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食事療法、他について

[管理番号:146]
性別:女性
年齢:43歳
マンモグラフィー、超音波画像から、9割悪性と言われています。
既に覚悟し、CTとMRIの検査も予約済です。
結果を聞きに行った時はまさかといいう思いで、取り乱しあまりなにを言われたか覚えていませんが、脇にも通常は1cmほどの~(覚えていません)が5cmあるのが気になると言われました。
右乳房のしこりは3cmあると触診の時に言われ右腕がだるいようにも思えます。
これはリンパ転移しているのでしょうか?
 
また、今自分でできることをしようと、食生活を変えて野菜、玄米といった食事にしています。
私は油、マーガリン、ケーキ、チョコレートが大好きで、食生活と家庭内の問題によるストレスからガンになったと思っています。
だからこそ生き方、生活習慣を変えれば、抗ガンになると思いますが、いかが思われますか?
 
「余命1カ月の花嫁」が話題になりましたが、彼女がガン患者でありながら、焼肉を食べに行き、その後容体が急変したことを、その肉食が原因だったとおっしゃってる方もいますが、どう思われますか?
 
私は現在、「今あるガンが消えていく食事」を読み、肉や白米を断ち、三大療法も良いものは全部やっていこうと思っています。

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 「乳癌の可能性が高い(9割)」と言われた気持ち、お察しします。
 ただ、文面から「乳癌治療へ正面から向き合っていない」ようにも心配してしまいます。
 正直、食事療法は良く解りません。少なくとも「しっかりとしたエビデンス(証拠)のあるものはありません」
 私なりの回答をします。

回答

「リンパ転移しているのでしょうか?」
⇒可能性はあります。
 文面の中の「通常は1cmほどの~(覚えていません)が5cmあるのが気になる」というのは「リンパ節腫大」を指しているように思えます。
 但し、リンパ節は「転移していなくても、時に反応性に腫大することがあります」
 CT結果を待つべきです。「3cmの乳癌」は、それほど大きなものではないと思います。
 
「生き方、生活習慣を変えれば、抗ガンになると思いますが、いかが思われますか?」
⇒「体にいいこと」をすることは健康によく、すなわち「ストレスフリーや免疫環境の整備につながる」という意味はあるかもしれません。
 但し、過度に期待してはいけません。やはり治療(手術や薬物療法など)にきちんと向かい合わなくてはなりません。
 
「その肉食が原因だったとおっしゃってる方もいますが、どう思われますか?」
⇒「肉を食べた」ことと「容態悪化」は関係ありません。
 食事と「癌の病状」とはそれ程の因果関係は考えられません。
 
◎「今あるガンが消えていく食事」を読み、肉や白米を断ち、三大療法も良いものは全部やっていこうと思っています。
⇒「今あるガンが消えていく食事」という本を読んだ事が無いので、その本に対するコメントはできませんが、「癌」は生活習慣や食事だけで対処できるものではないことは長い事「乳癌患者さんを診療してきた」私には解っています。
★くれぐれも「きちんとした治療(手術や薬物療法)」から逃げない様にしてください。私は沢山の悲劇を見てきたのです。
 
 

質問者様から 【質問2 不妊治療のホルモン剤】

早速回答があり、とても嬉しく思います。
ありがとうございます。
引き続き質問です。
 
私は去年流産し、子供を諦められず不妊治療をここ2カ月していました。その時にうったHMG注射や筋肉注射はガンを育てることだったのでしょうか?
 
また、先月は妊娠してもいいようタイミングをとっています。もし、妊娠していたら継続して乳がん治療もできますか?
 
また、無治療というのが話題になっていて、実際に消えてしまった患者さんはいますが、やはり奇跡ですか?なぜ、三大療法を否定する人が後を絶たないのでしょうか?

田澤先生から 【回答2】

 こんにちは。田澤です。
 先日「食事療法」について質問していただいた方ですね。
 それでは回答します。

回答

「その時にうったHMG注射や筋肉注射はガンを育てることだったのでしょうか?」
⇒確かに「排卵誘発剤」はエストロゲンやプロゲステロンの分泌亢進を起こしますが、「乳癌の発症リスクを増加させる」というデータはありません。
 解釈としては、「排卵誘発剤による一時的な分泌亢進は、乳癌発症リスクを上昇させるほどのレベルではない」ようです。
 
「妊娠していたら継続して乳がん治療もできますか?」
⇒以前は妊娠中は抗がん剤は禁忌でしたが、今では「時期を選べば妊娠継続可能」であることが解っています。
 ただ、その場合には産科との協力体制も必要なので、病院が限られてきます。
 
◎しかし、現時点で妊娠していなければ「手術だけでも済ませてしまう」ことが勧められます。
 そのほかの治療(薬物療法や、状況によっては放射線療法)は、あくまでも「再発予防」なので「急ぐ必要はない」のです。
 
「無治療というのが話題になっていて、実際に消えてしまった患者さんはいますが、やはり奇跡ですか?」なぜ、三大療法を否定する人が後を絶たないのでしょうか?」
⇒私自身は、「無治療で癌が消える」現象を見ていませんし、とても信じることはできません。
 乳癌診療の長い経験から「癌が、自然に消えることが無い、手強いものである」ことを知っています。
 
「なぜ、三大療法を否定する人が後を絶たないのでしょうか?」
⇒私は、科学的に証明された医学しか信じていません。
 その一方で「宗教的、もしくは心情的に」身体に負担がかかる癌の治療(手術や放射線、抗がん剤)を拒否する方もいるのが事実です。
 
 これは推測の域を出ませんが、(そういった、現代的医療を受けたくないという癌患者の弱みに付け込んで)商売目的で、いろいろな「代替療法」を声高に行う人もいます。
 
◎人間は弱い生き物です。 つい「自分が信じたいもの、楽なもの」に気持ちが流れていきがちです。
 先のメールでも言いましたが、私は本当に沢山の、沢山すぎる悲劇を見てきています。
 私のメッセージが伝わるといいのですが。
 
 

質問者様から 【質問3 自分でできること】

食事療法の件から、二度迅速な回答ありがとうございます。毎日不安な中、先生からの回答は心強いです!
先生はたくさんの悲劇を見てきたとありますが、それらは、三大療法を拒否して、代替療法をされた方ですか?
私は、がんセンターできちんと三大療法を受けるつもりです。
ただ、医者の言うままだけではなく、効果のあること、自分でできること、少しでも効果があることをやりたいだけです。
そこで、三大療法をやるにも免疫力をあげるために、血行を良くする意味で、家庭用温熱治療器で背中やお腹を温めるのは大丈夫ですか?
よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答3】

 こんにちは。田澤です。
 三大療法(手術、薬物療法、放射線)をきちんと受けるとの事、大変安心しました。
 内容が少々、私の専門外となってきましたので「私なりの」回答とご容赦ください。

回答

「たくさんの悲劇を見てきたとありますが、それらは、三大療法を拒否して、代替療法をされた方ですか?」
⇒その通りです。
 
 「治療を拒否」して、代替療法をした患者さんは、数年後大変な状況となり戻ってくることがしばしばなのです。 
 数年後に私の前に現れて、「代替療法で、すっかり治りました。 私が正しかったでしょ!」という「奇跡」は終ぞありませんでした。
 ご本人の「きちんと三大療法を受けるつもり」という決断を強く支持します。
 
 
「三大療法」について
⇒特に「手術」が重要です。
 乳癌は(どの癌でも一緒なのですが)早期の内は「手術が可能」ですが、ある程度以上進行すると「手術不能」となります。
 「早期=手術可能」な内に、「手術だけでも行う」事がとにかく重要です。
 乳癌治療=「局所療法:手術、放射線」+「全身療法:薬物療法(内分泌療法、抗癌剤)」であり、「手術のみでは不完全な治療」ではありますが、「手術が最も有効な治療である」こともまた事実なのです。
 
「血行を良くする意味で、家庭用温熱治療器で背中やお腹を温めるのは大丈夫ですか?」
⇒(術前なら)「腫瘍のある胸」、(術後なら)「術後の創部」以外なら大丈夫です。
 
◎温熱治療器の「効能」については、私は不案内ですが、質問者の「前向きな姿勢」による「免疫力をあげる効果」を期待しています。
 是非治療頑張ってください。 



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