[管理番号:7284]
性別:女性
年齢:60歳
病名:トリプルネガティブ乳がん、ステージ2b
症状:肝臓への再発転移、肝機能と腎機能に問題なし、現在使用中の抗がん剤の副作用はあるが、なんとか耐えられる
トリプルネガティブの2bで、2年前に温存手術を受け、化学療法はec療法とドセタキセルを受けて、放射線治療も受けました。
3ヶ月に一回腫瘍マーカーを検査していたのですが、昨年にceaが220になり、検査したところ肝臓に再発転移していました。
数は一つ、大きさは5cmくらいとのこと。
オラパリブは適用無し、エリブリンは効果がなく、パクリタキセル+アバスチンで治療してきました。
毎月腫瘍マーカーを測っていて、3ヶ月でceaが25になり、そのとき改めて画像を撮ると、腫瘍も2cmほどになっていました。
ただ、もう3ヶ月経ったところでもceaが23、腫瘍は変化無し、でした。
主治医はこのままパクリタキセル+アバスチンで治療していく予定のようです。
私としては、腫瘍を外科手術か放射線、ラジオ波で局所治療して、一旦画像上寛解にして経口薬での治療(もしくは経過観察)にしたいです。
理由としてはパクリタキセル+アバスチンがここで効果が底打ちなのではないか、という疑問があること。
ただ、まだ効果は発揮していると思います。
なので、このまま使い続けるより、一度画像上寛解+経口薬(経過観察)に変えてみて、
それで維持できればそのままで、もし悪化したらまたパクリタキセル+アバスチンに変更する、という形にしたらより長く病状をコントロールできると思ったからです。
また、近い将来テセントリク+ナブパクリタキセル療法が承認されそうという情報を知りました。
ナブパクリタキセルとパクリタキセルはほぼ同じお薬ですよね。
もし、パクリタキセル+アバスチンを使い続けてパクリタキセルに耐性ができてしまうと、テセントリク+ナブパクリタキセルが承認された際に効果が発揮されなさそうでこわいという思いもあります
田澤先生は私の考えをどう思われますか。
また、この状態であれば先生はどのような治療をなされますか。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「腫瘍を外科手術か放射線、ラジオ波で局所治療して、一旦画像上寛解にして経口薬での治療」
「田澤先生は私の考えをどう思われますか。」
「また、この状態であれば先生はどのような治療をなされますか。」
→抗がん剤を休んで「放射線」はいいと思います。
質問者様から 【質問2】
トリプルネガティブで再発を繰り返す場合の治療について
性別:女性
年齢:64
病名:乳がん
症状:全身状態は良好、特に自覚症状なし
投稿日:2023年2月18日
お久しぶりです。
前回質問後の経過から話させていただきます。
その後放射線治療に切り替え、画像上寛解したので経過観察となりました。
そして二年後、定期検診の際にマーカー上昇しており、再び肝転移が見つかりました。
大きさは3cmほどで、手術で取れるところということだったので、無理を言って摘出してもらいました。
その際腫瘍を検査に出したのですが、PD_L1は陰性でした。
経過観察だとまた再発するのではないかと思い、相談したところゼローダが処方されました。
半年後にマーカーが上昇し、肝臓に再々発が見つかり、同じような場所で同じような大きさだったのでまた手術で摘出してもらいました。
その後TS-1が処方されました。
TS-1を一年飲み、マーカーや画像に異常がなかったので、経過観察となりました。
そして今月に入って今度は胸骨と腹部のリンパ節に転移が見つかりました。
主治医から提案されたのはパクリタキセル+アバスチンで治療することでした。
私としてはその前に放射線治療を行って、
画像上寛解にならなければパクリタキセル+アバスチンでの治療にしようと思い、放射線科の医師にも相談しました。
放射線科の医師は「放射線治療ができるにはできるが、乳がんの転移は全身病のため、ここだけをコントロールする意味はあまりないので、すすめはしない」と言われました。
田澤先生ならどのような治療方針を立てられますか?
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
主治医から提案されたのはパクリタキセル+アバスチンで治療することでした。
私としてはその前に放射線治療を行って、
画像上寛解にならなければパクリタキセル+アバスチンでの治療にしようと思い、放射線科の医師にも相談しました。
放射線科の医師は「放射線治療ができるにはできるが、乳がんの転移は全身病のため、ここだけをコントロールする意味はあまりないので、すすめはしない」と言われました。
田澤先生ならどのような治療方針を立てられますか?
⇒局所方法(放射線)+抗がん剤です。
放射線⇒(終了後)bevacizumab+paclitaxelとします。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/2/27
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