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小葉癌と乳管癌混在タイプの治療について

[管理番号:5584]
性別:女性
年齢:47歳
田澤先生、はじめまして。
いつもこちらのサイトを拝見し、勉強させていただいたり、励まされております。
今日は、治療方法について相談に乗っていただきたいと思い、投稿させていただきました。
嚢胞があるため、以前から定期的に検診して診ていただいていたのですが、以前からあったものが癌化したのかは不明ですが、乳がんと診断されました。
最初のマンモとエコーの段階では、しこりの大きさは0.7と言われ、1週間後の針生検で1.5と言われました。
MRI、CT、骨シンチを受け、転移無しとの結果が出ました。
乳頭に近かったのですが、温存可能と判断され、右乳房温存手術を受けました(リンパ節への転移はなし)。
現在術後病理検査の結果待ちの状態です。
先日途中経過として分かっている分の検査結果を見せられ、担当医師から抗がん剤の使用を勧められたのですが、こちらのサイトを読ませていただき、果たして抗がん剤が必要なのか疑問に感じています。
【術前病理検査結果】
しこりの大きさ 1.5cm
ER陽性、PR陽性、HER2境界域(2+)
線維増生伴った乳腺組織でやや核の偏在した異型細胞が小胞果から索状
弧在住に浸潤増殖。
浸潤癌で小葉癌と乳管癌との識別を要したが、免疫
Eカドヘリン陰性で小葉癌と判別。
核異型スコア2、核分裂数スコア1、
乳管形成スコア3で核グレード1、組織学的グレードII。
そして、先日出された術後病理検査結果の内容は次の通りです。
検査が遅れているらしく、データがまだ揃っていないのですが、大きさが2.4あったことから、医師から抗がん剤治療を勧められています。
【術後病理検査結果 途中】
組織型 浸潤性小葉癌(浸潤性乳管癌との混在型とのこと)
大きさ 2.4×0.8cm T分類:pt2
乳腺外外脂肪浸潤:f +、皮膚浸潤:s-
乳管内進展:+、EIC:-
リンパ管侵襲:1y0、静脈侵襲:v0
切断断端への波及:-
核グレード分類:grade1
リンパ節転移:-、N分類:pN0、total:(0/1)
センチネル(0/1)
その他のデータはまだ出ておらず、近々揃うのではないかとのことです。
担当医師は、相談しやすい雰囲気の方ではなく、針生検の時から、何を質問しても「結果が出ないと何も言えない、分からない」の一点張りです。
ホルモン療法について質問しても、適用となるかは最初結果が出ないと分からないから、何も言いようがないとしかおっしゃいません。
ただ、しこりが2.4と大きく、全身に見えない癌が散らばっているため、
たとえどんな最終病理結果が出たとしても、抗がん剤を勧める考えは変わらないということだけは断言されています。
データが不足している状況で申し訳ないのですが、田澤先生ならこの結果からどのような治療を考えられますか?
ちなみにまだ閉経はしておりません。
どうぞよろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
物事はシンプルに考えましょう。
私は、その頑固な?医師がどのように考えているかには『全く』興味がないので、そこのところはご容赦ください。
「ただ、しこりが2.4と大きく、全身に見えない癌が散らばっているため、たとえどんな最終病理結果が出たとしても、抗がん剤を勧める考えは変わらないということだけは断言」
⇒全く unbelievable!!(敢えて、英語でル―大柴風にして、その驚きをオブラートに包んでいます)
 これ以上、この件にはコメントしません。
「この結果からどのような治療を考えられますか?」
⇒物事はシンプルに考えましょう。
 ルミナールAなのかBなのか?
 まずはKi67の値を待ちましょう。その上で、グレーゾーンなら「OncotypeDXすべき」なのです。