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センチネルリンパ節生検

[管理番号:4325]
性別:女性
年齢:39歳
左上に7㎜の腫瘤が見つかっています。
針生検の結果が下記です。
浸潤性乳管がん、エストロゲン陽性、プロゲステロン受容体陽性、HER2陰性、グレード3、ki67=38%
(年末で検査に1ヶ月と時間が掛かったので高くなった可能性があると言われました?)
ルミナールAまたはBと聞いています。
腫瘍マーカーは低く正常値です。
手術は、乳房温存術予定です。
私は、センチネルリンパ節生検を省略したいと思っています。
治療方針を決める上でも非常に重要だということは分かっています。
しかし、生存率にも影響せず、浮腫を心配して生活をしていきたくないのです。
リンパ節郭清はしたくありません。
その後の生活QOLを重視しているからです。
主治医は、センチネルリンパ節生検だけでも2割は浮腫になると言っていました。
浮腫も心配ですが、生検後、浮腫を心配しながら生活していくことがとても悩ましいのです。
主治医は、エコーの結果や乳房MRIの結果を診て、センチネルリンパ節生検を省略しても良いと先週まで言ってくれていました。
なのに、先日CTをしたのですが、リンパに転移の疑い(集積?)がある?と出て、センチネルリンパ節生検をしなくてはいけないと言い出しました。
そして、FDE(?)MRIもそのように出ていたと言うのです。
針生検を2ヶ月前にしたのですが、まだかなり痛みます。
これは、もしかして転移したのかというくらい痛いです。
でも、痛みは徐々にではありますが引いています。
その影響じゃないですか?
もしも、PETCTをして否定されればどうかわかりませんが、手術を来週に控えていてPETCTを受ける時間がありません。
PETCTを受ければ、
手術は4月になると言われました。
PETCTは、近々受けようと思っています。
受けなさいと言われました。
それでも、センチネルリンパ節生検を省略して頂けるかは分かりません。
時間が経つと進行も心配と言われました。
針生検が10月でした。
そして、リンパ節に転移していれば、45歳までしか生きられないと言われました。
標準治療をしっかりしないとというのは分かります。
でも、私は、リンパ節郭清は嫌なんです。
そして、抗がん剤治療も考えていません。
わがままなのは分かっています。
それらをしたくないと思っているので、センチネルリンパ節生検を省略したいのです。
それでも、無理にお願いできない可能性が高いですが、してもらってもしっかりした手術をしてくださるのか心配です。
できるだけ胸の整容性を保って、傷跡も目立たせずに手術を終えたいと思っています。
仕事や私生活をまだまだ楽しみたいのです。
もしも、センチネルリンパ節生検をしないなら、抗がん剤投与しかないと言われました。
そして、切除範囲を増やすとも言われました。
ずっとこれまで、最後は患者の意志に添いますと言ってくださっていたのに、こういう所見が出たのだからと今日になって医者にも折れないことがあると言われました。
セカンドオピニオンを受けるまでは、ずっと自分の病院の方が整容性は保たれるとか私のようなわがままを聞けるのはと言っていました。
また、一度も触診やエコーを主治医はしていません。
見てもいません。
現在の状況を見ず、術後の整容性をどのくらい保っていただけるのでしょうか。
手術を延期するか、転院するかと考えています。
地方在住ですが、東京には新幹線が通って2時間で行けます。
放射線は、現病院でも受けられないので、本県の総合病院に行くしかありませんので、そこを紹介してもらいたいと思います。
断端陽性がなければ放射線省略もあると聞きました。
定期診察は貴病院で受けたいです。
自分が決めた治療で問題が起こっても、貴病院や先生にご迷惑をお掛けしません。
私の願いは叶いませんか?先生のところで手術は受けられますか?
手術が上手く痛みの少ない先生の手術を受けたいと思っています。
術後、腋窩のエコーをしっかりするというのではいけないのでしょうか。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
○ガイドライン上は、当然「センチネルリンパ節生検すべき」となることは(質問者も御承知のように)間違いありません。
 ただし、最終的には「患者さん次第」だと思っています。
 センチネルリンパ節生検で浮腫が起こるなどとは、全く思っていませんが、ただ一方で「早期癌のかなりの人が無駄な侵襲をうけている」と感じている事もまた事実です。
 画像上「明らかな転移性リンパ節で、残しておいても、転移が拡がるのが明白」でないかぎりは、(「転移の可能性がある」程度では)ご本人の意思に沿うようにしています。
 ご本人がお話している様に「術後、きちんと腋窩リンパ節を超音波すること」これが重要です。
「主治医は、センチネルリンパ節生検だけでも2割は浮腫になる」
「リンパ節に転移していれば、45歳までしか生きられない」

⇒全く馬鹿げています。
 
「もしも、センチネルリンパ節生検をしないなら、抗がん剤投与しかない」
⇒?
 無関係です。
 全く論理的ではありません。
 「局所療法」と「全身療法」を混同してはいけません。
「切除範囲を増やすとも言われました。」
⇒?
 
 これも「意味不明」です。
 「乳腺の切除範囲」と「腋窩リンパ節」は無関係です。
「先生のところで手術は受けられますか?」
「術後、腋窩のエコーをしっかりするというのではいけないのでしょうか。」

⇒それでいいと思います。
 冒頭でコメントした通りです。
 日程的に希望にあうかは不明ですが、「秘書メール」してください。

秘書室へメールは、
各ページの右上にある 「秘書室へメール」からご相談ください。
もしくは、こちらのリンクをクリックしてください。

 
 
 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生に手術をして頂いたものです。
先日、病理結果を頂きました。
ありがとうございました。
先生から頂いた資料に、
切除検体 9.5×5.5×1.8cm
腫瘍計 13×7×14㎜
とありましたが、先生はマージンは腫瘍から2cmと言っておられましたが、14㎜のマージンが1.8cmだとすると、少なかったのかなと思うのですが。
腫瘍計が思いの外大きかったので…心配でして。
また、腫瘍計ですが、エコー、CT、MRIやPETをしたのですが、どれも1センチ未満(ずっと0.7cmと聞いてました)と出ていましたし、約0.5cmとなっていたものもありました。
それが、術後の病理結果で、倍の大きさになるものなのですか?
普通のことなのでしょうか?
私の以下の無再発率と生存率を教えてください。(%)
ホルモン治療単独
ホルモン治療+化学療法
無治療
局所再発率についですが、私の場合放射線をすると3分の1に減ると教えて頂きましたが、先生の手術の精度でどの程度再発率が考えられますか。(%)
放射線する場合
放射線しない場合
オンコタイプ依頼については、だいぶ前向きに考えています。
オンコタイプDXをして高リスクとなった場合は、抗がん剤をすることになりますか?
私は、抗ガン剤治療はしたくないと思っています。
それでも、 オンコタイプDXを依頼した方がよいのでしょうか。
勿論、再発転移は、一番避けたいと思っています。
以下の場合で、化学療法をしない場合の無再発率と生存率を教えてください。
オンコタイプDXで低値
オンコタイプDXで中値
オンコタイプDXで高値
依頼については、近日中に連絡いたします。
腫瘍計が思ったよりも大きく、戸惑っています。
また、ど素人のため、変な質問をしていたら申し訳ありません。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
ちょうど、同日のQにも当院の術後の方がいらっしゃいました。
そこでもコメントしたのですが、「公表時にはIDは伏せる」ので、「IDを記載してもらわないと(ある程度、予想はできても)正確な回答はできない」ことに注意してください。
ここでは一般論として回答します。
「切除検体 9.5×5.5×1.8cm 腫瘍計 13×7×14㎜とありましたが、先生はマージンは腫瘍から2cmと言っておられましたが、14㎜のマージンが1.8cmだとすると、少なかったのかなと思う」
⇒これは勘違いです。
 この「1.8cm」というのは、「厚さ」のことです。 「最大長径」x「その横径」x「厚さ」です。
 
「術後の病理結果で、倍の大きさになるものなのですか?普通のことなのでしょうか?」
⇒その通りです。
 「倍」というよりも…
 感覚的には「前後3mm程度、顕微鏡的に拡がりがあった」ということです。(顕微鏡的な3mmの拡がりは「画像診断では解り難い」ものです)
「私の以下の無再発率と生存率を教えてください。(%)ホルモン治療単独 ホルモン治療+化学療法 無治療」
⇒個人を特定できないので不明ですし…
 もし本当に知りたいのならOncotypeDXしましょう。(NewAdjuvant.comはルミナールAとBが混じっているので、正確な値では無いのです)
「先生の手術の精度でどの程度再発率が考えられますか。(%)放射線する場合 放射線しない場合」
⇒私は「かなりのマージンをつけている」ので、一般的な数値よりはかなり低いと思います。
 統計はとっていませんが…
 (放射線照射をしていない方は、そもそも殆どいないので)放射線照射をした状態で「10年で1%あるかどうか」だと思います。(放射線照射をしなければ、単純にその3倍なのでしょう)
「抗ガン剤治療はしたくないと思っています。それでも、 オンコタイプDXを依頼した方がよいのでしょうか。」
⇒再発率が気になるのなら、是非しましょう。
「以下の場合で、化学療法をしない場合の無再発率と生存率を教えてください。」
⇒OncotypeDXすれば、そこに記載があります。