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浸潤性乳癌

[管理番号:1720]
性別:女性
年齢:43歳
初めまして。よろしくお願いします。
毎年マンモ、超音波の検診をしてました。今年も9月に検診をして異常なしでした。2年ほど前からエコーで左胸には小さな嚢胞はあるけれど
問題なしといわれてました。10月に入って胸がちくちくするのが気になって検診を受けたから大丈夫と思いながらも心配で乳腺外科の先生が
いる別の病院でもう1度検査をお願いしました。
マンモは異常ないけれどエコーで右胸に影がありました。先生は触診でもわからないけど検査した方がいいとのことでその日のうちに針生検を
してくれました。結果浸潤性乳癌でした。
毎年検査を受けて今年も9月に受けて。それも今まで言われたことのなかった右胸です。エコーは撮ってくれる人の技量に関係すると聞きます
が突然でかくなったのかと心配になってしかたがありません。
1センチちょっとと言われました。
急に大きくなったとしても早期でしょうか。
もともと肩こり、腰痛、背中の張りが強いんですがだんだんひどくなってる?転移?など悪い方ばかりに考えてしまいます。
先生には家庭の都合や自分の精神的なことで早めに手術をお願いしました。その日のうちにMRI、後日PETの検査をしてくれて結果次第で治療
の仕方を決めましょうと言われました。私は母親が5年前に全摘手術をしてるので胸を残すことにはこだわりはなく残すことで再発のリスクが
少しでも上がるようなら全摘をお願いするつもりです。
この考えは間違ってはないでしょうか?
それからある人にそこで手術するの?と。たぶん年間の手術数が少ないからだと思います。
私は、その先生は私の話をしっかり聞いてくださり、検査も迅速にしてくれて何より癌を見つけてくれた先生です。
確かにそこよりは少し遠いですが大きな病院があります。
年間にくらべものにならない数の手術をしてます。でも検査にも時間がかかり手術も何か月先と聞きます。一人の患者にたくさんの時間をとれ
ないとか、、、。
やっぱり手術の件数とかを気にしなくてはいけないんでしょうか?
気持ちが落ち着かなくまとまりのない文章で申し訳ありません。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。
毎年(マンモはともかくとして)「超音波の検診」を受けていて(しかも1カ月前の
検診)『1cmの腫瘍(しかも癌)を見逃す』のでは大変困った事です。
質問者も気づいている様に「超音波は技量によって差がでる」とはいっても、「あまりにもお粗末」と言えます。
質問者には「大変お気の毒」なことでした。

回答

「突然でかくなったのかと心配になってしかたがありません。」
⇒そうでは無いと思います。
 超音波技術には「差がある」のです。
 ただ今回は「さすがに1カ月」なのであまりにもお気の毒と言えますが、「1cmで見つかって、事無きを得た」とも言えます。
 これを質問者が「検診を受けたばかりだから」という理由で「放置していたら…」
そして「1年経ったらと思うと、幸いでした」
 
「1センチちょっとと言われました。急に大きくなったとしても早期でしょうか」
⇒早期です。
 大丈夫です。
 
「もともと肩こり、腰痛、背中の張りが強いんですがだんだんひどくなってる?転移?など悪い方ばかりに考えてしまいます」
⇒全くありえません。
 
「なく残すことで再発のリスクが少しでも上がるようなら全摘をお願いするつもりです。この考えは間違ってはないでしょうか?」
⇒間違っていません。
 「生存率に差はない」わけですが、「手術側の乳腺内に出る=局所再発」には「明確に差」が出ます。
 
「そこよりは少し遠いですが大きな病院があります。年間にくらべものにならない数の手術」
⇒良く考えてみてください。
 その「大きな病院」には「乳腺外科の医師は何人いますか?」
 その「比べ物にならない数の手術件数」を「医師の数」で割ってください。
 「医師一人当たりの手術件数」こそが「最も大事な数」です。
 「施設で何件」ではなく、「一人で何件」なのです。
 ○大病院で手術をしていても「全く手術は上手くなりません」
 しかも「修行中の若手医師の執刀」になる可能性が高いのです。(技量向上に
是非、協力したいという気持ちなら、構いませんが…)