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手術について

[管理番号:1092]
性別:女性
年齢:54歳
 
 

質問者様の別の質問

質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。
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管理番号:1045「大学病院での診療

 
 
田澤先生
お世話になっております。
先日、母が生検を受けました。
結果は来週後半か再来週前半に出る予定で、その時に紹介状を書いてもらう予定です。
毎日前向きになれたり、不安に襲われたりで家族共々非常に不安定になっています。
こんな精神状態の中、手術を長く待つのは、逆に体に悪いような気がしてなりません。
田澤先生の執刀で手術を受けるとしたら、最短でいつ頃手術を受けられますか?
また、過去のQ&Aでドレーンを使わない手術と書いてあったのを拝見したのですが、
田澤先生の手術は特殊な方法で行われるのでしょうか?
母は食欲がなくなったり、肩や背中の痛みやこり・肘から下の筋のしびれ(乳がんの疑いをする前から症状あり、整体で良くなっていましたが、また最近症状が出てきました)、身体全体の重いだるさがあると、すぐに乳がんとの関わりを心配してしまうそうなのですが、これは関係ないと考えて良いですよね?
また整体やマッサージで体をほぐすことは、逆効果があったりしますか?
以前の質問からまず腫瘍が13mmなら遠隔転移を心配しなくても良いこと、CTなどの様々な検査をしていないから詳しいことは分からないことを理解しているはずなのに、
不安に押しつぶされそうになります。
気持ちの上手いコントロールの仕方などがありましたら、教えてください。
時が解決するのかもしれませんが、家族が一心同体と言う感じで、私がしっかりしなきゃと考えているのに、なかなか強くなれません。
父も母も私も大丈夫!と無理やり笑いながらも、心はすごくダメージを受けています。
そのため、田澤先生のしっかりしたご回答には本当に救われ、前向きになれる気がしてきます。
転移や再発の恐怖から少しでも安心できるよう、母は温存手術は希望していませんが、母の場合、まず手術し、その後治療をしていくという考え方がベストでしょうか?
まだ生検の結果が分からないので愚問かもしれませんが、
グレード等によっては温存を希望していなくても化学療法先行もありえるのでしょうか?
何かの記事で、『術前化学療法で何の薬が効くのかを知っておくことで、再発時に迅速に対応することができる。』というようなものを読みました。
私も田澤先生の過去のQ&Aのご回答から『効く薬を探してる時間が無駄になることもある』だろうと思いますし、悪いものはまず小さいうちに体から早く取り除いていただきたいと思っています。
術前化学療法をしないことで、後で不利になることはあるのでしょうか?
家族に1日でも早く笑顔が戻り、前向きに生きていきたいです。
ご回答よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 まだ「乳癌の確定診断となっていない」と思いますが、「生検結果待ち」というところですね。
 大変ご心配と思います。
 手術日程なのですが、週5件での対応としているのですが、それでも「乳癌患者さんの増加」とともに「手術待ち時間が長くなってきている」のが現状です。
 手術の待ち期間については、秘書に問い合わせてください。

回答

「ドレーンを使わない手術と書いてあったのを拝見したのですが、田澤先生の手術は特殊な方法で行われるのでしょうか?」
⇒術中から「出血をさせない」「リンパ液も漏らさない」という手技を向上させた結果、「ドレーンが不要」となっただけです。
 私も2年前までは「普通にドレーンを入れていました」
 精度の向上と共に「ドレーンは不要ではないか?」と、少しずつ「適応を広げていき」今では(乳房再建以外)全ての術式でドレーンは入れません。
 何故他の施設では「それができないのか?」それは「執刀数から学んだ精度」としかいいようがありません。
 
 ドレーンを入れない利点は数限りなくあります。
 ・リハビリ不要 腋窩郭清をレベルⅢまでがっちりやっても、手術当日から「普通に上まで」可動域があります。
 やはり、「ドレーンを入れると痛みがあるので」リハビリなどが必要となるのです。
 ・入院期間が短い 腋窩郭清の有無にかかわらず「乳房切除(全摘)」では「前日入院、手術、術翌々日退院(3泊4日)」で統一しています。(一度も延期になっていません)
 ちなみに「乳腺部分切除(温存)」では術翌日退院(2泊3日)です。
 ・感染のリスクが低い ドレーンは逆行性に感染が起こるリスクがあります。
 
「身体全体の重いだるさがあると、すぐに乳がんとの関わりを心配してしまうそうなのですが、これは関係ないと考えて良いですよね?」
⇒その通り、関係ありません。
 
「また整体やマッサージで体をほぐすことは、逆効果があったりしますか?」
⇒全く関係ありません。
 それで楽なら、やって構いません。
   
「気持ちの上手いコントロールの仕方などがありましたら、教えてください。」
⇒「早く見つかって、良かった」と思う事でしょう。
「母は温存手術は希望していませんが、母の場合、まず手術し、その後治療をしていくという考え方がベストでしょうか?」
⇒術前化学療法の適応は「小さくして温存」です。
 それ以外の「薬の効果が解る」とか「まず全身を叩いた方がいい」などの考えには「根本的な欠陥」があります。
 それらについては、さんざんこのQandAで紹介してきたので、今回は敢えて触れません。
 
「グレード等によっては温存を希望していなくても化学療法先行もありえるのでしょうか?」
⇒その考え方は「誤り」です。
 化学療法は「術前に行っても術後に行っても予後に差はない」のです。
 抗がん剤の効果が無くて「大きくなるのでは?」などハラハラしながらリスクを負うよりは「術後にゆっくり(必要があれば)必要な治療をすればいい」のです。
 
「術前化学療法をしないことで、後で不利になることはあるのでしょうか?」
⇒全くありません。
 以前のQandAでも散々触れましたが、「術前術後に使用する薬剤は決まっている」のです。「効かない薬剤などわかっても、替りに行う抗がん剤は無い」のです。

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