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病理診断とリンパ節転移数とステージについて

[管理番号:7335]
性別:女性
年齢:46歳
病名:
症状:

田澤先生はじめまして。

いつも拝見させて頂いています。
宜しくお願い致します。
今となっては遅いですがもっと
早く江戸川病院のホームページを知る事ができれば良かったと思っています。
大きな理由は2つです。

1つ目は大学病院を選択した事。

一刻も早く治療しなければという不安からくる焦りと大きい病院だから安心、といった何の根拠もない誤った昔のイメージだけで大学病院を選択してしまいました。
その結果、病院の方針という理由だけで主治医に言われるがままに術前化学療法を行いました(術後の化学療法という選択肢すら知りませんでした)。
そもそもki-67が20という事で化学療法が必要だったのか、という疑問もありますし、オンコタイプDXというものがあるのを説明もしてくれなかった事。

2つ目は手術も含めた入院期間の短さ。

大学病院では実際に手術から退院まで2、3週間かかりました。
田澤先生が手術をされた患者さんのQ&Aを見ると1週間どころか、わずか数日で元気に退院されている方ばかりで驚きました。

田澤先生のQ&Aを読んでいれば全く違っていた選択をしていたと思います。

【概略】
2017年7月に乳がんと診断
2017年8月より術前抗がん剤フェックとパクリタキセルを計半年間
2018年3月手術
2018年5月放射線25回
2018年5月タモキシフェン開始(現在も継続中)

【質問】
①ステージは最終的に3aでしょうか?それとも3cなのでしょうか?

腫瘍径4cmリンパ節転移が病理診断で5個(Level?1:4/12、Level?2:1/2)という事でステージ3aでしょうか?
それとも下記の「?組織学的には#4#5#8#10#12#13#15においてviableな浸潤癌胞巣の遺残が認められ脈管侵襲像を散見します。」との記載はリンパ節転移が#4~#15において
7つあったのが抗がん剤で消えて、残ったリンパ節転移が最終的に5個、すなわちリンパ節転移が5個+7個で合計12個(10個以上)でステージ3cとなるのでしょうか?
またはリンパ節転移が7個あった内、2個は化学療法により消滅して残ったのが5個という事でしょうか?
それともシンプルに考えてリンパ節転移は5個、但し、いくつかは化学療法によって消滅してしまって本当は何個転移していたか不明という事なのでしょうか?

②術前化学療法によって統計の正確な再発率がわからなくなってしまいましたが統計のデータではなく、田澤先生の今までの豊富な経験上から再発する可能性がどれくらいあるのか感覚を教えて頂けたらと思います。
主治医からは10年の再発率は50%以上あると告げられました。
(妻にではなく、再発率を聞いた私にだけこっそりと。)
また、イメージとしてかなり大雑把ですが色んな方のQ&Aを拝読させて頂いて3年で再発率は約半分、5年でさらにその半分に、10年で更にその半分になるような感じかなと勝手に思っていますが認識は間違っているでしょうか?

③タモキシフェンからアロマターゼ阻害薬への切り替え時期について。

化学療法閉経をして、閉経後1年以上経過しました。
再発リスクが高いのでゆくゆくは副作用と効果のバランスも考えてアロマターゼ阻害薬へ以降も検討したいと思っております。
切り替えのタイミングは急ぐ必要もなくまずはタモキシフェンを5年服用してからその時に考えたら良いでしょうか?

術前診断
ルミナールB
リンパ節転移2個+怪しいのが2個
ki-67?20%
腫瘍径CD41mm
ステージ2b←この時以降、ステージを主治医にきいていません。

術前化学療法
FEC4回(昨年8月に開始)
Weeklyパクリタキセル12回

術後、放射線治療25回(2018年6月に終了)
ホルモン療法?タモキシフェンをまずは5年
(化学療法中に閉経。現在も閉経。)

ER?陽性占拠率10%以上?染色強度?中程度?総合判定
陽性(+)
PgR?陽性占拠率1~5%?染色強度?軽度?総合判定
境界域

HER2
neuタンパク染色法(IHC)スコア判定1+、neuタンパク過剰発現なし
HER2遺伝子(FISH)シグナル比1.2、HER2遺伝子?増幅なし

腋窩郭清レベル2
【病理診断】
Residual?metastatic?carcinoma?in?the?lymph?nodes(5/14
Level?1:4/12
Level?2:1/2

【病理所見】
リンパ節の一部において広範な線雑化を伴いviableなリンパ節転移が認められる。
転移リンパ節の最大径は1.1cm。

【病理診断】
Residual?invasive?carcinoma?in?the?speciman?(right?breast,?CD?area,
?Bt)
Status:post?neoadjuvant?chemotherapy
Histologocal?tumor?regression?grading:Grade?1b,?LV1(+)

【病理所見】
組織学的には#4#5#8#10#12#13#15においてviableな浸潤癌胞巣の遺残が認められ脈管侵襲像を散見します。
浸潤癌周囲では多数のDICSが認められます。
浸潤癌周囲にリンパ球や組織球、泡沫細胞を伴う炎症細胞浸潤が見られ、治療効果に伴う変化と考えます。
治療に伴う腫瘍縮小効果は2/3前後でGrade1bと判断します。
明らかな大胸筋浸潤は見られません。

乱文で申し訳ございません。

以上3点、何卒よろしくお願い致します。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「①ステージは最終的に3aでしょうか?それとも3cなのでしょうか?」
⇒ypT1, ypN2, ypStage3Aとなります。
 「3Cでは?」というのは考えすぎです。

「再発する可能性がどれくらいあるのか感覚」
⇒「感覚」だけでなく、「統計」もある程度加味しましょう。

 参考となるのはOncotypeDXで「リンパ節転移4個以上」で使っているSWOG 8814試験です。
 抗がん剤を使用すると再発率は「(low riskで)24-(high riskで)32%」の範囲に入ってきます。 

 ★つまり質問者のRSは不明ですが… 24-32%のどこかに入ってくるということなのです。
  これは(私の感覚とも)かなり近い値です。

「3年で再発率は約半分、5年でさらにその半分に、10年で更にその半分になるような感じかなと勝手に思っていますが認識は間違っているでしょうか?」
⇒3年で半分は多すぎますが…
 時系列は、そんな感覚となります。

「③タモキシフェンからアロマターゼ阻害薬への切り替え時期について。」
「切り替えのタイミングは急ぐ必要もなくまずはタモキシフェンを5年服用してからその時に考えたら良いでしょうか?」

⇒5年は長すぎますね。

 2年くらいしたらエストラジオールを測定してもいいでしょう。(年齢も考慮して)