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治療について

[管理番号:336]
性別:女性
年齢:40歳
初めまして。どうぞ宜しくお願いします。(過去のQ&Aはどれも丁寧でわかりやすく有難く読ませて頂いております。ありがとうございます。)
[本題]
まず私の術後病理結果です。
大きさ2.7cm、リンパ節転移3/14コ、グレード1、Ki67-11%、リンパ管侵入陰性、切断面陰性、ホルモン陽性、HER2陰性 、ステージ2b
治療内容は、3月に手術(温存、リンパ節郭清)し只今化学療法EC4クール中1回目を受けてる最中です。その後、放射線治療、ホルモン療法と続く予定です。
 質問です。この病理結果からの治療内容は妥当でしょうか。FECの方ではないのでしょうか。
また、私の場合(ルミナルA、リンパ節転移3コあったこ?)あまり化学療法が効きづらいのでしょうか。目に見えず副作用も辛く、このまま半年化学療法を続けるべきなのか不安であります。(この先無駄に体が弱ってしまうのではないだろうか)
またとは、治療後の再発のリスクはどれ位のものなのでしょうか。再発しても希望はあるのでしょうか。がんという病気になってしまったので考えるだけ無駄なのかもしれませんが、この先生きていく中、再発の不安との戦いになりそうです。
以上3点になります。どうぞ宜しくお願いします。
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 pT2,pN1a, luminal Aとなります。
 それでは回答します。

回答

「私の場合(ルミナルA?)あまり化学療法が効きづらいのでしょうか。」
⇒その通りです。
 (副作用を我慢して)化学療法をするだけの効果がない可能性があります。
 一般に「luminal A」では、「内分泌療法単独」が選択されます。
 質問者の場合には「リンパ節転移3個」が化学療法を行う理由となっていると思われますが、「その効果は不明」であり一般に推奨されている訳ではありません。
 
「治療後の再発のリスクはどれ位のものなのでしょうか。」
⇒「質問者に近い条件の」データでみると19%程度となります。(但し、質問者の場合にはもっと低いと思われますが、全てが一致するデータは存在しないのです)
 
「再発しても希望はあるのでしょうか。」
⇒希望はあります。
 再発にも「局所再発」「遠隔転移」などありますので、「局所再発」であれば、十分「根治」を狙うこともできるのです。
 
◎化学療法の適応について
 今では、「luminal A」の化学療法の効果については「疑問視」されています。
 私であれば、「内分泌療法単独」を選択します。
 「リンパ節転移があるから」は「化学療法の効果」には何の意味もありません。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

 田澤先生、 お忙しい中御回答ありがとうございました。
 
 やはりそうですか。既に抗がん剤治療に一歩足を踏み出してしまったルミナルAタイプの私としては、とても悩ましい問題であると改めて思いました。
 
効果が実感されない中での8クールの抗がん剤治療は本当に恐怖を感じます。
 止めるか減らしたいというのが本音です。
 ただ先生、ルミナルAタイプ、リンパ節転移4個だったら抗がん剤を勧めますか?だとしたら3個も4個もさほど変わらないと考えられ、抗がん剤治療をやる意味が少しはあるとし、このまま進めてやって行くという選択肢もありますか?(主治医には、1個でもリンパ節転移があればと言われ、言われるまま治療に入った次第であります。)
 
 再発率ですが、統計とはいえ思いのほか低く、ひとまず胸を撫で下ろすことができました。これはホルモン療法のみをした上での数字なのでしょうか?また、私のタイプは5年目以降の再発率が高いとされ、5年よりも10年ホルモン療法を続けるべきタイプなのでしょうか。
 
またのお返事をお待ちしております。どうぞ宜しくお願いいたします。
 

田澤先生から 【回答2】

 こんにちは。田澤です。
 私が今回使用しているデータはluminal AとBを区別しないで行うものなので「化学療法による上乗せ効果」が高くでている事に注意が必要です。

回答

「これはホルモン療法のみをした上での数字なのでしょうか?」
⇒ホルモン療法+化学療法を使用したデータとなります。
 「ホルモン療法のみ」では8%程低くなります。
ただし、luminal AとBが混ざったデータなので、luminal Aのみとしたらこの数値(化学療法による上乗せ)は当然低くなります。
 仮に「5%」だとして、これが「十分に意味のある数値」なのか? 決して「当然のように化学療法を勧める根拠」とはならないとは思います。
 
「私のタイプは5年目以降の再発率が高いとされ、5年よりも10年ホルモン療法を続けるべきタイプなのでしょうか」
⇒続けるべきです。
 「luminal A」は大人しいタイプであり、「再発するとしても」晩期再発の形をとることが知られています。
 『タモキシフェンの10年投与はは5年投与より優れている』事はSOFT試験という大規模臨床試験で明らかにされています。
 

私の方針であれば…

 私であれば『タモキシフェン』投与は10年間ですが、それに併せて『LH-RHagonistの併用』を強く推奨します。
 「LH-RH agonist」による卵巣機能抑制が「特に」重要だと思います。
 
★先に示した「データ」での「化学療法による上乗せ効果」の大部分は(LH-RH agonistで代用できる)『卵巣機能抑制』にある可能性が大いにあります。
 つまり「化学療法をする替りに」『LH-RH agonistを併用』することで代用します。

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