[管理番号:8326]
性別:女性
年齢:37歳
病名:乳がん
症状:病理検査結果
投稿日:2020年2月27日
ステージ1で2mm浸潤の場合の治療方針
2020年1月(下旬)日に左胸全摘、センチネルリンパ節生検、同時再建手術を行いました。
2月(下旬)日に病理結果が出て以下の結果でした。
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<病理組織診断>
Invasive ductal carcironma with predominant intraductal compponent.
left breast, mastectomy + SSM
ER: 20%(Hot spot)
PgR: 0%
HER2: 2+
Ki-67: 5%
占拠部位: 左C
手術療法: Bt(SSM)
大きさ: 浸潤径2mm, 浸潤径:乳管内進展巣90*80*35mm
病理学的T因子:pT1a
リンパ節転移の有無:pN0 (0/2)
病理学的M因子:pM0
断端の評価:皮膚側2mm
リンパ管侵襲:Ly0
静脈侵襲:V0
病理学的グレード分類
核グレード分類:Grade1
組織学的グレード分類:Grade1
Stage:pT1a,pN0,pM0 Stage1
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浸潤が小さいことにより無治療かホルモン治療のどちらかと主治医に言われております。
【質問】無治療の場合、再発が怖いのですが、田澤先生ならどのような治療を勧められますか?
以前、のQ&Aで以下のようなコメントをだされていらっしゃいましたが、
「きちんと局所治療がなされれば」の意味合いなど確認したく、質問させていただきました。
>微小浸潤ならば「そして、きちんと局所治療がなされれば」非浸潤癌と、「殆ど変
わらない」と思います。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「【質問】無治療の場合、再発が怖いのですが、田澤先生ならどのような治療を勧められますか?」
⇒無治療です。
「2mmで全摘」であれば、ほぼ根治でいいでしょう。
質問者様から 【結果2 】
治療方針
性別:女性
年齢:37歳
病名:乳がん
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]
治療方針を迷っていたため、田澤先生の貴重なご意見を伺えて、とても参考になりました。
お忙しい中迅速なご回答、ありがとうございました。
色々と再発が怖く、判断に迷っていたのですが、
「無治療です。『2mmで全摘』であれば、ほぼ根治でいいでしょう。」とのコメントにとても励まされました。
先生のご意見も参考にしつつ、主治医と相談の上、最適な治療方針を判断したいと思っています。
本当にありがとうございました。
<Q&A結果>
質問者様から 【質問3 】
ステージ1で2mm浸潤 HER2陽性の場合の治療方針
性別:女性
年齢:37歳
病名:乳がん
症状:
投稿日:2020年3月12日
先日は迅速なご回答ありがとうございました。
とても参考になりました。
その後、術後病理結果を再度HER2のみ追加調査をかけ、
免疫染色法では2+だったものが、フィッシュ法では陽性と判明しました。
ステージ1で2mm浸潤の場合、無治療で良いとのことでしたが、それはHER2が陽性でも変わらないでしょうか?
ご意見いただけますと助かります。
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
「ステージ1で2mm浸潤の場合、無治療で良いとのことでしたが、それはHER2が陽性でも変わらないでしょうか?」
⇒前回回答通り
無治療です。
「「2mmで全摘」であれば、ほぼ根治でいいでしょう。」
これはHER2陽性でも全く同じです。
質問者様から 【結果4 】
ご回答への御礼
性別:女性
年齢:37歳
病名:乳がん
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]
田澤先生
いつもお世話になります。
2回目の質問に対しても、迅速なご回答をいただき、本当にありがとうございました。
お仕事がお忙しい中、いつも私達乳がん患者のことをお考え下さり本当にありがとうございます。
主治医はきちんと説明して下さり信頼もしておりますが、多くの経験に基づいた先生のご意見とわかりやすい説明は私達の心の支えとなっております。
>「「2mmで全摘」であれば、ほぼ根治でいいでしょう。」
>これはHER2陽性でも全く同じです。
再発が不安でホルモン剤も検討しておりましたが、HER2陽性でもほぼ根治と言っていただき、田澤先生のご意見も伺えたこと、最終判断に迷った際の本当に心の支えとなりました。
主治医と相談の上、無治療を選択いたしました。
本当に本当にありがとうございました。
<Q&A結果>