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温存手術後の石灰化

[管理番号:6971]
性別:女性
年齢:64歳
病名:非浸潤乳管がん(2013年手術時)
症状:2013年時も現在も自覚症状無し。

2013年に右側乳房非浸潤乳管癌0期で温存手術を受けました。

手術後25日間放射線療法も受けております。

年に一度の検診で今まで何も問題なかったのですが、今回6年目の検診で右側乳房手術痕のあたりに石灰化がみられ、来月にMRI検査を受けることになりました。

主治医の話では手術の際は断端検査(ー)でその他問題はありませんでしたので主治医も首をひねっていたくらいです。

毎回MMGと超音波を受けているのですが2013年の発見時も超音波検査では何も発見されず、MMG, MRI,マンモトーム検査で確定し、手術を受けました。

今回も超音波検査では何も発見されず、MMGに石灰化が映っておりました。
そろそろ安心出来るかな…と思っておりましたので石灰化がある・・・と聞いて落ち込んでおります。

こちらのサイトを隅々まで読み、勉強させていただきましたがその中で「キズ痕に起こる無害の石灰化」「術後の修復過程で起こるガンとは無関係な石灰化、異栄養性石灰化」という言葉を発見し、すがる思いでご質問させていただいております。

私の事例にも当てはまる可能性はありますでしょうか?
詳しい資料も写真もなく、お尋ねするのは無理な質問かと思いますが先生のご意見を賜りたく、宜しくお願い致します。

 

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「「キズ痕に起こる無害の石灰化」「術後の修復過程で起こるガンとは無関係な石灰化、異栄養性石灰化」
→普通は、そう考えます。

「主治医も首をひねっていたくらい」とありますが、異栄養性石灰化は、(粗大に成長するまでは)「pleomorphic多形性=怪しげ」に見えるのです。

「来月にMRI検査を受けることになりました。」
→全く無駄な検査。
 ST-MMTすれば100%確定診断となります。(診断目的でMRIを撮影することはナンセンス)

 
 

 

質問者様から 【感想2 温存手術後の石灰化】

性別:女性
年齢:64歳
病名:非浸潤性乳管癌
症状:自覚症状無し。

本日造影剤を使用したMRIの結果が出ましたのでご報告させていただきます。

「画像結果」→再発・転移を認めず。
  でした。

思わずお会いしたこともない田澤先生の「でしょ?」とおっしゃっている笑顔が浮かんできました。
ありがとうございます。

以前初めてご相談させて頂いた時、田澤先生から、
「傷痕に起こる無害の石灰化」→ 普通はそう考えます。

とのコメントをいただき、どんなに救われたか…。
こちらのサイトにたどり着き、田澤先生からコメントをいただかなかったらどんなに落ち込んだ日々を過ごしていたか…。

もし「普通」でなかったとしても田澤先生にご相談する事でまた違った考えもできると思い、今日の主治医との面談も落ち着いて聞くことが出来ました。

決して「無罪放免」ではないけれど経過観察で4ヶ月後にMMGを予約致しました。
今回マンモトーム検査を行う必要がないかどうか主治医に問いましたところ、石灰化が小さいので難しく、時間をおいてからでも問題ないとのことでした。

今回再発したのであれば全摘と覚悟を決めておりましたのでとりあえず一息ついたところです。
何よりいざという時にはご意見をおうかがいす
ることが出来るという安心感が私を前向きにさせてくれました。

4ヶ月後にまたMMGの結果報告をさせていただきます。

ありがとうございました。

 
 

 

質問者様から 【質問3 肺に新たな結節が出現】

性別:女性
年齢:64歳
病名:非浸潤性乳管がん
症状:2013年温存手術後も自覚症状なし。

以前温存手術後6年目の定期検診で傷口に新たな石灰化が見つかり、
MMG、超音波、造影MRI検査の結果、再発・転移ではないとの診断を受け、次回3月のMMG, 超音波検査を待っている状態です。

実は私は肺マック症という病気を患っており、1年ほど前まで1年6ヶ月間3種の薬剤で治療をしておりました。
(乳腺科と同じ病院です。)
呼吸科の医師の交代で投薬を一旦中止し半年ほどになります。

肺マックの投薬は通常2年以上続けるそうですが医師の提案で1年半で一旦中止しております。

2ヶ月ほど前にCT検査を受けたところ、右肺に新たな結節が見つかりました。

緊急を要する事態ではなかったのか医師は半年後に再検査の予定を入れましたが原因や想定できる病名等お聞きしたところ、当医師も異動が決まっている為か「悪性ではないような結節だけれど半年後に再検査を。」というだけで責任逃れのような言い方をされてしまいました。

転移に関しては田澤先生のお話では心配して何度も同じ質問を繰り返す
私達に「心配する必要なし。」との神の声を聞かせていただいているのですがこの件も乳がんに帰来する症状とは考えにくいでしょうか?
肺の結節については全く「別物」として考えるべきでしょうか?
乳がんも肺マックも同じ右側です。

肺のCT撮影でも乳がんに関する異常は見つかることがあるのでしょうか?
的外れの質問であるかもしれませんがお許しください。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

「肺マック症という病気を患っており、1年ほど前まで1年6ヶ月間3種の薬剤で治療」「「悪性ではないような結節だけれど半年後に再検査」
→常識的に判断すれば…

 肺マック症に伴う病変(しかも、専門医からみても「気にならない程度の」)と思います。

 
 


 

質問者様から 【結果4 】

温存手術後の石灰化
性別:女性
年齢:64歳
病名:非浸潤性乳管がん
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]

6年目の検診で傷口付近の石灰化を指摘され、造影剤を使用したMRIを受けましたがその際は多分悪性ではないとの診断を受けました。
念の為その3ヶ月後の3月末にMMG, 超音波検査を受け、結果は「術後性変化が見られます。再発転移巣を指摘できません。」という診断結果でした。
当初石灰化を指摘されたときは再発か…と絶望的になりましたが田澤先生に「術後によく起こること。」と
光をいただき、たとえそうでも田澤先生のところへ駆け込めるという安心感で前向きになることが出来ました。本当にありがとうございました。これからも定期的な検査を受け、田澤先生にご相談、ご報告をさせていただきたいと思いますのでどうぞ宜しくお願い申し上げます。

<Q&A結果>