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教えてください 進行早い場合のスピード

[管理番号:6164]
性別:女性
年齢:44歳

はじめて投稿します。
田澤先生、少し私にお付き合いいただけませんか。
支離滅裂かもしれません。
全くの勉強不足で愚問かもしれません。
お聞き苦しいこともあるかもしれません。
話にもならないかもしれません。
それでも詳しく教えていただけたら幸いです。

毎年人間ドックをしてました。
去年、一昨年はマンモで、今年はエコーにしました。
今年1月の人間ドックのエコーで、悪性の疑いということで針生検しました。
結果は乳がんでした。

現時点では「乳がん」ということしかわからずで、先生曰く、しこりの大きさだけでみれば1.5cmなのでステージ1。
(先生、大きさだけで言わないで!)
詳しいことは紹介状を書くのでそちらの病院でということになりました。

現段階でわかっていることは、
ER +
PgR +
HER2 3+
Ki67 high30%以上
というとこまでしかわかっていません。
先生には、進行の早い顔つきの悪いタイプと言われました。

人間ドックの結果が来たのがドックの2週間後、精密検査の予約が取れたのがその2週間後、さらに精査の結果が出るのに2週間。
ここまでで約1か月半。
そして病院の予約が取れたのが精査結果の約1週間後です。
私が気になっていることは、ここまで非常に時間がかかっているように思っていて、その間に進行してしまわないか、ということです。
病院も自分で決めなくてはいけない、予約も自分で取る。
紹介状も少し日数がかかる。

今まで入院・手術等したことがないので全く初めてのことで無知さに恥ずかしさを覚えましたが、ようやく病院を決めました。
今の段階で全く自分のステージがわかっていないので、お話にもならないかもしれませんが、私は不安で不安で仕方がありません。
触りすぎなのか、本当に痛みがあるのかよくわからなくなっていますが、乳首にも痛みがあるように感じ、脇にも痛みが出てる気がします。
だるさや吐き気もあり、食欲もありません。
食べても体重・体脂肪も減ってしまっています。
心因性であれ!とも思っていますが、精査の結果の先生のセリフが気になってしまって、生きた心地がしません。
まだ、確定診断もされてないのですが、受け止めなくてはと思ってはいても、転移があって最悪の結果だったら・・・と不安と恐怖で押しつぶされそうです。

金銭的に余裕があるわけではないので、治療が途中までしかできなかったらどうしようという不安もあり、死んでしまうのか、生きられるのか。
と、そんなことばかり考えてしまいます。

私にはむりですが、ガン幹細胞やら、遺伝子療法やらこれは効果が万人にあるのですか?
病気のことに詳しくなるようにとあるので勉強をしなくてはと思い、ネットで検索すれば怖いことばかり書いてありますね。
鵜呑みにしてはいけないと思いつつも気になってしまいます。
再発率も乳がんは高いと聞きます。

もし、自分が稀な部類に入ってしまったらどうしようとマイナスなことばかり考えてしまい、泣くことが多いです。
私はとても痛みに弱く(痛いのが好きな人はいないと思いますが)、体に負担がないようなもっと楽な検査ができればいいのにと思います。
矛盾してるかもしれませんが、死にたくはないけど、薬の副作用で子宮体がんにもなりたくありません。
なってしまったものはもう仕方ないけど、なんで私?
私の免疫がガンに勝てなかったか、と自問自答する日々です。

待つ間、どのような生活をすればいいのやら、パンやら納豆やら砂糖(誤解があるかもしれませんが)やら口にしたくなく、
食べるものもあまりなくなりましたが、それがかえってストレスになってガンに絶好の機会を与えるのも嫌。
ガンはストレスが大好きだと何かで見ました。
けど、乳がんとわかってから長年やってきたフラダンスも趣味のお菓子作りにも興味が沸かなくなってきてしまいました。
田澤先生、進行が速く悪性度高い場合は、2か月後はかなり進んでしまっているのでしょうか。
末期ということもあるのでしょうか。
支離滅裂・矛盾だらけの乱文で大変恐縮です。

私の場合は確定が入っていないのでお話にならないかもしれませんが、
先生がお感じになっていることでかまいませんので、ご教示いただけないでしょうか。
今後も先生に相談させていただきたく思っております。
何卒宜しくお願い致します。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

私は「悪性度が高いとか進行が…」みたいな「根拠のない脅し」的コメントをする医師に興味はありません。

「先生には、進行の早い顔つきの悪いタイプと言われました。」
→こんなコメントをする時点で、私はその医師のコメントに興味を持てません。

「その間に進行してしまわないか、ということ」
→担当医の「根拠のない脅し」が無駄に心配させているようですが…
 その程度の問題はありません。

「乳首にも痛みがあるように感じ、脇にも痛みが出てる気がします。だるさや吐き気もあり、食欲もありません。食べても体重・体脂肪も減ってしまっています。」
→1000%
 ストレスが原因です。(乳癌と関連づけるのは今すぐ止めましょう)

「精査の結果の先生のセリフが気になってしまって、生きた心地がしません。」
→全く、その医師も「馬鹿なこと」を言ったものです。
 患者さんに「余計な心配をかけるだけ」であることが解らないのか??(困ったものです)

「転移があって最悪の結果だったら・・・と不安と恐怖」
→その程度の乳癌では転移はありません。
 余計な心配はしないようにしましょう。

「ガン幹細胞やら、遺伝子療法やらこれは効果が万人にあるのですか?」
→まだ実用化には程遠い治療です。(現在やるべきではありません)

「再発率も乳がんは高いと聞きます。」
→事実は…
 乳癌は最も予後の良い癌です。

「田澤先生、進行が速く悪性度高い場合は、2か月後はかなり進んでしまっているのでしょうか。」
→全くありえません。
 「進行が早く、云々」は今すぐ(そんなことを言った医師の顔ごと)忘れてしまいましょう。

「末期ということもあるのでしょうか。」
→1000%ありえません。

「今後も先生に相談させていただきたく思っております。」
→冷静になることです。
 
 くだらないことに脅かされることなく、「やるべきことをやるだけ」です。
 
 

 

質問者様から 【質問2 ご相談させてください】

性別:女性
年齢:44歳

田澤先生
本日はお礼とご相談があるため、再度質問させていただきたく思います。
先日はご多忙中のところご丁寧なご回答いただき、大変ありがとうございました。
先生のコメントで心が大分軽くなりました。
先生はすべてのQに対して回答されていらっしゃるのですよね?
本当にご多忙だと思うのです!私のような質問者にもきちんと答えてくださってますし、今の現状についての相談等にも回答されてらして、先生は鉄人か?とただただ驚くばかりです。
それにコラムにご自身のことを「ストレスフリー」と書いてらしたのを拝読しました。
私も見習いたいとところです。

まだ全てのQ&Aを拝読できてませんが、私と同じような不安の人たちが
たくさんいるのだなと思ったこと、自分の病状と向き合ってよく理解されてる方もいらっしゃるし、また医師の説明、生検の結果判断で大きな差が生まれてしまっている現状もあると知り患者として怖くなりました。
がんと共存されている人たちはもちろんですが、私のように「乳がん」と言われて間もない人たちには特に心強い存在のQ&Aになっていることと思います。

真摯に先生が1件1件回答されてらっしゃる姿をみて、たった一度の質問でしたがこういう先生にお任せしたい!と思ってしまったのです。
乳がんについて調べていたところ辿り着いたサイトですが、こちらのQ&Aを見ているうちに、
自分の乳がんについて学び、前向きに治療に向き合える気がしました。
田澤先生になら信頼してお任せできる気がします。

ここからがご相談です。
一度は病院まで決めたものの、失礼とは思いつつも自分が安心して任せ
られる先生に自分の治療をお願いしたいのです。
図々しいのは重々承知
の上ですが、田澤先生に診察、手術をお願いすることはできないでしょうか?
もし田澤先生に診察がお願いできた場合は、紹介状を書き直し、お電話で予約をすればよろしいでしょうか?
クリニックでは説明がなかったのですが、報告書の紙をいただいてました。
所見の説明はなかったですが、先日書いた情報と重複しますが再度記載させてください。
<結果>
ER +
PgR +
HER2 3+
Ki67 high(30%<)
<所見>
R
CNB
Ca(+)3/3
Scirrhous carcinoma>Solid-tubular carcinoma
f(+)
NA:2 MC:2=NG:2
in situ(-)
となっておりました。
すみません、まだ勉強不足でよく理解できておりませんが。
ちなみにこの状態は、治療を早急にしないといけない所見でしょうか。
もし、先生の診察が可能なのでしたら、ぜひとも予約を取らせていただきたいと思っております。
今回は質問というよりお願いになってしまい、皆様の貴重な質問の場をお借りしてしまい、申し訳ありません。
何卒ご検討のほどよろしくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「<結果>ER + PgR + HER2 3+ Ki67 high(30%<)」
⇒サブタイプが、所謂トリプルポジティブ ♯正しい表記はluminalB(HER2陽性)
 平たく言えば、ホルモン療法も(ハーセプチンを含んだ)抗癌剤も両方が効くタイプだから、(術前にしろ、術後にしろ)その両方の治療が適応になるということです。

「【所見】R CNB Ca(+)3/3 Scirrhous carcinoma>Solid-tubular carcinoma
f(+)NA:2 MC:2=NG:2in situ(-)」
⇒核異型(NA:nuclear atypia)も2(中間)、核分裂(MC:mitotic counts)も2(中間)であり、その2つにより核グレードも2(中間)だということです。 ♯それらは1~3まであります。

(ご参考に)
「核グレードNG:nuclear grade」は「核異型NA:nuclear atypiaの点数」+「核分裂MC:mitotic countsの点数」です。
 核異型(NA) 弱い:1点
     中間:2点
    強い:3点
 核分裂(MC) 5個未満(10視野で):1点
     5~10個  〃   :2点
     11個以上  〃  :3点
 核グレード(NG) 核異型(NA)の点数+核分裂(MC)の点数
    2点、3点 :核グレード1 
    4点    ;核グレード2
    5点、6点 :核グレード3 

「ちなみにこの状態は、治療を早急にしないといけない所見でしょうか。」
⇒ステージ1でルミナールB(HER2陽性)の早期癌というだけの話です。(グレードも中間です)
 全く緊急性はありません。
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