちに手術したいとも思うようになりました。
田澤先生ならどのように治療をすすめていきますか?抗ガン剤数回分をオペが終わった後に行うことも可能でしょうか?
根治を目指していますが、正直再発や、遠隔転移が怖く、この先何十年生きることができるのか、と考えたら毎日不安です。
今のわたしの生存率や再発率はどのくらいでしょうか?
まとまりのない文章ですみません。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
私が指摘したいのは「適応外使用」です。
シスプラチンはそもそも乳癌に適応はない。
♯同じ「プラチナ製剤」である「カルボプラチンがHER2陽性乳癌におけるTCH療法(ドセタキセル+カルボプラチン+ハーセプチン)で適応がある」だけです。
ドセタキセル+シスプラチンは子宮体癌などで適応があるようですが、何故乳癌で使用しているのか?
子宮体癌には「シスプラチン+ドセタキセル」療法が行われている様ですが…
「本当にこれでよかったのかなと日々疑問」
⇒おそらく、「半ば強引に」術前化学療法をされているのでしょう。
しかも、適応外薬剤で
「これはどのような状態なのでしょうか?」
⇒効果はあるようです。
「田澤先生ならどのように治療をすすめていきますか?」
⇒そもそも…
私が、意味も無く(術前抗がん剤の唯一の目的は「小さくして温存」のみです)術前抗がん剤をすることはありません。
「抗ガン剤数回分をオペが終わった後に行うことも可能でしょうか?」
⇒もちろん、それで構いません。
抗癌剤は「術前に行っても、術後に行っても予後は同等」なのです。
「今のわたしの生存率や再発率はどのくらいでしょうか?」
⇒10年生存率は82%で再発率は23%となります。
質問者様から 【結果2 】
トリプルネガティブその後
性別:女性
年齢:34歳
病名:右乳がん
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]
2017年1月にトリプルネガティブの乳がんと診断され術前化学療法と、同年10月に全摘手術を行いました。その後の病理では完全奏功とのことでした。
再発等もなく現在は経過観察中です。
また、化学療法の副作用で、検査や診察の結果、閉経しているだろうと婦人科医師から言われていた後、妊娠が判明し、2018年の終わりに出産し、現在子育て中です。田澤先生の希望のあるコメントにいつも励まされていました。
ありがとうございます!!
再発することがないよう祈るばかりです。
子供の成長を励みにこれからも頑張っていきます。
<Q&A結果>