[管理番号:6103]
性別:女性
年齢:70歳
こんにちは。
70才田舎に一人暮らしをしている母のことです。
肩の脱臼、脊柱狭窄、膝のすり減りが元々ありました。
骨盤が痛くなり病院へ、MRI.CT.レントゲンをとりました。
お腹の中のリンパがか腫れているとのことで、外科へ。
胸のレントゲンCT.マンモ。
胸のしこりが見つかり、
もう一度マンモ、エコーそして針生検。
結果、浸潤がん一センチ。
脇のリンパの腫れはなし。
オペ室が空いているのでなるべく早くとってしまいましょうと3週間後の全摘オペ予約。
その日に骨シンチをしましたら、いつも痛い、肩、腰、膝、骨盤部分が黒くなっていました。
特に骨盤部分が真っ黒。
骨が溶けるタイプではなく、固くなるタイプだと(レントゲン、CT)。
手術をするはずでしたが、ステージ4だから、もう手術は出来ないので、化学療法ですと。
本人も家族も、早く見つかって悪いところをとってしまえば大丈夫と思っていただけに動揺しています。
PET検査も予約をねじ込んでくれて今結果待ちです。
今まで整形で骨のすり減りや老化だと思っていたのが転移だったとは…。
浸潤癌一センチでも骨転移はあるのでしょうか。
自分でもしこりに気がつかない程の初期で見つかったと手術に心を向けていた所、数日間でシンチやPET検査、治療の変更で体力精神力共にヘロヘロです。
お乳の癌だけでも取ってもらいたいのですが、転移が見つかったら、おしまいなのでしょうか。
後、お腹のリンパの腫れは別の疑いがありです。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
メールを読みましたが…
「骨シンチの評価がどうなのか?」が最大の焦点となります。(そのためにPETを撮影しようとしているのでしょうが…)
「いつも痛い、肩、腰、膝、骨盤部分が黒くなっていました。」
⇒少なくとも「膝」に転移はありえないし、「肩」も転移の可能性は低そうです。
腰や骨盤は「骨転移の好発部位」とは言えますが、状況(乳腺の腫瘍が小さい、リンパ節腫大がない)からは、「本当に骨転移?」と疑念を持たないといけません。
「PET検査も予約をねじ込んでくれて今結果待ち」
⇒PETも参考にはなりますが…
最終的にはMRIで「腰椎」や「骨盤」をピンポイントに精査が必要です。
「浸潤癌一センチでも骨転移はあるのでしょうか。」
⇒絶対にないとはいいませんが、かなり「不自然」な印象です。
★少なくとも「骨シンチだけで骨転移と決めつけるのは早計」であることだけは、間違いありません。
「転移が見つかったら、おしまいなのでしょうか。」
⇒そんなことはありません。
万が一骨転移だとしても、「病巣のコントロール」ができれば、手術もできます。