[管理番号:7616]
性別:女性
年齢:46歳
病名:
症状:
田澤先生はじめまして。
宜しくお願い致します。
私の乳癌の発覚ですが希な見つかり方をしました。
2017年1月 初回乳癌検診異常なし
2017年9月
胸にスジがあるのをみつけ乳腺外科受診。
マンモグラフィー
1年未満の為にマンモは断られてしまいました。
触診なしエコーのみし
て頂きましたが異常なし。
胸のスジは老化による変化かな~?
また気になることがあれば来て下さいで終わりました。
2017年11月
乳首の凹みに気づくが
年明けに乳癌検診予約してあるのですぐには病院へは行きませんでした。
2018年1月 第2回乳癌検診担当医師から針生検してもらった方がいいと乳癌の疑いを
指摘され、そのまま乳腺外科の外来を受診し針生検の予約をし
乳癌発覚となりました。
検診の待合室で座っていると炎症性乳癌かもしれないという声が聞こえてきて、初めてこの病気を知りました。
子供は大学生と高校生です。
子宮内膜症、子宮腺筋症の治療をディナゲストで1年、治療してる中での乳癌発覚となり子宮の病の知識はありましたが乳癌の知識は乳癌発覚前はあまりありませんでした。
2017年9月の時にマンモしたいと強く願いでるか他の病院に行けばよかったと悔やんでます。
術前抗がん剤TC療法
左乳房全摘手術
術後抗がん剤FEC100療法
放射線治療30回照射
タモキシフェンからアナストロゾールに変更になり今に至ります。
私は胸に赤みはありませんでした。
エコーでは皮膚が厚くなってました。
皮膚生検は提案されなかったし最近まで皮膚生検があることを知りませんでした。
手術後の病理結果は悪くて落ち込みました。
コメントも術前化学療法の効果はあまりありませんと記載されてた程です。
her2陰性ルミナルb
ki67 35%
エストロゲン100%
プロゲステロン100%
病理結果
浸潤性小葉癌
サイズ T3(125㎜×105㎜)
リンパ転移 15/17
ki67 35%→0
段端陽性
f+ ly+ V-
遠隔転移なし
浸潤性小葉癌ならステージ3a
炎症性乳癌ならステージ3b
セカンド・オピニオンという名の診察で親切な個人クリニックの医師に2017年9月のエコー画像を読影して頂きましたが癌はありませんでした。
皮膚生検してないから炎症性乳癌だと確定診断つけられないですよね?
中間期乳癌にあたる訳ですがあまりの進行の早さに驚いてます。
3ヶ月で乳癌が進行したのでしょうか?
2017年9月以降にスイッチが入り進行した悪性度が高い乳癌と涙する日も多いです。
こんな症例は希だと二人の医師から言われました。
浸潤性小葉癌も炎症性乳癌もマンモやエコーに映りにくい乳癌みたいですし…
抗がん剤の種類や順番は田澤先生も同じ意見ですか?
再発転移のリスクは高いですよね?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「私は胸に赤みはありませんでした。」
⇒炎症性乳癌では100%ありません。
炎症性乳癌を知らない乳腺外科医が多いことに注意が必要です。
★炎症性乳癌とは、癌細胞が皮下のリンパ管に入り込み、それを閉塞し「乳房の皮膚全体が真っ赤に」なり、『あたかも炎症があるかのように見える(実際には炎症はありません)』乳癌のことを言います。
定義では「しこりが無い」となっていますが、それは重要ではなく、「皮膚全体が真っ赤」であることが重要です。
質問者には全く当て嵌まりません。
「皮膚生検してないから炎症性乳癌だと確定診断つけられないですよね?」
⇒炎症性乳癌では100%ありません。
「3ヶ月で乳癌が進行したのでしょうか?」
⇒そうではないでしょう。
(画像で)解りにくいタイプだったのだと思います。
「こんな症例は希だと二人の医師から言われました。」
⇒私には何が稀なのか、理解できません。(特別な感じはしません)
「抗がん剤の種類や順番は田澤先生も同じ意見ですか?」
⇒アンスラタキサンという意味では同じです。
「再発転移のリスクは高いですよね?」
⇒確かにステージは高いですが…
あくまでも「局所」なのだから全身療法頑張りましょう。