[管理番号:3113]
性別:女性
年齢:38歳
右胸上方内側にはっきりと触れるしこりと痛みがあり半年前に乳ガン検診を受けました。
マンモでは異常なし、エコーでははっきり判断つかずMRIを撮ったところカテゴリー3、針生検で陰性との結果で、半年の経過観察となりました。
この半年間、しこりは変わらずにあり時々痛みも続いていました。
先日、半年後の検診に行ったところマンモは異常なし、エコーでは嚢胞が多発していると言われ、しこりは嚢胞の塊が触れるためと言われました。
その嚢胞の中に技師さんでも判別つかない箇所があったらしく、先生に確認をしていました。
先生は「はっきりしないから半年後にまた検査をしましょう」と。
不安で針生検をお願いしましたが、嚢胞を指差し「一つ一つ見るわけにいかないでしょ」と言われただけで、何が疑わしいのか詳しい説明もしてもらえませんでした。
指摘されたところは半年前に針生検した所と同じところです。
0、8cmと言っていました。
針生検したはずなのにまだ疑わしいのか、半年も放っておいて大丈夫なのか、不安ばかりが募ります。
技師さんには癌が1cmになるまで7.8年かかるので半年様子見なければ比較ができないとも言われました。
悪性を疑われているのか気になり夜も眠れません。
お忙しいなか申し訳ありませんが宜しくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
今回の質問者のように「確定診断をされずに、いたずらに経過観察をされる」ことが、どれだけストレスなのか?担当医には、もう一度考えてもらいたいところです。
それが、もし「自分の家族であっても」同じように対応するのでしょうか?
「その嚢胞の中に技師さんでも判別つかない箇所があった」「「一つ一つ見るわけにいかないでしょ」
⇒これは「おかしい」ですね。
技師さんは(全ての嚢胞が怪しいと言っている訳ではなく)「特定の一箇所が気になる」と言っているようです。
それを「一つ一つ」とは、おかしなコメントです。
○本来は、(技師さんに指摘されたのであれば)自らエコーをして「問題が無いか、確認すべき」です。
その上で「私が診る限り大丈夫」となれば、いいのですが「技師さんのエコー写真だけで判断」してはいけません。
「指摘されたところは半年前に針生検した所と同じところです。0、8cmと言っていました。」
「針生検したはずなのにまだ疑わしいのか」
⇒本来は針生検は100%の確定診断でなくてはなりません。
せっかく「針生検しても、半年後経過観察とする」ようでは「診断が甘い」と言わざるを得ません。
もしも「バネ式針生検では確定診断とならない」と最初から解っていたのであれば、「最初から、マンモトーム生検してしまえば」確定診断が得られた筈なのです。
○何のための「組織診断」なのか?
その病理結果に「担当医は100%の自信をもっている」のか?
「半年も放っておいて大丈夫なのか、不安ばかりが募ります。」
「悪性を疑われているのか気になり夜も眠れません。」
⇒担当医が「半年で大丈夫と判断」したわけなので、「大事には至らない」でしょうが…
もしも不安であれば、(質問者がどちらにお住まいなのかは解りませんが…)
(予約は混んでいるとは思いますが、不安で半年を過ごすよりも)当院(江戸川でも市川でも)を予約してマンモトーム生検をすることをお勧めします。
100%の確定診断のためには、それが一番です。
予約が例え1~2カ月取れなかったとしても「不安で半年過ごし、それでいて確定診断は得られないような診療」よりは数倍いいのではないでしょうか?
その場合には「乳腺秘書室」へトップページからご連絡ください。
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