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[管理番号:7407]
性別:女性
年齢:50歳
病名:浸潤性乳管癌
症状:

このような場の設定、本当にありがとうございます。

先日、エコーで画像上12mm(浸潤径ではなく腫瘍径)の腫瘤が確認され、マンモトーム生検により浸潤性乳管癌(硬性型~腺管形成型)との診断を受けたため、左胸を全摘(MRIの結果広がりはなく、温存可能でしたが自ら全摘を選択)しました。

そして、術後の病理検査で「大部分の浸潤巣は生検により切除された可能性が高い」「浸潤径は100μm程であり、微小浸潤癌の所見(針生検、切除手術後の状態)」「残存腫瘍径8×7mm」との結果が出て、「針生検材料における浸潤径は約7mm大」との付記がなされておりました。
リンパ節は、センチネルを2個取り、両方とも永久標本で「転移なし」でした。

質問①この場合、私の腫瘍径(pT)は針生検の7mmで、pT1bとなるのでしょうか?
主治医は腫瘍径7mmの前提で予後等の話をしてくださいましたが、組織診でたまたま取れた部分の浸潤径が7mmだっただけであり(そもそも組織診でなぜ浸潤径が測れるのかわかりません。
術前の生検結果には記載されていませんでした)、最大で12mm(エコー上の腫瘍径)まで浸潤していた可能性があるのではないかと疑問に思っています。
12mmだとpT1cになりますし、7mmとは少々予後等を考える前提が変わって来ませんか?
※ステージや予後を判断するのは腫瘍径ではなく浸潤径でいいですよね?

質問②術後の治療について、主治医は、タモキシフェン5年をすすめてくださいました。
ただ、浸潤径が7mmであることを前提に「(術後無治療でも生存率が高いため)10年生存率でも、ホルモン療法による上乗せは1%未満(再発率の上乗せはもう少しある)。
当院では5mmくらいからホルモン療法をすすめるが、7mmはそれに近いので、ご本人の考え方次第では無治療も選択肢のひとつ」とおっしゃいました。

 田澤先生は、針生検で腫瘍が消失したという管理番号5675の方のご質問に対し、術後の治療について、針生検で取り切れたことを理由に「迷わず」無治療にすると回答されています。
私の場合、針生検で「取りきれた」訳ではないので状況は異なるとは思います。
田澤先生は、私の場合の無治療の選択肢についてはどうお考えになりますか(そもそも浸潤径が12mmの可能性があれば、成り立たない話ですが)? やはりタモキシフェン5年が妥当でしょうか?

質問③Predictによると、ホルモン治療をした場合、5年生存率より10年生存率の方が、微量ながらホルモン療法による上乗せ効果は上がるようですが(腫瘍径12mmで入力した場合で0%→0.7%)、これは10年服薬した場合でしょう
か? それとも、5年でやめた場合でも10年生存率の上乗せ上昇が期待できるのでしょうか?

質問④私の場合、術後の検査結果は、非浸潤部分を調べたものだと思いますが、組織学的、免疫組織化学的所見とも、これを確定診断としてよいのでしょうか? それとも、術前の結果を確定診断とするべきですか?(大きく違いはありませんが)

 どうぞ、よろしくお願いします。

以下、検査の結果を記します。

【マンモトーム生検結果】
Invasive ductal carcinoma of the left barest.
ER陽性(ほぼ100%、moderate~weak)、PgR(90%以上、strong~weak)、
HER2score1+、MB-1陽性率 5-10%、核グレード1相当(核異型;中程度
(score2)、核分裂像2-3個程度/10hpf(score1))、腺管形成30-40%程度
クロマチン濃染性の類円形腫大核と淡好酸性の細胞質を有する腫瘍細胞が、乳頭腺管状や中小の胞巣状となって浸潤性増殖している。
腺腔内には分泌物の貯留や小さな壊死を見る。
浸潤性乳管癌(硬性型~腺管形成型)の所見。

【術後病理検査結果】
Microinvasive carcinoma of the left breast, state after core needle biopsy, mastectomy
*セレロ生検後の状態
Lt, C, 8×7mm(残存腫瘍径), g, Ly0, V0, margin negative, sn(0/2)
*針生検における浸潤径は約7mm大
ER陽性(90%以上、moderate~strong)、PgR(90%以上、moderate
~strong)、HER2 1+(参考値)、MB-1陽性細胞率 5%程度
核グレードについては、微小浸潤であるため評価困難
組織学的には、C領域において類円形に腫大した核と好酸性の細胞質を有する
腫瘍細胞が、拡張した乳管内で充実状あるいは篩状に増殖している。
大部分は乳管内病変であるが、ごく一部において辺縁が不整の腫瘍胞巣が間質に飛び出すように増殖し、免疫組織化学的にp63陽性の筋上皮を欠く。
同部位について
は間質浸潤像と判断する。
浸潤径は100μm程であり、微小浸潤の所見である。

腫瘍径は9×6mm大(質問者注;なぜ表題部分の8×7mmと異なるのか不明)。
腫瘍近傍には、出血像や ヘモジデリン沈着像、不規則で錯綜配列を呈する膠原腺維の増生を認め、生検瘢痕と考えられる。
よって、大部分の浸潤巣は、生検により切除された可能性が高い。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「質問①この場合、私の腫瘍径(pT)は針生検の7mmで、pT1bとなるのでしょうか?」
→そうなります。

「最大で12mm(エコー上の腫瘍径)まで浸潤していた可能性があるのではないかと疑問」
→その気持ちも解りますが…
 証拠がありません。

「7mmはそれに近いので、ご本人の考え方次第では無治療も選択肢のひとつ」
「針生検で取り切れたことを理由に「迷わず」無治療にすると回答」「田澤先生は、私の場合の無治療の選択肢についてはどうお考えになりますか」

→その通り。(無治療も十分に)選択肢になります。

 その意味では「主治医と同意見」です。

「5年でやめた場合でも10年生存率の上乗せ上昇が期待できるのでしょうか?」
→その通りです。

「組織学的、免疫組織化学的所見とも、これを確定診断としてよいのでしょうか?」
→両方の組み合わせでいいのです。
 ご安心を。
 





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