[管理番号:3212]
性別:女性
年齢:49歳
お世話になります。
1か月前から左乳房の左上部から乳首の横を通り乳房の下まで、細い針金10CMが入っているような、つるようなしこりもあり、乳腺専門外科を受診。
一週間前にに3Dマンモ、エコーを行ったところ、結果針金のようなしこりはリンパ管炎で問題ないが、その奥の方に石灰化、エコーで血管が密集しているところが見える、初期の乳がんです。
切除すれば治ります。
と言われました。
その翌日造影MRIを取り、昨日結果を聞きに行ったら、癌の所見は見られないから念のため6か月後にまた来てください、と。
こんなことはありますか?癌だと断定されていたため、見落とされているのではという不安があります。
生検をやってくれと言いましたが、必要ないですと却下。
グレーの場合は組織診断と聞きますが、エコーマンモがクロでMRIがシロの場合はグレーにはならないのでしょうか。
どうぞよろしくお願いします。
先生の質問回答を詳しく拝見させていただいてますが、こちらのクリニックもエコーは技師さんです。
診察室にエコー画像、マンモ画像が送られてくるらしく、エコーを技師さんがやっている最中に先生がエコー室に入って来られ、癌があるらしき患部を押さえて「マンモ見た。ここだな、君ここのエコー詳しく撮って」と指示されて帰っていきました。
他のクリニックで再びマンモエコーをやっていただいた方がよいですか?
よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
最近、このような「困った診療」に対する「不安なメール」が多くなってきました。
「奥の方に石灰化、エコーで血管が密集しているところが見える、初期の乳がんです」と言っておきながら「MRIで異常無」だから大丈夫というのは「甚だ、とんでもない馬鹿げた診療」と言えます。
MRIを診断目的で用いてはいけません「誤りの素」です。
「こんなことはありますか?癌だと断定されていたため、見落とされているのではという不安」
⇒当然の疑問です。
「生検をやってくれと言いましたが、必要ないですと却下」
⇒とんでもない診療です。
「エコーで異常所見」があっても「MRIで異常がないから問題無」というのは「馬鹿げた発想」です。
「グレーの場合は組織診断と聞きますが、エコーマンモがクロでMRIがシロの場合はグレーにはならないのでしょうか。」
⇒「誤った診療」です。
「エコーでの異常所見」は(MRIではなく)「組織診で確定診すべき」です。
「こちらのクリニックもエコーは技師さんです。」
⇒自分でエコーしないような医師は「画像に偏重」しがちです。
自分の手を使わずに「エコーはエコー技師」「MRIはレントゲン技師」に撮影させて、「自分は、それを見るだけ」のような医師に「早期発見を期待することは無理」です。
「他のクリニックで再びマンモエコーをやっていただいた方がよいですか?よろしくお願いします。」
⇒そう思います。
きちんと自分でエコーをするような医師がいるクリニックにしましょう。