［管理番号:7316］
性別:女性
年齢:47歳
病名:乳腺線維腺腫、嚢胞
症状:腋かリンパ種大
2015年から乳腺線維腺腫や嚢胞(現状全部で8こ)で半年ごとの経過観察しています。
(祖母、姉が乳がん)
【１】昨年12月の検診で初めて、それまで指摘の無かった腋窩リンパの種大を指摘され、先日少し早めの検診にて種大がさらに大きくなっていました。
12月:右2コ max25×7ミリ、左26×6ミリ、
19×5ミリ→今回:右28×4ミリ、左22×5ミリ(少量の血流あり)
エコー技師も担当医も形が反応性だと言っていますが、前回も反応性と言われたのに今回大きくなっていて心配だったので、検査する？で、右側だけ注射針で細胞を取り、現在結果待ちです。
田澤先生の質問コーナーで、腋窩の種大が両脇なら悪性リンパ腫をまず疑う、とありましたが、
①形が反応性(長くて二重構造)でも、両脇にあると悪性リンパ腫が疑われるのでしょうか？
②悪性リンパ腫による種大は、先生が以前載せてた転移性と同じ形状なのですか？
③今回の検査(細胞診？)で悪性リンパ腫かどうかもわかりますか？(結果がもし良性、や反応性、と出ていたら悪性リンパ腫は否定ですか？)
④仮に反応性だったとして、何に反応しているのかを調べなくて良いのですか？
(12月も今回も体調は悪くはないので)
ずっと同じ技師にエコーしてもらってて、前々回までは「なし」だったのに前回今回と急に大きいのが両脇に現れたので、悪い検査結果が出るのでは、と不安で仕方がないです。
【２】12月の検診で5ミリのD/W比高いとされた新たな種瘤が見つかったので、念のため組織診をしてもらい、良性との結果だったのですが、今回、エコー画像にフワフワ形状
(境界不明瞭)の種瘤があって、【組織診後】となっていたが、ちゃんとそれがこれ！とわかるもので間違えることは普通は無いですか？(新たな種瘤の可能性は？)
先生に、「かなり形が変わってるけど大丈夫ですか？」と聞いたら、「組織取ったから崩れたかもね」とすご～く軽く言われたのですが、そんなもんですか？
お忙しい中恐れ入りますが、上記の件、教えてください。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「反応性リンパ節で悩む」こと自体、まったくナンセンス！
まず、『検診で無駄に「リンパ節腫大」などと言われた人は、これを見てください。
（更年期のホルモン症状も）』
質問者は「１００００％誤った理解」をしています。
まず、それを指摘させてください。
「田澤先生の質問コーナーで、腋窩の種大が両脇なら悪性リンパ腫をまず疑う、とありました」
→全くの勘違いです！！
おそらく、それは「あるあるＱ」の『乳腺が正常で、腋窩リンパ節が腫れていると言われたら、管理番号7277「腋窩リンパ」をご一読ください。』の記載を「誤解」したもののようです。
質問者は、あくまでも「エコー技師も担当医も形が反応性だと言っています」とありますので、質問者には１００００％当てはまりません！
★反応性リンパ節の大きさを測定するなど言語道断！
私が常々言っているように、当院の検査技師も何かといえば「腋窩リンパ節腫大」と記載しますが、私が全て消去しています！（患者さんが気の毒だから！）
★★ 私がいう「悪性リンパ腫を疑う腫大」とは、本物の乳腺外科医が「これは転移性リンパ節だ！」と判断したものの話です。（反応性リンパ節が何センチあっても、それは絶対に悪性リンパ腫ではありません！）
「①形が反応性(長くて二重構造)でも、両脇にあると悪性リンパ腫が疑われるのでしょうか？」
→１００００００％間違い！！（上記コメント通り）
「 ②悪性リンパ腫による種大は、先生が以前載せてた転移性と同じ形状なのですか？」
→勿論です。「あるあるＱ］の『乳腺が正常で、腋窩リンパ節が腫れていると言われたら、管理番号7277「腋窩リンパ」をご一読ください』を再度、よーく読み直してください。
★★ 『（我々乳腺外科医が見て）「このリンパ節は普通ではない（転移性リンパ節の可能性がある）」と診断した場合には』という極めて重要な一文があります。
（絶対に見逃さないように！）
「 ③今回の検査(細胞診？)で悪性リンパ腫かどうかもわかりますか？」
→１００００％絶対に違います！（ただの正常リンパ節です）
「 ④仮に反応性だったとして、何に反応しているのかを調べなくて良いのですか？」
→１００００％不要！
「不安で仕方がないです。」
→全く嘆かわしい！（不安になる要素が全くありません）
だから、「反応性リンパ節」をリンパ節腫大などと書くから「無駄な心配」を指せるのです。（罪は大きいと言えます）
〇結論
技師や（本物でない）乳腺外科医は、どうでもいいリンパ節で騒ぎ立てるものです。
無駄な心配はしないように、切に願います。
これも「あるあるＱ」にいれさせてもらいます。
質問者様から 【質問２ 腫瘤の形崩れについて】
性別:女性
年齢:47歳
病名:
症状:
田澤先生、先日は回答いただきありがとうございました。
ハッキリとした回答で、お陰様で不安な気持ちを抱えずに１週間過ごすことが出来ました。
担当医から検査の結果の電話があり、田澤
先生のおっしゃるとおり問題無しとのことでした。
「ごく少量の扁平上皮細胞」とのことですがどういった所見なのでしょうか？
とりあえずひとまず安心しました。
さて、前回【2】として質問させていただいた、腫瘤の形崩れについて、、田澤先生にご意見いただきたく再度ご相談させていただきます。
私には線維腺腫含め腫瘤が複数あり、先週の検診で右側の5コのうちの1つの腫瘤のエコー画像の形がフワフワと綿毛みたいな腫瘤がありました。
それについてレポートで
は「D領域4×4×5ミリD/W比高い(CNB後)」と記載されています。
確かに前回同じ大きさ&その辺りの腫瘤を組織診しましたが(結果は良性)、もし同一物であるとして今回いただいたレポートのエコー画像では形が随分崩れていて境界線があいまいに写ってるので、とても不安に感じました。
担当医に後日「形が随分変わってるけど間違いなく前回組織取ったのと同一なのですよね？別の新しいのってことではないですよね？」と質問したのですが、忙しそうで「組織取ったから形が崩れちゃったかもね～、技師が大丈夫って言ってるんだから大丈夫なんじゃない？」との曖昧返答で、その場で画像をもう一回見直したりもしないで流されてしまいました。
私が見ている紙ベースの画像の写りが荒い可能性もあるから先生のデータの画像ではもう少し明確に写っている可能性もあるから大丈夫な形かどうかを先生と見ながら話したかったのですが、もう聞けない雰囲気でした。
今までのその辺りのレポートの推移は
↓↓↓
2018/7 右側 D領域10×8×3ミリ、4ミリ濃
縮嚢胞疑い
2018/12 右側D領域10×9×2ミリ、乳頭近く
に4×4×5ミリD/W比高い→組織診 CD領
6×6×3(初指摘)
2019/4 右側D領域4×4×5ミリD/W比高い
(CNB後)
①5ミリ程のものを組織診すると形が崩れることがあるのでしょうか？
②前回組織診した腫瘤が、今回形が崩れてても「CNB後」として、同一の腫瘤と言い切れるのでしょうか？技師さんはその辺は間違うことはなかなか無いのでしょうか？
(毎回同じ技師さんです)
②12月にあったD領域10×9×2とCD領域
6×6×3が今回無くなっていたので、前回それを組織診してしまったのでは？は考え過ぎですか？
技師さんが前回のと同一と判断し、先生が大丈夫と診断していればそれを信じれば良いのでしょうが、今回、腋窩リンパの結果報告が電話で終わり、電話でこのことを再度聞いても「大丈夫だと思いますよ～」
(画像を見ることもなく)と、また半年後にね、と、もう雰囲気的にこのことの為に行きにくいし聞きにくくなってしまいました。
でもこの綿毛のような形の腫瘤、、もし前回組織取ったのが別のだったら、、と
とても不安な気持ちを抱えています。
そこで田澤先生に改めてエコーしていただいて診ていただいのです。
田澤先生に画像をみて大丈夫な形かどうかや、組織診したのと同一かなど分析していただいたり出来ますか？(小さいですが今までのエコー画像が載った紙ベースの今までのレポートは持参出来ます。)
5月に市川にて予約を入れさせていただきましたが、このような場合の診断にはやはり今の病院にCD-Rを出してもらって持参したほうが良いですか？
今の先生に言いにくいので、5月初回は田澤先生にまず診ていただいて、やはり判断しにくいとなったら、そのときに今の病院にCD-Rをお願いして再度田澤先生に診ていただく流れではいかがですか？
不安なまま10連休に入ってしまうので、キャンセルとか入ったりして連休前に診ていただくことは出来ないですよね、、
田澤先生から 【回答２】
こんにちは。田澤です。
「①5ミリ程のものを組織診すると形が崩れることがあるのでしょうか？」
→あります。
「技師さんはその辺は間違うことはなかなか無いのでしょうか？」
→無いでしょう。
「考え過ぎですか？」
→考えすぎです。
「同一かなど分析していただいたり出来ますか？」
→そんなことはしません。
「5月初回は田澤先生にまず診ていただいて、やはり判断しにくいとなったら」
→そもそも…
私は他院での診断を鵜呑みにしないので、あくまでも「私自身がエコーで気になる場合には、（たとえそれが、前医で針生検陰性でも）、私自身が組織診を行う」という極めてシンプルなものです。
「不安なまま10連休に入ってしまうので、キャンセルとか入ったりして連休前に診ていただくことは出来ないですよね」
→常識的に考えましょう。
本当に「緊急性がある」と思いますか？