[管理番号:2084]
性別:女性
年齢:42歳
初めまして
宜しくお願い致します。
現在、乳ガンの診断を受けており何点か不安な点があり質問させて頂きたく思います。
左胸にシコリを感じたのが11月○○日
乳ガン診断日 12月○日
現在42歳
帝王切開による出産経験1回
身内等に癌の発症者無し
診断内容
浸潤性乳管ガン
ER 90%
PgR 100%
HER2 (ー)
Ki67 20%
グレード 2
17mmの乳ガン
ルミナールA
行った検査
マンモグラフィー
エコー
針生検
血液検査
MRI
CT
12月○○日に骨シンチ検査予定です。
現在はリンパ節等への転移は無いとの診断です。
先日の診察で温存の方向で手術を行のも可能、再発が不安なら全摘でも良いとの事でした。
どちらにしても再発の確率はあまり変わらないと言われました。
手術は予約が多く2月頃になるとの事です。
質問
先日の診察で手術まで不安ならばホルモン剤(ノルバデックス錠20g)を処方されましたが、手術前から服用してもよいのか?
質問2
手術前から抗ガン剤投与を進められたのですが、本当に良いのか?
質問3
手術後は抗ガン剤治療を試してみてはと言われましたが、ホルモン剤での治療では無理なのか?
自分は出来る限り抗ガン剤治療を避けたいです。
質問4
2月まで日数あるので、現在のグレードやKi67の悪化は大丈夫なのか?
以上になります。
お忙しいとは思いますが宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
cT1c(17mm), cN0, luminalA
文句なしの早期乳癌です。
CTも不要ですが、「骨シンチなど無駄極まりない」
もしも「医療被曝が心配」ならばキャンセルする方がいいと思います。
トップページの「今週のコラム 6回目 無駄どころか有害なのです」を参照してください。
「先日の診察で手術まで不安ならばホルモン剤(ノルバデックス錠20g)を処方されましたが、手術前から服用してもよいのか?」
⇒構いません。
閉経前の「術前ホルモン療法」は推奨されませんが、この場合は「あくまでも手術までの期間が空くから、何もしないで待つより」ということなのです。
「手術前から抗ガン剤投与を進められたのですが、本当に良いのか?」
⇒意味不明です。(ただのルーチンとして勧めただけでしょう。当然断るべきです)
質問者は腫瘍径「17mm」で最初から「温存可能」です。
術前化学療法の適応はありません。
そもそも「luminal A」だしcN0なのだから、「術前術後に抗がん剤は不要」なのです。
「手術後は抗ガン剤治療を試してみてはと言われましたが、ホルモン剤での治療では無理なのか?」
⇒抗がん剤の適応がないのに「抗がん剤治療を試してみては」というのは問題です。
エビデンスを無視した(しかもご本人の医師も無視した)とんでもない治療と言えます。
「2月まで日数あるので、現在のグレードやKi67の悪化は大丈夫なのか?」
⇒質問者は勘違いしています。
グレードは「何年たっても変わらないし、Ki67も同様」です。
「時間と共に変わるのはステージ」です。
○2カ月くらいでは「ステージには影響無い」でしょう。
ホルモン療法を先行させることで、更に効果が有る筈です。
質問者様から 【質問2】
先日は早々にご回答頂きありがとうございました。
いつも先生の的確なアドバイスを拝見しており心強く思っております。
現時点不安に思っている事があり何点か質問させて下さい。
質問1
ずっと左肩に痛みと痺れがあるのですが転移とかではないでしょうか?
質問2
しこりに触れると当初より確実に固く大きくなっているのですが気のせいでしょう
か?
質問3
手術まで1ヶ月以上あるのでリンパ転移が気になります。
大丈夫でしょうか?
質問4
これから先10年以上再発遠隔転移の事を考えると不安でいっぱいです。
手術はまだですが私の場合再発、生存率は何%ぐらいでしょうか?
質問5
手術は信頼出来る田澤先生にお願いしたいです!
無理は承知ですが1月手術はさすがに無理ですよね?2月も無理でしょうか?
お忙しいと思いますがよろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
cT1c(17mm), cN0, luminalAで前回、質問された方ですね。
「質問1 ずっと左肩に痛みと痺れがあるのですが転移とかではないでしょうか?」
⇒全くありません。
「質問2 しこりに触れると当初より確実に固く大きくなっているのですが気のせいでしょうか?」
⇒「針生検による影響」などは考えられます。
「luminal A」だし、急速に増大することはないと思います。
「質問3 手術まで1ヶ月以上あるのでリンパ転移が気になります。大丈夫でしょうか?」
⇒誰しも心配することです
通常、その位は普通の期間なので大丈夫です。
「質問4 これから先10年以上再発遠隔転移の事を考えると不安でいっぱいです。
手術はまだですが私の場合再発、生存率は何%ぐらいでしょうか?」
⇒手術病理で変更となる可能性はありますが…
現時点での情報からは 10年再発率15% 10年生存率93% (ホルモン療法単剤の
場合)となります。
「質問5 手術は信頼出来る田澤先生にお願いしたいです! 無理は承知ですが1月
手術はさすがに無理ですよね?2月も無理でしょうか?」
⇒ここで公表はできませんが…
もしも検討されるのであれば、秘書へご連絡ください。(病院が本日午前中までなので、本日12/29午前中までだと対応できます)
質問者様から 【質問3】
お世話になっております。
先日、私がそちらで手術を希望していると申し出たら年末だった為、田澤先生は先行公開までして頂き気にかけて下さって本当にありがとうございました。
小平様にも親切丁寧に何度も連絡して頂きありがとうございました。
しかし現在の主治医からキャンセルが出たから早く手術出来ると言われ
家族で話し合い(遠方なので子供の事、私の父親も癌を患っているなど)悩みに悩んでこちらで手術する事を決めました。
何度も連絡頂いたのに本当に申し訳ございません。
私が乳ガンの告知を受け絶望的になり不安と恐怖で精神的にまいっている時に田澤先生のQ&Aを拝見して本当に勇気付けられました。
ありがとうございました。
手術後に退院された方の感想も拝見しました。
患者さんの事を本当に考えていらっしゃるのがよく分かりました。
田澤先生に手術していただけないのは残念ですが手術後また相談させて頂いてもよろしいでしょうか?
これからもよろしくお願い致します。
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
いろいろなご事情があるでしょうから、それは問題ありません。
術後など、なにか質問があれば「QandA」で聞いてください。
質問者様から 【質問4】
先日は大変お世話になりました。
再度質問させて下さい。
○○日に乳房温存術終了しました。
しかし術前ではリンパ転移はないとの事だったのですがセンチネルリンパ生検で2個のうち1個に転移で5個のうち1個を取りました?と言われました。
まだはっきりと説明は聞いてないのでよく分かりませんが、リンパ浮腫が怖くてたまりません。
手術前の1ヶ月半ノルバデックス服用をして食生活も気を付けていたのですがリンパ転移するということはかなり増殖が早いガンなのでしょうか?
ステージ1だと思っていたものが2bになるのですか?
術前とはかなり結果が違ったので怖くてたまりません。
現在もドレーンを入れたままなので退院も延びてしまったのですが4日も入れたままで大丈夫でしょうか?
お忙しいとは思いますがよろしくお願い致します。
田澤先生から 【回答4】
こんにちは。田澤です。
「しかし術前ではリンパ転移はないとの事だったのですがセンチネルリンパ生検で2個のうち1個に転移で5個のうち1個を取りました?と言われました。」
⇒質問者の勘違いでしょう。
実際は「センチネルリンパ節生検で2個を(術中迅速診断して)その内1個が転移陽性」だったので「追加郭清でリンパ節を5個取りました」ということでしょう。
「まだはっきりと説明は聞いてないのでよく分かりませんが、リンパ浮腫が怖くてたまりません。」
⇒普通に考えれば「その程度の郭清では大丈夫」です。手術精度の問題もありますが…
「手術前の1ヶ月半ノルバデックス服用をして食生活も気を付けていたのですがリンパ転移するということはかなり増殖が早いガンなのでしょうか?」
⇒画像診断でわからなかっただけで「診断時から転移が存在していた」ということだと思います。
増殖が速いことはありません。
「ステージ1だと思っていたものが2bになるのですか?」
⇒まだ「浸潤径」も解らないので確定しません。
「現在もドレーンを入れたままなので退院も延びてしまったのですが4日も入れたままで大丈夫でしょうか?」
⇒ドレーンの量が多いのでしょう。 感染しなければ大丈夫です。
質問者様から 【質問5】
再度質問させて下さい。
よろしくお願い致します。
先日病理検査の結果が出ました。
乳房温存術
診断:浸潤がん(充実腺管がん)
腫瘍径:1、7cm×1、3cm
核グレード:1
センチネルリンパ節生検:陽性1/4
リンパ節転移の数:7個中1個
リンパ管に脈管浸潤あり
ホルモン感受性:ER(90%)pgR(100%)
HER2:1+(陰性)
Ki-67:(20%)
主治医からはリンパ転移もあり年齢も若いということから抗がん剤をした方が良いと
強くすすめられました。
抗がん剤をすれば閉経する可能性が高くエストロゲンを抑制出来ると言われました。
出来れば抗がん剤治療を避けたいのですがリンパ節転移陽性だとリスクが上昇するのですか?
私の場合科学療法の併用による上乗せ効果は何%ありますか?
田澤先生は抗がん剤をした方が良いと思われますか?
後、子宮がん検診で子宮内膜が少し厚いと言われ「LHーRHagonistをすると思いますよ」と言われました。
抗がん剤をしない場合はタモキシフェン+LHーRHagonist皮下注をした方がいいですか?
私の場合、再発 生存率は何%ぐらいでしょうか?
沢山の質問で申し訳ありませんがよろしくお願い致します。
田澤先生から 【回答5】
こんにちは。田澤です。
pT1c(17mm), pN1, pStage2A, NG1, luminalA(Ki67=20%より)
「主治医からはリンパ転移もあり年齢も若いということから抗がん剤をした方が良いと強くすすめられました。」
⇒現在の乳癌罹患年齢は明らかに下がっています。
43歳を「抗がん剤を勧める理由」にはなりません。(私の感覚では)
「抗がん剤をすれば閉経する可能性が高くエストロゲンを抑制出来ると言われました。」
⇒その効果を狙うのであれば「LH-RHagonist」が直接的です。
「出来れば抗がん剤治療を避けたいのですがリンパ節転移陽性だとリスクが上昇するのですか?私の場合科学療法の併用による上乗せ効果は何%ありますか?」
⇒質問者のケースでは
「リンパ節転移の有無」で「再発率は7%程度の差」があります。
○質問者の化学療法併用による上乗せは「5%」です。
「田澤先生は抗がん剤をした方が良いと思われますか?」
⇒私は「ルミナールAでリンパ節転移1個」では、「抗がん剤を勧める根拠」とはしません。(St.Gallen 2015のvotingではリンパ節転移4個以上をluminalAにおける化学療法の上乗せとする意見が多かった)
更に上乗せの数値が「5%」でしたので、化学療法は勧めません。
「抗がん剤をしない場合はタモキシフェン+LHーRHagonist皮下注をした方がいいですか?」
⇒43歳では(SOFT試験からは)LH-RHagonistの追加は推奨されません。
ただ、「子宮内膜が肥厚」であれば、「選択肢の一つ」とはなりえます。
「私の場合、再発 生存率は何%ぐらいでしょうか?」
⇒
再発率 | 5年生存率 | |
無治療 | 24% | 90% |
ホルモン療法単剤 | 15% | 92% |
ホルモン療法+化学療法 | 10% | 94% |
質問者様から 【質問6】
いつも早々の回答ありがとうございます
ここまで頑張れたのも田澤先生のお陰です。
田澤先生のような先生が増えてくれる事を心より願っております。
すみませんが再度質問させて下さい。
乳房温存術
診断:浸潤がん(充実腺管がん)
腫瘍径:1、7cm×1、3cm
核グレード:1
センチネルリンパ節生検:陽性1/4
リンパ節転移の数:7個中1個
リンパ管に脈管浸潤あり
ホルモン感受性:ER(90%)pgR(100%)
HER2:1+(陰性)
Ki-67:(20%)
やはり抗がん剤治療は断ることにしました。
しかし不安な点があるので質問させて下さい。
「リンパ節転移を起こすには癌が生まれてからそれなりの時間が必要、それだけの時間をかければ血管の中にも入る機会が多い」
私はリンパ転移をしているので転移を起こしやすいのですか?
早期癌にはならないのでしょうか?
再発リスクは高いのでしょうか?
後LH-RHagonistとノルバデックスを併用しようと思ってるのですがLH-RHagonistは何年ぐらいした方がいいと思われますか?
お忙しいと思いますが、よろしくお願い致します。
田澤先生から 【回答6】
こんにちは。田澤です。
質問者は「回答5」を見ていますか?
「再発率」など、質問が重複しています。
一度読み返してみるといいですよ。
pT1c(17mm), pN1, luminalA(Ki67=20%), NG1
「私はリンパ転移をしているので転移を起こしやすいのですか?」
⇒そんなことはありません。
前回数字をお示しした筈ですが…
ホルモン療法単独で再発率は15%です。
つまり「85%は転移をおこさない」わけです。
「85%の確率で転移を起こさない」のです。
「早期癌にはならないのでしょうか?」
⇒早期癌は通常、「1期の乳癌」のことをいうので、その意味では当て嵌まりませんが…
再発率の数字や10年生存率92%からみても「十分、早期癌の範疇」と言えます。
「再発リスクは高いのでしょうか?」
⇒前回、数字をお示しした筈ですが…
ホルモン療法単独で15%です。
十分「低リスク」です。
「LH-RHagonistとノルバデックスを併用しようと思ってるのですがLH-RHagonistは何年ぐらいした方がいいと思われますか?」
⇒このQandAでもしばしば言及していますが、至適投与期間は明らかにされていません。
ただし、「St. Gallen 2015のvoting」など世界的な潮流は「5年投与」となってきています。
♯これは、明らかに(タモキシフェンが5年より10年がいいという)「ATLAS試験のlong-termの結果」に影響されています。
ここ日本では(慣習的に)「2から3年」と言う期間が多かったのですが、(タモキシフェンと同様)今後「長期投与」の時代となると思います。
質問者様から 【質問7】
再度質問させて下さい。
よろしくお願い致します。
1 . 喉の痛みと咳が2週間続いていて、ほとんど睡眠出来ません。
生理も2週間遅れています。
ノルバデックスの副作用でしょうか?
2. 今日血液検査でr-GTPの数値が前回と比べ3倍になっていました。
風邪薬やノルバデックスの影響でしょうか?
3. 咳が続くと肺に負担がかかったり睡眠不足で免疫力が下がり再発しやすいということはありますでしょうか?
4. 咳をしすぎて肺が痛いのですが転移とかじゃないでしょうか。
お忙しい中このような質問をして申し訳ありませんがよろしくお願い致します。
田澤先生から 【回答7】
こんにちは。田澤です。
乳癌と判明すると「体のあちこちの痛み」が「転移では?」と思ったり、治療中だと
「この症状は副作用では?」もしくは「再発では?」と思いがちです。
物事は冷静にならなくてはなりません。
「1 . 喉の痛みと咳が2週間続いていて、ほとんど睡眠出来ません。」
⇒普通に考えれば、(季節の変わり目で)感冒(気管支炎など)などの症状ではないでしょうか?
タモキシフェンにそのような症状はありません。
「生理も2週間遅れています。ノルバデックスの副作用でしょうか?」
⇒これは可能性あります。
ノルバデックスは直接、卵巣へ作用し「生理をとめる」ことはないのですが、
(LH-RHagonistは卵巣に直接作用して生理を止めます)
実際には「子宮への作用」から生理不順に至る事も多く無いようです(経験上)
ただ、「生理不順」は「心理的、肉体的ストレス」も影響していそうです。
「2. 今日血液検査でr-GTPの数値が前回と比べ3倍になっていました。風邪薬やノルバデックスの影響でしょうか?」
⇒「風邪薬」飲んでいたのですね?
それでは、なおさら「1の質問の喉の痛みや咳」は風邪からですね。
肝機能障害は(ノルバデックスではなく)風邪薬の可能性が高い」と思います。
(経験上)
「3. 咳が続くと肺に負担がかかったり睡眠不足で免疫力が下がり再発しやすいということはありますでしょうか?」
⇒(おそらく、ご自分でも感じていると思いますが)考え過ぎです。
「4. 咳をしすぎて肺が痛いのですが転移とかじゃないでしょうか。」
⇒風邪です。
お大事にしてください。
質問者様から 【質問8 】
ノルバデックス副作用について
性別:女性
年齢:42歳
病名:
症状:
以前は大変お世話になりました。
すみませんが再度質問させて下さい。
乳房温存術
診断:浸潤がん(充実腺管がん)
腫瘍径:1、7cm×1、3cm
核グレード:1
センチネルリンパ節生検:陽性1/4
リンパ節転移の数:7個中1個
リンパ管に脈管浸潤あり
ホルモン感受性:ER(90%)pgR(100%)
HER2:1+(陰性)
Ki-67:(20%)
ホルモン治療4年が経ちました。
リュープリン とノルバデックスです。
昨年、産婦人科で診察したところ子宮内膜肥厚12㎜子宮内も出血しているようですと言われました。
CT検査では異常はありませんでした。
しかし今月12月のCT検査では子宮に壁のようなものがあると言われました。
年末なので産婦人科には行けていません。
質問なのですが
1 . 子宮内膜肥厚の場合ノルバデックス服用は休止した方がよろしいでしょうか?
2 .期間はどのくらい休止したらよろしいでしょうか? (長い期間休止すると乳がん再発が気になります)
3 .ノルバデックスを休止した場合リュープリン 単独治療でも大丈夫でしょうか?
お忙しいと思いますが回答よろしくお願い致します。
田澤先生から 【回答8】
こんにちは。田澤です。
「1 . 子宮内膜肥厚の場合ノルバデックス服用は休止した方がよろしいでしょうか?」
→内膜肥厚も、その「程度」が重要です。
それは婦人科医の判断なのです。(婦人科医が「tamoxifen辞めなくても、経過観察でOK]と言えば、それに従えばいいのです)
「2 .期間はどのくらい休止したらよろしいでしょうか? (長い期間休止すると乳がん再発が気になります)」
→婦人科医からストップがかかれば、(子宮体癌のリスクは無視できないので)以降は中止したほうが安全です。
「3 .ノルバデックスを休止した場合リュープリン 単独治療でも大丈夫でしょうか?」
→「大丈夫」とは言い切れませんが「それしか選択肢がない」のです。
質問者様から 【質問9 】
ノルバデックス副作用について
性別:女性
年齢:42歳
病名:
症状:
以前は大変お世話になりました。
すみませんが再度質問させて下さい。
乳房温存術
診断:浸潤がん(充実腺管がん)
腫瘍径:1、7cm×1、3cm
核グレード:1
センチネルリンパ節生検:陽性1/4
リンパ節転移の数:7個中1個
リンパ管に脈管浸潤あり
ホルモン感受性:ER(90%)pgR(100%)
HER2:1+(陰性)
Ki-67:(20%)
ホルモン治療4年が経ちました。
リュープリン とノルバデックスです。
昨年、産婦人科で診察したところ子宮内膜肥厚12㎜子宮内も出血しているようですと言われました。
CT検査では異常はありませんでした。
しかし今月12月のCT検査では子宮に壁のようなものがあると言われました。
年末なので産婦人科には行けていません。
質問なのですが
1 . 子宮内膜肥厚の場合ノルバデックス服用は休止した方がよろしいでしょうか?
2 .期間はどのくらい休止したらよろしいでしょうか? (長い期間休止すると乳がん再発が気になります)
3 .ノルバデックスを休止した場合リュープリン 単独治療でも大丈夫でしょうか?
お忙しいと思いますが回答よろしくお願い致します。
田澤先生から 【回答9】
こんにちは。田澤です。
「1 . 子宮内膜肥厚の場合ノルバデックス服用は休止した方がよろしいでしょうか?」
→内膜肥厚も、その「程度」が重要です。
それは婦人科医の判断なのです。(婦人科医が「tamoxifen辞めなくても、経過観察でOK]と言えば、それに従えばいいのです)
「2 .期間はどのくらい休止したらよろしいでしょうか? (長い期間休止すると乳がん再発が気になります)」
→婦人科医からストップがかかれば、(子宮体癌のリスクは無視できないので)以降は中止したほうが安全です。
「3 .ノルバデックスを休止した場合リュープリン 単独治療でも大丈夫でしょうか?」
→「大丈夫」とは言い切れませんが「それしか選択肢がない」のです。