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浸潤径について

[管理番号:8718]
性別:女性
年齢:51歳
病名:乳癌
症状:
投稿日:2020年7月7日

4年前に罹患してからこちらで勉強させて頂き、
落ち着いて担当医と話せています、ありがとうございます。

浸潤径について、質問させて頂けますでしょうか。

2016年 右非浸潤がん、全摘、リンパ節転移なし、無治療、経過観察中
2019年 3年定期検査にて対側に石灰化の増加からステレオガイド下
    マンモトーム生検実施、結果非浸潤がん。

2020年 1月 左全摘、リンパ節転移なし。

    病理結果
    最大浸潤径3.5センチ
    ステージ2A、Her2陰性、ER90%、Pg45%、ki67 10%
    核異型1、核分裂像1、腺管形成3
    #11Aで背側断端まで約3ミリのところに癌の浸潤がみられます
    が、断端陰性で取り切れています。

術後にステージアップする可能性は、こちらで学ばせて頂いておりました。

術前は、これまでの検査の経緯から摘出部にそんな大きな浸潤が出てくるとは考えにくいので、もしあったとしても微小浸潤で、ホルモン剤を飲むか飲まないかぐらいの差だと思われる、と言われていました。

病理結果は、浸潤径を出すのが難しいと言われました。

病変がパラパラと散らばるよう存在しており、
顕微鏡で見る限りそれらが限局しているか、繋がっているかがなかなかつきつめられない。

したがって浸潤径は、何箇所かある浸潤部がもし一つだったら3.5センチとした結果、ステージ2Aと説明をうけました(乳管内病変は6.5センチ)。

ステージ1 と2Aの治療成績に大差はないと先生からは言って頂きましたが、「ステージと予後は関係する」との田澤先生のお言葉が頭をよぎり不安になってしまいます。

病変が限局しているか否か、分からないケースはよくあるのでしょうか。

また、背側断端まで3ミリの距離に浸潤があったと事で、
局所再発のリスクは高まるのでしょうか?

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「病変が限局しているか否か、分からないケースはよくあるのでしょうか。」
⇒勿論ですとも!

 特に今回のように乳管内病変として広範囲にあり、ところどころで浸潤している場合にはよくあることです。(図としてイメージできますよね?)

「また、背側断端まで3ミリの距離に浸潤があったと事で、局所再発のリスクは高まるのでしょうか?」
⇒執刀医が認識しながら手術していれば問題ありません。
 

質問者様から 【質問2 】

ステージと予後の関係について
性別:女性
年齢:51歳
病名:乳がん
症状:
投稿日:2020年7月15日

田澤先生、先日はお忙しい中早々にお答え下さりありがとうございました。

私のような場合、ー浸潤部が限局してるか否か判別出来ない事がよくある事だと田澤先生に言って頂き、納得する事が出来ました。

(広範囲乳管内病変の中で散在する浸潤部の図、イメージ出来ています。)

お忙しいところ恐縮なのですが、
追加で3点質問させて下さい。

昨年10月の3年目検診(マンモ、エコー)の結果説明にて、
「昨年(2018年)の画像と比較すると、今年(2019年)のものには去年のものとは別に新しい石灰化がある。

石灰化はよくある事で問題はないが、石灰化が広がる原因の一つに早期乳がんがある。

急ぎはしないが、ちゃんとみていきましょう。」との事でした。

「急ぎはしない」との事でしたが、乳がんプラザで経過観察の怖さを理解していたため、
その場でステレオガイド下マンモトーム生検を希望したところ、
MRI→その1週間後ST-MMTとなりました。

その結果、広がり6.99センチの非浸潤がんとの術前診断。

3年前(2016年)の画像には左側に石灰化はなかったとの事でした。

質問①
残念ながら病理結果はステージ0→2Aとアップしてしまいましたが、
石灰化所見発見後すぐにS T-MMT、手術して頂けたという事は、
早期発見、早期治療出来たと思ってよいのでしょうか。

質問②
担当医より病理結果が出る前に
「これまでの検査の経緯から、摘出部にそんな大きな浸潤が出てくるとは考えにくいので、もしあったとしても微浸潤でホルモン剤を飲むか飲まないかぐらいの差だと思われる。
なので、次回結果説明に家族同伴の必要はありません。」と言われました。

後日一人で結果を聞きに行った際、ステージ2Aと説明を受け大変動揺してしまいました。

その際担当医に、
「基本的には管内病変が多い。
これは非浸潤の意味合い。
乳管内病変は6.5センチ広がっている。」

「これ(3.5センチ)にはあまり意味がないかもしれません。」
と言われました。

これは、明確な浸潤径3.5センチ(ステージ2A)より、私の予後は良好という事なのでしょうか?
変な質問で申し訳ありません。

上記担当医のコメントをどう受け止めて良いのか分からず、
自分に都合の良い風に理解してしまいそうなので、
田澤先生のご意見をお聞かせ頂けると有り難いです(画像を見ていないからコメント出来ません、とお叱りを受けそうですが)。

質問③
背側断端まで3ミリの距離に浸潤があったため、
半年に一度の胸壁エコーが出来ないかお聞きしたところ、
「スキンスペアリングは乳房全摘と同じことだから、胸筋しか残っていないのでルーチンで半年に一度エコーをあてる意味はあまりない。

しこり等が出た時点でエコーする意味はあると思う。

胸壁をみる代わりというか、肺、肝臓、脇のリンパ節をみる意味で年に一度のCT、半年に一度腫瘍マーカーをみてゆく。

両側であり、お若くしてなっていらっしゃるので不安だと思うが、
腫瘍マーカーも他より頻繁に取るのでカバー出来る。」
との事でした(質問①、②とは別の医師の回答)。

これは、胸壁局所再発の時点で見つける事は難しいという事でしょうか?

よろしくお願い致します。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

「質問①
残念ながら病理結果はステージ0→2Aとアップしてしまいましたが、石灰化所見発見後すぐにS T-MMT、手術して頂けたという事は、早期発見、早期治療出来たと思ってよいのでしょうか。」

⇒勿論!
 経過観察⇒(自ら)確定診断に繋げたのです!

「その際担当医に、「基本的には管内病変が多い。「これ(3.5センチ)にはあまり意味がないかもしれません。これは、明確な浸潤径3.5センチ(ステージ2A)より、私の予後は良好という事なのでしょうか?」
⇒言わんとするところは、解ります。
 その担当医の言う通りだと思います。

「これは、胸壁局所再発の時点で見つける事は難しいという事でしょうか?」
⇒そんなことはありません。

質問者様から 【質問3】

両側性 腫瘍マーカー上昇について
性別:女性
年齢:53歳
病名:右:非浸潤、左:ステージ2A
症状:
投稿日:2022年7月11日

番号8718

田澤先生、いつも拝見し、勉強させて頂いております。

お忙しいところ申し訳ありませんがお教え下さい。

本日、術後検診(右:非浸潤、術後5年8ヶ月 左:ステージ2A(ルミA、タモキシフェン服用中、術後2年6ヶ月)の検査結果を聞きに行きました。

肩から肝臓下部までのCTには転移所見無し、
腫瘍マーカーNCC-ST-439が4.8(<4.5)。

異時制両側乳がんなので、婦人科系の方も丁寧に診たいから
1ヶ月後に肝臓ジョウエンから骨盤部までのCT、を提案されました。

田澤先生が常々、NCC-ST439は「非常に無駄な検査」と仰っていたので、1ヶ月後のCTは過剰検査なのではと思ったのですが、
その場では両側なので婦人科系は診ていただく方が良いのかなと思いCTと採血の予約を入れました。

両側性でも、NCC-ST-439上昇1ヶ月後の腹部CTは過剰検査となりますか?
(CEA,CA15-3ともに基準値内です)

田澤先生から 【回答3】

こんにちは田澤です。

腫瘍マーカーNCC-ST-439が4.8
⇒そもそも、この数字が異常? 私なら全く気になりません(正直、見間違い?かと思いました)

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/7/21
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