[管理番号:8534]
性別:女性
年齢:36歳
病名:
症状:しこりと痛み
投稿日:2020年5月18日
はじめまして。
出産0回、親族や親戚に乳がん0人
経過
乳がん検診2009年(25歳)
はじめてうけました。
視触診と超音波。
検診結果エコーカテゴリー3要精密検査、速やかに専門医受診と書かれてました。
総合病院の乳腺外科で精密検査を行い2回目だけ6ヶ月後。
良性が確定しその後1年1回(10月)に定期検査受けてます。
良性が癌にかわるのが怖く、半年後の4月に違う病院で自費検診うけてます。
しこり、痛みがありますが、毎年4月の総合病院・乳腺外科の結果良性で毎年異常なしです。
今年も4月に受ける予定でしたが、コロナ感染拡大で見合わせてました。
緊急事態解除された事もあり6月に総合病院より人が少なそうなのでクリニックで超音波とマンモグラフィー(初)
を申し込みしました。
質問1
自覚症状がありながら、乳がん検診うけると病院によって再度、要精密検査になる可能性ありますか?
初回で要精密検査の通知みた時、自覚症状がなく異常なしだと思っていたのにショックでした。
質問2
良性の経過をみてる場合の癌にかわる率どのくらいでしょうか?
10月の主治医先生は、「怪しくなったら針さすけど今回は、かわりないから大丈夫」と良く言ってます。
質問3
実母(65歳)が今年初めてマンモグラフィーで石灰化B判定(所見認めますが心配いりません)でしたが、私も遺伝してるか気になり検診初のマンモグラフィー受けますが石灰化遺伝しますか?10月の定期検査でのマンモグラフィーは、特に言われてないです。
宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
私が気になった一文は『良性が癌にかわるのが怖く』です。
「そもそも」良性が癌に変わることは絶対にありません。
良性は最初から最後まで良性だし、癌は最初から最後まで癌なのです。
〇良性だと言われていたのに、(後に)癌と診断された場合は?
⇒それは(最初の)良性という『診断そのものが誤り』だったにすぎません。
〇最初の良性という診断が誤り(後に「癌と診断」される)だった場合、以下のケースがあります。
1.画像診断だけで「良性と診断」したケース
⇒「良性に見える」癌も珍しくありません。
2.細胞診もしくは組織診で「良性と診断」したケース
⇒(本来あってはいけないのですが)医師により、その「精度に雲泥の差」があるのが実情です。
★「前医の細胞診または組織診で良性⇒当院での組織診で癌」というケースが多いので、日々実感しています。
質問者の「精密検査を行い」という、その内容は不明ですが、100%精度の組織診での診断であれば「良性が癌に変わる」など、全くありえないのです。
「質問1自覚症状がありながら、乳がん検診うけると病院によって再度、要精密検査になる可能性ありますか?」
⇒(良性とはいえ)所見があれば、そうなるでしょう。
「初回で要精密検査の通知みた時、自覚症状がなく異常なしだと思っていたのにショックでした。」
⇒?
「そもそも」検診とは、「そのために」行うのですよ。(自覚症状がある人は厳密には検診ではありません)
〇検診とは、無症状・無自覚の人の異常を発見するためにあるのです。
「質問2良性の経過をみてる場合の癌にかわる率どのくらいでしょうか?」
⇒良性が癌になることは「絶対に」ありません。(上記参照)
「石灰化遺伝しますか?」
⇒遺伝しません。