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小葉癌でホルマリン固定の結果腫瘍径が縮んだ

[管理番号:6711]
性別:女性
年齢:55才

田澤先生
はじめまして。

いつも拝読、勉強させていただきありがとうございます。

55歳 女性です。

右胸浸潤性小葉癌で2018年6月上旬に全摘の手術を受けました。

質問です。

① ホルマリンに漬けることで腫瘍が縮むことはよくあることなのでしょうか?
② オンコタイプDXの結果を待っているのですが、
  ホルマリン固定の不良で検査結果が正しく出ない可能性はありますか?
③ 検体不良の場合、針生検の標本で検査をし直すことになります。

  ki67の値が術前 18→術後 32と変わったのですが
  術前標本での検査結果で今後の治療方針を決めても大丈夫ですか?

腫瘍径は術前検査のエコーで2.5cmくらい
CTやMRIで3.5~4cmくらいと伺っていました。

小葉癌なので実際はもっと大きいでしょうということだったのに、
手術後の標本では2.7×2.0cmでした。

CTやMRIで測った時よりも小さくなったのは
ホルマリンに漬けて縮んだというような説明を主治医から受けました。

以下病理結果です。

Brest carcinoma, A area, 27x20x?mm,
Invasive lobular carcinoma > Invasive carcinoma of no special type, g, f, ly(-), v(+), right brest, Bt+SN
(乳管癌は全体の1割以下のようでした)

[Invasive lobular carcinoma]
Nuclear atypia score : 2
Mitotic counts score : 1
Nuclear grade : 1

Tubule and gland formation : Score 3
Nucleare plemorphism: Score 2
Mitotic counts : Score 1
Histological Grade : 2 (moderately differentiated)

ER :(+) 98%
PgR :(+) 90%
HER2 : 1+
Ki67 labeling index : 32%

[Invasive carcinoma of no special type]
Nuclear atypia score : 2
Mitotic counts score : 1
Nuclear grade : 1

Tubule and gland formation : Score 2
Nucleare plemorphism: Score 2
Mitotic counts : Score 1
Histological Grade : 1 (well differentiated)

ER :(+) 95%
PgR :(+) 80%
HER2 : 1+
Ki67 labeling index : 14%

センチネルリンパ生検 0/2

よろしくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「① ホルマリンに漬けることで腫瘍が縮むことはよくあることなのでしょうか?」
→ナンセンス。
 病理学的浸潤径の方を信用しましょう。(画像所見と病理所見が乖離するのは普通のことです)

「② オンコタイプDXの結果を待っているのですが、ホルマリン固定の不良で検査結果が正しく出ない可能性はありますか?」
→大丈夫です。
 それはありません。

 
 


 

質問者様から 【結果2 オンコタイプDX検査の結果】

性別:女性
年齢:55歳
病名:浸潤性小葉癌
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]

先日はお忙しい中、ご回答頂きありがとうございました。

病理学的浸潤径のほうを信用することはわかっていたものの、「縮んだ」などと言われると細胞が変質してしまって正しい検査結果が出ないのではないかと心配でした。
田澤先生に明確に大丈夫と言われて、どれほど安心できたことか。

オンコタイプDXの結果は RS19=No CT Benefitとなりました。
このサイトを読んでいなかったら50万円という費用に躊躇して検査を受けていなかったでしょう。
ki67の数値や脈管侵襲(+)だけで抗がん剤を選択しなくて良かったです。

ありがとうございました。

<Q&A結果>