[管理番号:7718]
性別:女性
年齢:65歳
病名:再々発右リンパ転移
症状:右脇リンパの腫れ 3,4センチ
いつもコラムを参考にさせていただいております。
ご意見をお伺いしたくメールさせていただきました。
H、23年4月
右胸筋温存乳房切除術をしました。
術後の組織検査でリンパ4個中2個に微小転移あり。
結果大きさ 1.9cm、
ホルモン依存 90%
Hi-R 無し
治療はアロマシンを5年間服用のみ。
H、29,3月
右側のリンパの腫れに築くも経過観察。
H、30,1月
右腋下リンパ筋廓清術を行う。
9個中6個に転移あり。
治療 レトロゾールを服用中「のみ」
H、31,3月
また、右側のリンパの腫れにきずき現在に至っています。
取り残したリンパだろうということです。
今、3,4センチに大きくなっています。
治療としては、手術かファイバーナイフでもといわれましたが3回目になるのでもうこれ以上再発しないように
選択したいとおもっています。
先生ならどちらの方法がよいとおもいますか。
また、先生の所で治療を受けることはかのうでしょうか。
ちなみに遠方(北)にすんでます。
また、抗がん剤治療にもなった場合、白血球が平常でも2600~3000位しかありません。
なので抗がん剤治療は無理かなと思うのですがその点ちついてはどうおもわれますか。
いままで事情があり入院などが出来なくて今まで来てしまったのですがやっと時間取れるようになりました。
ご意見をお聞かせください。
よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「治療としては、手術かファイバーナイフ」「先生ならどちらの方法がよいとおもいますか。」
⇒手術が可能な状態であれば…
当然「手術」です。
担当医が「手術の選択肢」を示していることからは、手術が可能な状態とみているのだと推測します。
腋窩静脈と離れていることが重要です(逆に言うと、大きくなり腋窩静脈を巻き込むようになると手術不能=放射線しかない)
『今週のコラム185-187 腋窩再発』をご参照ください。(既に見てますか?)
「また、先生の所で治療を受けることはかのうでしょうか。」「ちなみに遠方(北)にすんでます。」
⇒珍しいことではありません。(可能です)
「白血球が平常でも2600~3000位しかありません。なので抗がん剤治療は無理かなと思う」
⇒それは勘違い。
Paclitaxelであれば、全く問題ない(多少、減量投与の可能性ありますが)
eribulinも同様です。
Anthracycline やdocetaxelでも減量の仕方によっては可能でしょう。
今まで一度も化学療法をやっていないので「腋窩リンパ節は(あくまでも)局所」とはいえ、「再々発」となると(術後に)考慮すべきでしょう。
質問者様から 【質問2 】
リンパの再再発の手術について
性別:女性
年齢:65歳
病名:再々発右リンパ転移
症状:右リンパの腫れ
先日、質問させていただいたものです。
ありがとうございました。
もし、先生の所で治療、手術をお願いするとしたら必要な書類とか、準備するものをおしえてください。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「先生の所で治療、手術をお願いするとしたら必要な書類とか、準備するものをおしえてください。」
⇒紹介状です。(画像は主治医の判断で構いません)
質問者様から 【質問3 】
リンパの再再発の手術について
性別:女性
年齢:65歳
病名:乳がん
症状:腋下リンパの腫瘍
こんにちは。
先日、再々発の手術についてご意見をお聞きしました。
ありがとうがざいます。
それからのお話で先に抗がん剤のロゼウスを2週間おきに4回投与して腫瘍の大きさを見て、手術にするか、放射線にするか決めようということでした。
腫瘍のおおきさは3~4cmくらいです。
抗がん剤はいままでしたことがなく身体へのダメージへの不安もありそれが最良なのか考えます。
いままでホルモン剤しか服用してこなかったのでホルモン剤ではもう抑えきれないのだろうというお話でした。
この方法での先生のご意見をぜひお聞かせください。
よろしくおねがいします。
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
「ロゼウスを2週間おきに4回投与」
「この方法での先生のご意見をぜひお聞かせください」
⇒抗がん剤したことがないのですよね??
ロゼウス(Vinorelbine)を何故、選択したのか?
おそらく「脱毛が無い(少ない)」とか、副作用を考慮しているのでしょうが…
〇私であればvinorelbineを選択することは絶対にありません。(副作用が軽くても「効果も軽い(弱い)」からです)
Anthracycline/taxane未投与なのだから(白血球が少ないことを心配しているとすれば)taxaneを選択すべきでしょう。
★本気で効かせるのであれば、bevacizumab+paclitaxelが第1候補(白血球は大して下がりません)となります。
質問者は「手術不能となるか、どうか?」のturning pointにあると(メール内容からは)推測します。(ここで勝負せずに、後悔しないようにしましょう)
質問者様から 【質問4 】
リンパの再再発の手術について
性別:女性
年齢:65歳
病名:乳がん
症状:腋下リンパの再再発について
おはようございます。
ご回答ありがとうございました。
もう少し質問させてください。
ロゼウスはおしゃるとおり、脱毛もなく、副作用も少ない軽めの抗がん剤とのことでした。
今まで抗がん剤の治療をしたことがないので今後の転移とかも考えてやってみようということです。
またそのあとは
ファイバーナイフでというお考えのようです。
事前に検査をしてからですが。
手術の件も一応腋下静脈にかかってないか出来る状態なのか尋ねてみましたが多分大丈夫だろうということぐらいです。
エーコ―でしかみてないので。
前回のご回答で、ここで勝負せずに、後悔しないようにしましょうとありましたが、前にが回答いただきましたが先生のお考えでは第一優先はあくまでも手術ということで、それが出来なければ放射線、
抗がん剤はそのあとでそれももし抗がん剤をするとしたらちゃんと効き目のあるものを使うということですですか。
選択しとして抗がん剤からさきにということはないということでしょうか。
一回目、再発、のときは私自身も軽く考えていたのか術後の治療について詰めが甘かった感が否めなせん。
今回は3回目ということもありもうこれ以上はというおもいです。
「こればかりはわかりませんが」
何度もお手数をおかけいたしますがよろしくおねがいします。
田澤先生から 【回答4】
こんにちは。田澤です。
残念ながら話が本筋から外れています。
前回は(手術の前に)抗がん剤をするとのことだったので、現状が「手術不能」⇒(抗がん剤することで、手術可能状態まで改善させてから)「手術」だと思っていました。
だから、「その目的=手術ができる状態まで改善させること」を達成するのにベストな抗がん剤は? というつもりで「taxane(bevacizumab併用など)」を提案していました。
質問者は何をしたいのか?
その「腋窩リンパ節を治したい」そうではないのですか?
「放射線」も「抗がん剤」も効果次第では完全に消失するとは限りませんよね?
それに対して「手術可能」であれば、「手術すれば、確実に無くなります」
〇放射線も抗がん剤も、「その後に腋窩や他臓器に出ないように」という位置づけとなります。(手術可能なのであれば)
質問者様から 【感想5 】
*感想として扱っています。
リンパの再々発について
性別:女性
年齢:65歳
病名:乳がん
症状:腋下リンパの再再発について
こんにちは。
いつも丁寧にご返答いただきありがとうございます。
私の質問、ご説明が不足していて真意が伝わらず申し訳ありません。
今、再々発した腋下リンパの腫瘍について最初は切除するかファイバーナイフでするかというお話でしたのでその件についてどちらの方法が良いかという質問をさせていただきました。
後日診察に行ったとき先に
抗がん剤「ロゼウス」をやろうといわれたのです。
手術ができる、できないというお話はありませんでした。
ただ先生的にはファイバーナイフも良くきくのでそれがいいというかんじでした。
なぜ先に抗がん剤をするのかという説明なく予定を立てられ、気持ちが付いて行かず質問させていただきました。
何度も言うように今までは深く考えず言われるままに治療をしてきました。
でも再々発ということで疑問におもうこともでてきました。
ずーと長い間3ヶ月、6ヶ月と検診を読けてきましたが
初回から、再発、再々発と全て私が自分でしこりをみつけきました。
それも1センチにも満たない小さなものばかりです。
いつも最初は気に
しすぎといわれ時間の経過とともに大きくなってきて結局は癌で手術ということです。
とてもおとなしいがんということでその後の治療もホルモン剤投薬だけでいままできてます。
今度は自分でも最良の選択をしたく何度も先生にご質問させていただきました。
お手数をおかけしました。
手術が出来るならそれが第一ということなのでもう一度お話ししてみます。
ただ、本当にそこで手術をして大丈夫なのかという不安もあるんです。
色々有難うございました。
でももし何かあればまた相談させてください。
お願いします。