[管理番号:4206]
性別:女性
年齢:46歳
左の乳房内側(乳首から1.5センチくらいの所)に5ミリほどのコリコリとしたシコリのようなものを感じます。
普通になでるように触ると感じないのですが、手を上げて乳房を押して触るとあるような感じです。
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気になり何度も触ってしまうのですが、シコリのようなものが有ったり無かったり分からなくなってしまう感じでもあります。
受診しましたら触診ではガンなどとは思えないとのことでしたがエコー検査をしました。
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私がシコリと思える物がある箇所を指で押さえて医師に伝え、その箇所を重点的に見てもらいました。
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その箇所を含め周辺も機械を何度も滑らせ見てもらいましたがシコリと思えるものは見当たらなく、シコリらしきものがある所とは別な場所に嚢胞があるのは発見されました。
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以前より乳房の痛みが時々あり一年ほど前にもエコー検査をした結果、
嚢胞があり乳腺症と言われたことがあります。
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マンモグラフィ検査は毎年受けており5年ほど異常無しとの結果で、エコー検査も一年前と4か月前に受け嚢胞はあるけどガンなどは異常なしでした。
?今回、脇のリンパの腫れなども無くおそらくシコリらしきものは乳腺を触っているのだろうとのことでした。
そこで三つの質問がございます。
今まで触れて感じなかった乳腺がコリコリした感じに触れることはあるのでしょうか?
また手で触れて分かるくらいのシコリがエコーでは写らなくマンモグラフィで写るということはありますか??
今回のエコー検査は生理中でしたが生理によって詳しく見えにくいなどの影響はあったのでしょうか?(生理中だと検査前に医師には申告しております)
よろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「5ミリほどのコリコリとしたシコリのようなもの」
「普通になでるように触ると感じない」
「乳房を押して触るとあるような感じ」
⇒これは自己検診としては誤りです。
自己検診では「撫でるだけ」で「決して押すように触らない」こと。これが重要です。
何でも無い「乳腺の凹凸」が、「無駄な心配の素」となるだけです。
○私は常日頃から「自己検診」について以下のようにコメントしています。(是非、参考にしてください)
1.「さーと撫でるだけ」として『決して押したり、グリグリしてはいけない』
2.小さすぎる者は気にしない、「ビー玉以上のものが無いのか?」それで十分
♯それ以下のものは「触診で見つける対象ではなく」あくまでも、定期的な検診(特に超音波)で見つかるものなのです。
「その箇所を含め周辺も機械を何度も滑らせ見てもらいましたがシコリと思えるものは見当たらない」
⇒これで十分です。
ご安心を。
「以前より乳房の痛みが時々あり一年ほど前にもエコー検査をした結果、嚢胞があり乳腺症と言われたことがあります。」
⇒その通りです。
乳房痛を乳癌の症状と考えてはいけません。
あくまでも「女性ホルモンによる刺激症状=乳腺症とも表現」なのです。
「今まで触れて感じなかった乳腺がコリコリした感じに触れることはあるのでしょうか?」
⇒あります。
乳腺は、ホルモンの影響で(年齢的には、大きな変化が出ている時期です)硬くなったりするのです。
「また手で触れて分かるくらいのシコリがエコーでは写らなくマンモグラフィで写るということはありますか??」
⇒ありません。
「小さなシコリ」に対しての検査としては「エコー>>>>>マンモ」だと認識してください。
♯唯一マンモがエコーより優れているのは「石灰化」と「客観性」だけです。
「今回のエコー検査は生理中でしたが生理によって詳しく見えにくいなどの影響はあったのでしょうか?」
⇒ありません。
その医師を信頼してあげましょう。
そしてこの機会に、「正しい自己検診」を身につけ「余計な心配事を増やすだけの誤った自己検診」を止めることです。