[管理番号:3885]
性別:女性
年齢:34歳
はじめまして。
2週間前くらいに左乳房外側にしこりのようなものを感じ、昨日受診してきました。
触診し、エコーをしました。
エコーでは、左乳房の私が気になるものは乳腺であるとのことでした。
その下に5ミリく
らいの黒い影があるが、それは水だろうから心配ないと言われました。
そして、自分でもまったく気にしていなかった右乳房(乳首上)に2.2センチのしこりが発見されました。
そちらは詳しく検査しようとのことで、しこりに注射器でさして検査に出しました。
結果は一週間後と言われました。
そこで、先生に質問したいことは、
左乳房の5ミリくらいの黒い影も、同様に注射器で詳しく検査してもらうべきだったでしょうか?
自分では左乳房の方が違和感を感じ、押すと痛みます。
右乳房は結果次第ですが、もし癌だった場合、2.2センチはどの様な治療になっていきますか?右乳房をなくすことになりますか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「左乳房の5ミリくらいの黒い影も、同様に注射器で詳しく検査してもらうべきだったでしょうか?」
⇒不要です。
「5ミリくらいの黒い影があるが、それは水だろう」⇒嚢胞(正常乳管が閉塞し液体が貯留したもの)だということです。腫瘍ではありません。
「自分では左乳房の方が違和感を感じ、押すと痛みます。」
⇒それは「女性ホルモンによる刺激症状」であり、(腫瘍などを)心配する必要は一切ありません。
「右乳房は結果次第ですが、もし癌だった場合、2.2センチはどの様な治療になっていきますか?右乳房をなくすことになりますか?」
⇒手術になります。
MRIなど「拡がり診断」を行い、(問題なければ)部分切除となるでしょう。
○「しこりに注射器でさして」というのは「細胞診」のことです。
もしも本当に心配なのであれば「必ず、組織診(バネ式針生検もしくはマンモトーム生検)」で確定診をつけるようにしましょう。
質問者様から 【質問2】
前回の質問の際は、ご回答ありがとうございました。
本日、細胞診の結果を聞きに行ってきました。
良性とのことで「線維腺腫ですね」と言われました。
カルテの結果には「Ⅱ」と書いてありました。
そこで、今回先生に質問したいことは、「線維腺腫」と診断がつくのは、細胞診でのミスがなかったことを意味しますか?
しこり以外の良い部分で検査してるしまった際は、先生から「線維腺腫」との診断が出ることはないのでしょうか?
心配性のため、今日の結果がどうであれ、もう1ヶ所を受診しようと思っていました。
組織診をしてもらいたいと考えています。
今回の病院は乳腺科ではなく、外科だけど乳腺も見ますといったスタンスのクリニックです。
私の市内には乳腺外科の病院がなく、隣の市の乳腺外科は予約が年内はいっぱいとの事でした。
来年2月頃になるようですが、そこまで様子を見ようか、早急に診てくれる所を探そうか、先生のお答えを参考に考えたいと思います。
それからもう一点。
前回の質問ではお伝えしていなかったのですが、実は今年の7月に市の乳がん検診(エコーのみ)で、異常なしでした。
そのため先週の受診の際に、右乳房に2.2センチのしこりが発見された時は大変驚きました。
線維腺腫や乳がんはわずか3ヶ月でこのように大きくなるのでしょうか?もちろん市の乳がん検診での見落としを考えれば、その頃からあったものなのかもしれませんが…。
お忙しいとは思いますが、ご回答よろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「線維腺腫」と診断がつくのは、細胞診でのミスがなかったことを意味しますか?」
⇒そう思います。
「来年2月頃になるようですが、そこまで様子を見ようか、早急に診てくれる所を探そうか」
⇒細胞診で(取りあえずの)診断がついているのだから…
急ぐ必要は全くありません。
2月で十分です。
「線維腺腫や乳がんはわずか3ヶ月でこのように大きくなるのでしょうか?」
⇒「見落とし」だと思います。
3カ月前に全く無かった事など考えられません。
質問者様から 【質問3】
以前、右の乳房のしこりの件で先生に質問した者です。
その節はありがとうございました。
あのあと、やはり組織診をしてもらえる別の乳腺外科を受診しました。
右の乳房のしこりのはバコラ生検をし、やはり良性、線維腺腫でした。
それから、あらたに左には石灰化がみつかりました。
以前の病院ではマンモグラフィーはやらず、
7月の市の検診でも年齢の関係でマンモグラフィーはなしでした。
今回の病院で初めてマンモグラフィーをし、左に石灰化がみつかりました。
エコーにはまだ何も映っていないそうです。
画像の石灰化の様子から、先生は非浸潤性乳管癌を疑っているようでした。
私が見た様子をお伝えしますと、1ヶ所に点々としたものが集まり、一部が少し線状にも見えました。
癌を疑っているようなことをボソボソと独り言のように話すのに、様子見でも良いかなぁともおっしゃったんです。
癌の可能性があるなら検査をして欲しいとお願いしました。
すると、こちらの病院にはマンモトームがないとのことで(私のリサーチ不足でした)、別の病院を紹介してくれることになったのですが、紹介先の都合で2月中旬以降になるとのことでした。
まだはっきりとした予約ができておらずいつ検査ができるかも未定です。
もし癌だとして、約2ヶ月も放置して、悪化しませんか?
癌だとしても初期だからと言われましたが、
この待っている間に初期ではなくなるんじゃないかと心配です。
田澤先生も患者さんをたくさん抱えてお忙しいのも承知ですし、順番を待っている方がたくさんいらっしゃるのも承知の上でのお願いになるのですが、
江戸川病院もしくはメディカルプラザ市川で今月もしくは来月にマンモトーム生検を受けさせていただけませんか?
何時間待ってもかまいません。
江戸川病院に問いあわせた際、初診は直接来るよう言われましたが、初診ではマンモトームは無理でしょうか?
どうぞご検討よろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
「画像の石灰化の様子から、先生は非浸潤性乳管癌を疑っている」
「こちらの病院にはマンモトームがない」
⇒やはりマンモトーム生検の有る病院で診療すべきです。
「もし癌だとして、約2ヶ月も放置して、悪化しませんか?」
⇒それはありません。
そのような可能性があれば担当医が「経過をみましょう」とする筈がありません。
「江戸川病院もしくはメディカルプラザ市川で今月もしくは来月にマンモトーム生検を受けさせていただけませんか?」
⇒(石灰化をターゲットとした)「ステレオガイド下マンモトーム生検」は江戸川にしかありません。(市川にあるのは超音波ガイド下マンモトームです)
「初診ではマンモトームは無理でしょうか?」
⇒予め、「ステレオガイド下マンモトームと外来受診を同日に設定(火曜日)した予約」をすれば大丈夫です。
大変混雑していて、日程的にご希望に添えないかもしれませんが、それでもよろしければ「秘書メール」してください。
秘書室へメールは、
各ページの右上にある 「秘書室へメール」からご相談ください。
もしくは、こちらのリンクをクリックしてください。