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トリプルネガティブ乳ガン 術前科学療法効果

[管理番号:867]
性別:女性
年齢:47歳
はじめまして。よろしくお願いいたします。
1月上旬に乳ガンがわかり大学病院を紹介していただきトリプルネガティブ乳ガンと告知されました。
2月下旬からEC法を4回、タキソテールを4回終了しました。EC法の1回目からしこりが縮小し始めたのですが、3回目からは変化なしでタキソテール2回目の時にエコーでひとまわり縮小したものの、3回目以降大きくなりました。
4回目投与したその日にエコーをしたところ2.2㎝が4㎝になってしまいましたがエコー画像を見ると黒かった塊が白くなっていました。
先生いわく「しこりは大きくなっているが悪化によるものだと1ヶ月でこんなに大きくなることはあり得ない。1ヶ月前に撮ったエコー画像よりも白くなっているってことは中身は死滅していると思うので抗がん剤効果はあったと考えています」と言われました。
確かに素人目でも真っ黒だった塊が白くモヤモヤとしているのがわかります。
2ヶ月前のCT検査でも特に異常はありませんでした。
しこりが大きくなっても白くなっていれば死滅と考えて大丈夫でしょうか。
それとも抗がん剤が効いていなかったのでしょうか。
2ヶ月前に大丈夫でも転移<ぁw)€オ : 文字化け>ている可能性はありますか。
たくさんの質問ですがよろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 術前化学療法ですね。
 メール内容からは(小さくして、温存するような目的があったのか不明)ですが、「トリプルネガティブというだけの理由で術前化学療法を勧められた(どうせ、術後に化学療法するのだから、術前に行いましょう的な)かもしれませんね。

回答

「3回目以降大きくなりました。4回目投与したその日にエコーをしたところ2.2㎝が4㎝になってしまいました」
⇒抗がん剤が効いていないと判断すべきです。
 明らかに増大しています。
 このようなことがあるから「術前化学療法が必ず効く筈」という前提は良くないのです。
 
「エコー画像よりも白くなっているってことは中身は死滅していると思うので抗がん剤効果はあったと考えています」
⇒この理論は危険です。
 通常「腫瘍中央部の壊死」は(腫瘍が急速増大した際に栄養が追い付かずに腫瘍細胞が壊死を起こした時に)起こります。
 勿論「担当医のいうように」腫瘍の壊死に「抗がん剤の関与が関わっている可能性」はありますが、基本的に「腫瘍径が増大」している事の説明はつきません。
 
「しこりが大きくなっても白くなっていれば死滅と考えて大丈夫でしょうか。それとも抗がん剤が効いていなかったのでしょうか」
⇒私自身も「術前抗がん剤」を行っている中で同様の経験がたびたびありました。
 その際には担当医のように「抗がん剤が効いているから腫瘍が壊死をした、壊死をしたから腫瘍径が増大しているように見えただけ」と思おうとはしましたが、やはり「腫瘍の増大」だと思います。
 
「2ヶ月前に大丈夫でも転移<ぁw)€オ : 文字化け>ている可能性はありますか」
⇒抗がん剤が効いていないとしても…
 2カ月で「転移」することは殆どありません。
 
○術前抗がん剤が「必ず効く」という前提が危険なものであることを知ってもらいたいために、質問者には「今更言っても仕方がない」事ながら「術前抗がん剤のリスク」についても言及しました。
 
 

 

質問者様から 【質問2 これからの治療について】

先日質問させて頂いた者です。今回もよろしくお願いします。先日の回答よくわかりました。私の場合、元々大学病院で治療をしているのですが抗がん剤治療だけは自宅近くでさせてもらっていました。先日の内容は抗がん剤治療した病院の医師がからの話です。先日、大学病院でMRIやマンモグラフィ、エコーなど一通りの検査後の話では「術後病理検査をしてみないとわからないが、死滅の際の出血や水分の可能性もあるがまわりのガン細胞が腫瘍血管があるのでまだ回りは生きている」と言われました。質問ですが腫瘍血管があると言うことはまだ全身にガン細胞が散らばっているのでしょうか。10日後に全摘出同時再建手術の予定ですが、取った組織を調べてみてもしかしたら別のタイプも混在している可能性もあるかもしれないのでその時はホルモン療法など対処法はあるがトリネガだけだと放射線以外対処法はないと言われました。術前抗がん剤はしましたが術後も抗がん剤はできないのでしょうか。腫瘍が2.8㎝から4.8㎝に大きくなってしまったので今現在も全身にガン細胞が回っているのではないかと心配です。私の場合、手術しても再<・u梍ュ :文字化け>する可能性は高いですか。今はリンパ節や遠隔転移もありません。たくさんの質問ですがよろしくお願いいたします。
 

田澤先生から 【回答2】

 こんにちは。田澤です。
 内容は良く解りました。
 ただ「腫瘍血管を勘違い」されているのではないかと思います。

回答

「腫瘍血管があると言うことはまだ全身にガン細胞が散らばっているのでしょうか」
⇒意味が違います。
 腫瘍血管は「腫瘍に血液を供給しているだけ」です。
 そこから「転移するわけではない」のです。
 
「術前抗がん剤はしましたが術後も抗がん剤はできないのでしょうか」
⇒理論上は可能です。
 但し、「タキサン(ドセタキセル)が効かなかったことから」同じタキサンである「パクリタキセルやアブラキサンなど」を術後にすることは無いでしょう。
 可能性としてはECです。
 
 エピルビシンとして「800mg/m2」までは許容量です。
 EC(90mg/mw)で4回行っていたとすれば 『あと4回は可能』ではあります。
 ○最終的には担当医との相談となるでしょう。
 その他の抗がん剤の適応はありません。
 あくまでも「術前術後に行う抗がん剤」はアンスラサイクリンもしくはタキサンであることに注意が必要です。(経口剤UFTも適応はありますが…)
 
「腫瘍が2.8㎝から4.8㎝に大きくなってしまったので今現在も全身にガン細胞が回っているのではないかと心配です」
⇒腫瘍が増大することと、「癌細胞が全身をめぐる」事は全くの別問題です。
 
「手術しても再<・u梍ュ :文字化け>する可能性は高いですか」
⇒「腫瘍縮小効果」と「再発リスク」についてはの関係は(病理学的完全寛解以外は)良く解っていません
 「ECの術後追加投与」については検討してもいいかもしれません。(データは全くありませんが…)



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