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切除生検について

[管理番号:1944]
性別:女性
年齢:46歳
はじめまして、3年程前から時々痛みを感じるようになり、それから毎年市の検診を受けています。
2014.02月受診時の結果は『異常なし』。2015.08月に左に小さなしこりがある事に気が付き検診を受けた時に『石灰化』と、『腫瘤有(C)』が記載されていましたが、検診結果としては『異常なし』となっていました。
3ヶ月程の間にしこりが急に大きくなり不安になり、最寄りの総合病院で診察を受けたところ、8月検診時よりも明らかに大きくなっているしこりが写っていました。
以下に初診からの受診毎の所見を記載します。
①2015/11/(下旬)(放射線科読影レポート)
【所見】
左乳腺BE領域に長径23㎜大の腫瘤を認めます。
造影後は内部が広範に増強されず、辺縁が厚くリング状に増強されます。
リングの厚みは比較的均質であり、一見すると感染性嚢胞を疑いますが、後半に内部壊死に陥った悪性腫瘍を否定できない画像所見です。
画像で両者の区別は困難であるため、病理検査の必要性をご検討下さい。
内容液はT2強調画像で強い高信号を示さず、粘稠または混濁した内容液が疑われます。
造影前TI強調像で左乳頭下乳管内に高信号を認め、血性分泌物が示唆されます。
両側乳房の辺縁に多発する斑状の造影増強 効果領域を認めますが、いずれも漸増性の増強効果を示し、乳腺症の所見と思われます。
左乳腺C領域を含め、その他に積極的に乳腺腫瘍を疑う所見は認めません。
【結論】
左乳腺腫瘤(左乳腺BE領域):感染性嚢胞と壊死性悪性腫瘍との鑑別困難(両悪性診断困難)
この日に注射器で患部付近の体液を抽出し、検査を実施しました。
②2015/11/(中旬)(細胞診検査報告書)
CYSTIC LESION
A FEW PAPILLARY CLUSTERS OF DUCTAL CELLS SEEN(SEE
COMMENTS)
【所見】
proteinaceous material+,foamy cells+(Giemsa) a few papillary tumor(IDP?) Biopsy recommended
【判定】
検体適正 鑑別困難 偽陽性
【主な出現細胞】
赤血球:1+,好中球:1+,リンパ球:1+,円柱上皮細胞:1+
上記結果を受け、この日に『マンモトーム生検』を行いました。
④2015/11/27(病理組織検査報告書)
【病理診断】
検体適正:鑑別困難 推定組織型:浸潤性腺管癌
【所見】
(検体数6本のうち)1~5に大きな壊死領域が見られます。
また、1、3~6には乳頭状に増殖した上皮を有する腺管が見られます。
一見するとDCIS様ですが多くは線維性間質を伴った乳頭状増殖で、乳頭腫との鑑別を要します。
壊死に接して残存した上皮も間質を伴った乳頭状増殖を示しています。
判断の難しい組織で、免疫染色(AE1/3,p63,CK14)による検討を希望します。
この日初めて担当医師の口から『癌です』と言われました。
ですが、上記検査結果を受け、前回行ったマンモトーム生検時の検体を使用して『免疫染色』検査を行うという事で結論に至りませんでした。
⑤2015/12/04(病理組織検査報告書)
【病理診断】
検体適正:鑑別困難 推定組織型:乳頭部線種 vs DCIS
【所見】
免疫染色でみると、壊死組織はAE1/3陽性の乳頭状に増生した上皮に見えます。
p63,CK14陽性細胞は壊死部を含めて管壁に認められます。
他の病理医の意見も頂きましたが、浸潤に見える部位は壊死組織の近傍であり、偽浸潤でも説明が付くと考えています。
したがって乳頭部線種を考えたい染色結果です。
乳頭部線種では壊死を伴うこともあるようで、矛盾しないと思います。
ただし、乳頭状増殖は診断が難しく、本例もこのまま放置するのも気になりますので、切除生検で詳細を検討することが望まれます。
ここまでが受診毎に行った検査報告書を基に、今までの経過を時系列にまとめたものです。
担当医師からは『このまま様子見ることも可能だし、白黒はっきりしたいなら切除生検しますよ』という事でした。
別のブログになりますが、切除に当たり傷口が意外に残ってしまったとか、乳房の形が変わってしまった等の問題点が書かれていました。
しこりがこの後大きくなるのも心配ですが、上記のような投稿を見てしまうと今一歩踏み切れずにいます。
これらを鑑みて、以下についてご教授ください。
質問
①ほぼ良性だといわれても少しでも悪性の可能性があるのであれば、やはり『切除生検』を選択した方が良いでしょうか?
②『癌』という文字や言葉が通院の度に出たり出なくなったりしますが、一度『癌』と言った事がそうではなくなる事があるのでしょうか?
③切除しなかった場合は経過観察になると思いますが、その場合は薬等をずっと服用していく事になるのでしょうか?
④切除生検をすると乳房の形が変わってしまうのでしょうか?
長文お許しください。
また、不足した情報ある場合、返信頂ければ病院側に問い合わせ回答い
たします。
宜しくお願い致します。
m(_ _)m
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
MRIで「感染性嚢胞を疑いますが、後半に内部壊死に陥った悪性腫瘍を否定できない画像所見」
最終診断(免疫染色)では「乳頭部腺腫」ですね。
ただ、病理医も「確信が得られず、摘出を勧めて」いますね。

回答

「ほぼ良性だといわれても少しでも悪性の可能性があるのであれば、やはり『切除生検』を選択した方が良いでしょうか?」
⇒病理医が勧めるように「摘出すべき」と思います。
 私には「上記病理結果は危うい(万が一が怖い)」と思えます。
 
「『癌』という文字や言葉が通院の度に出たり出なくなったりしますが、一度『癌』と言った事がそうではなくなる事があるのでしょうか?」
⇒あります。
 「画像診断」でも「病理診断」でも「かなり鑑別困難な病変」が存在します。
 その一つが「乳頭部腺腫」です。
 
「切除しなかった場合は経過観察になると思いますが、その場合は薬等をずっと服用していく事になるのでしょうか?」
⇒経過観察は「治療」ではありません。
 「数カ月後に変化が無いか?」経過をみるだけです。(薬物を含めた治療はしません)
 
「切除生検をすると乳房の形が変わってしまうのでしょうか?」
⇒「23mm」で「マージンをとることもなく」純粋に「生検」であれば「乳房の形はかわりません」
 
 

 

質問者様から 【質問2】

早速の回答、ありがとうございました。
切除生検の件、検討したいと思いますが、もう少し質問させてください。
質問
⑤主治医からは『3か月の間に決めましょう』と言われています。もし3か月間そのままだったとしたら悪化してしまうでしょうか?
⑥ずっと痛みがありますが、切除すれば痛みは消えるのでしょうか?また、この痛みは転移の可能性を示唆するものなのでしょうか?
⑦私の病名は何でしょうか?
以上、ご教授方、宜しくお願い致します。m(_ _)m
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「主治医からは『3か月の間に決めましょう』と言われています。もし3か月間そのままだったとしたら悪化してしまうでしょうか?」
⇒質問者の言う「悪化」というのが「何を指すのか?」によります。
 万が一「癌だったら」癌は進行します。(其の程度、またはそれが将来的にどういう影響を及ぼすのか?までは解りません)
 
「ずっと痛みがありますが、切除すれば痛みは消えるのでしょうか?また、この痛みは転移の可能性を示唆するものなのでしょうか?」
⇒「痛みが、その腫瘍が原因」なのかは不明です。
 もしも、「腫瘍の部分が痛い」のであれば「切除すれば改善」するでしょう。ただ
「傷跡の痛み」はあります。
 「転移」とは無関係です。
 
「私の病名は何でしょうか?」
⇒解らないから、「切除生検が勧められる」のです。
 病理医は「乳頭部腺腫」を疑っていますが「癌の可能性も捨てきれない」ので「切除生検が示唆」されているのです。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

いつも分かり易い説明、有難う御座います。
年明けに切除生検の実施が決定しました。
少し時間がある間にいろいろな事を考えてしまって不安が募るばかりです。
度々の質問で申し訳ありませんが、また幾つか質問させてください。
質問⑧
4~5日前から乳首から下に向かって7~8cm程 血管なのか何かの筋なのか分かりませんが、浮き出ている症状に気が付きました。
(昨日の時点で)
今朝確認するとそれが10cm位までの長さで感じるようになりました。
抑えると痛みを感じます。
これは悪い兆候なのでしょうか?
質問⑨
年明けに切除生検の実施が決まった事は先程冒頭での申し上げましたが、その前にCTを行うとの事でした。
これは通常行う事でしょうか?
何かを疑って敢えて事前に行おうとしているのでしょうか?
質問⑩
手術までに約1ヶ月ありますが、その間に進行してしまわないか心配です。
私の症状の場合、もっと早めに切除生検を行うべきでしょうか?
質問11
切除生検で癌と診断された場合、私の症状の場合は今後どのような処置が考えられるでしょうか?
とりとめのない質問ばかりで申し訳ありません。
先生からの回答が一番わかりやすく、安心できます。
また覚悟もできると思います。
回答方、宜しくお願い致します。
m(_ _)m
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
追加質問ですね。
「4~5日前から乳首から下に向かって7~8cm程 血管なのか何かの筋なのか分かりませんが、浮き出ている症状に気が付きました。(昨日の時点で)今朝確認するとそれが10cm位までの長さで感じるようになりました。抑えると痛みを感じます。これは悪い兆候なのでしょうか?」
⇒モンドールです。
 マンモトーム生検などの影響で「皮下の浅い血管の血管炎」ができたのです。
 
「年明けに切除生検の実施が決まった事は先程冒頭での申し上げましたが、その前にCTを行うとの事でした。これは通常行う事でしょうか?何かを疑って敢えて事前に行おうとしているのでしょうか?」
⇒「通常は行いません」
 「様子をみることもできる」と言っておきながら、いざ「摘出」となると「慌ててCT」では一貫性が無いと言えます。
 
「手術までに約1ヶ月ありますが、その間に進行してしまわないか心配です。私の症状の場合、もっと早めに切除生検を行うべきでしょうか?」
⇒「経過を見る選択肢もあった」訳ですから、今さら「1カ月では遅い」と言う事はありません。
 
「切除生検で癌と診断された場合、私の症状の場合は今後どのような処置が考えられるでしょうか?」
⇒手術とは言っても「あくまでも生検」ですから、(万が一)癌となれば「追加の
(癌としての)手術」が必要となります。
 微妙な病変ですから、術後に(抗癌剤やホルモン療法などの)「薬物療法は不要」と推測されます。
 
 

 

質問者様から 【質問4】

いつも丁寧な回答、有難う御座います。
12/14に行ったCTの結果報告が昨日ありました。
レポートが2種類ありますので、それぞれの所見を以下に記載致します。
~診療情報提供書(放射線科読影レポート) 撮影方法:単純~
肺野・中枢気道には積極的に転移を疑う所見は認めません。
有意なリンパ節腫大・胸水貯留は認めません。
左乳腺腫瘍、リンパ節の所見は乳腺CTレポートを参照して下さい。
~診療情報提供書(放射線科読影レポート) 撮影方法:造影~
左乳腺BE領域の病変は、嚢胞成分が殆ど同定できず、造影MRI時と形態や形状が変化しています。
現段階では6㎜大の濃染結節を認めるのみであり、同部位が病変の本体と考えます。
いずれにしても限局した病変との認識で問題ありいません。
乳頭との間に介在する正常乳腺組織を認めます。
皮膚や胸壁への浸潤はありません。
両側腋窩には軽度腫大したリンパ節が散見されますが、いずれも反応性腫大と考えられるサイズや形態です。
左腋窩を含め、積極的にリンパ節を疑う所見は認めません。
【結論】
左乳腺腫瘍
明らかなリンパ節転移なし
これらの結果を受け、下記のような疑問があります。
今回もご教授をお願い致します。
質問12
報告書の通り、自分で触っても『しこり感』が依然と違い、明らかに小さくなっているように感じます。
癌の場合、このような事はないという認識で良いのでしょうか?
質問13
今まで色々な報告書で癌であるか否かに検討を重ね、切除生検を決めたわけなのですが、
今回のCTだけでこのような結果を受ける事が出来るほど状況が好転するものなのでしょうか?
質問14
これらの報告書を踏まえ、担当医からは『癌ではないと思う』とのコメントでしたが、
切除生検についてはやはり行っておくべきなのでしょうか?
 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
「報告書の通り、自分で触っても『しこり感』が依然と違い、明らかに小さくなっているように感じます。癌の場合、このような事はないという認識で良いのでしょうか?」
⇒解釈としては「違う」と思います。
 思い起こしてもらいたいのですが、もともと「液体成分をともっていた=嚢胞内腫瘍の形態」事が示唆されていますね。
 今回「針生検後」に「内容の液体が漏れた」ので「小さくなっただけ」だと思います。
 
「今まで色々な報告書で癌であるか否かに検討を重ね、切除生検を決めたわけなのですが、今回のCTだけでこのような結果を受ける事が出来るほど状況が好転するものなのでしょうか?」
⇒嚢胞内腫瘍の「液体部分が流出」したことにより「全体が小さくなっただけ」と私は解釈します。
 
「これらの報告書を踏まえ、担当医からは『癌ではないと思う』とのコメントでしたが、切除生検についてはやはり行っておくべきなのでしょうか?」
⇒上記でコメントした通りです。
 何ら事態は「CTによって動いてはいない」と私は解釈しています。
 
 

 

質問者様から 【質問5】

いつも懇切丁寧な回答有難う御座います。
1月6日に行われた切除生検の病理検査結果報告が昨日ありました。
病理診断結果は以下の通りでした。
2016/01/15(病理組織検査報告書)
【病理診断】
 Lt DCIS with microinvasion;g,pt1mi,surgical
margin(+)
【所見】
①~⑥スライスを作成しましたが、全ての標本に篩状に増殖した癌細胞を有する腺管が認められ、最大10×9㎜(③)の病巣を作成しています。
③・④の中央部に前回生検部と思われるヘモジデリン沈着部がありますが、全会標本のような壊死組織は認められません。
③に最大径0.9㎜の微小浸潤を認めます。
癌細胞の核は赤血球の2倍超のものが多く、核異型グレードはGrade2です。
乳管内をさらに進展していて、①・④の手術断片端に陽性部があります。
また、①・⑥の続きにも進展していることが予想されます。
担当医のコメントは、『0.9㎜の腫瘍については放射線治療を行うが、切除生検で切除した組織でもう少し検査をして、
切除した組織範囲以上に広がっているか否かを確認したい。
それ如何によってはもう少し切除しなければならないかも知れない』
との事でした。
これらの結果を受け、以下の様な疑問ありますので今回もご教授をお願い致します。
質問⑮
切除した組織から拡散の範囲が切除した組織内にとどまっているのか否かを判断できるものなのでしょうか?
質問⑯
12月にCT検査を行い、『積極的に転移を疑う所見は認められない』との事でしたが、今回の診断で『DCIS』になりました。
今後転移する可能性のある所見になるのでしょうか?
質問⑰
今までの結果レポートの中で、『ステージ』『グレード』といった用語が多々ありましたが、これらはそれぞれ別の意味を持つ用語なのでしょうか?
質問⑱
昨日気が付いたのですが、1/6に切除生検を行った患部にしこりのようなものがあるような腫れがあり、触ると少し痛みます。
しこり部は切除してなくなっている筈なのですが、このような短期間でしこりを感じる程になるようなものなのでしょうか?
『たった0.9㎜』と言われたものの、前回の検査までに『ほぼ大丈夫だろう』と言われていた為、癌が見つかった事が非常にショックで落胆しています。
これらの病状から私は今後どのような処置になっていくのかとても不安になっています。
また、今後の処置方針によっては貴院でお願いする事も考えています。
その際は相談させていただきたいので宜しくお願い致します。
m(_ _)m
 

田澤先生から 【回答5】

こんにちは。田澤です。
切除生検で「微小浸潤0.9mm」だったのですね。
もともと「治療目的の手術」というよりは「あくまでも検査という位置づけ」である生検だったわけですから、「乳管内をさらに進展していて、①・④の手術断片端に陽性部があります。」となっている以上、(今度は治療目的である)「追加切除手術」すべきと思います。
 
「担当医のコメントは、『0.9㎜の腫瘍については放射線治療を行うが、切除生検で切除した組織でもう少し検査をして、切除した組織範囲以上に広がっているか否かを確認したい。それ如何によってはもう少し切除しなければならないかも知れない』」
⇒「切除生検で切除した組織でもう少し検査」とありますが、「潔く再切除」すべきと思います。
 
「質問⑮切除した組織から拡散の範囲が切除した組織内にとどまっているのか否かを判断できるものなのでしょうか?」
⇒難しいと思います。
 
「質問⑯12月にCT検査を行い、『積極的に転移を疑う所見は認められない』との事でしたが、今回の診断で『DCIS』になりました。今後転移する可能性のある所見になるのでしょうか?」
⇒「微小浸潤」ですが、「転移など大丈夫」です。
 
「質問⑰今までの結果レポートの中で、『ステージ』『グレード』といった用語が多々ありましたが、これらはそれぞれ別の意味を持つ用語なのでしょうか?」
⇒全く異なります。
 ステージ:「腫瘍径(浸潤径)」と「リンパ節転移」によって決まります。
 グレード:「核異型」と「核分裂」の組み合わせできまります。
 ○考え方としては「グレードが高く」ても、「早く」発見されれば、「ステージは低く」なります。
  逆に「グレードが低く」ても、「何年も経って」しまえば、「ステージは高く」なります。
 
「質問⑱昨日気が付いたのですが、1/6に切除生検を行った患部にしこりのようなものがあるような腫れがあり、触ると少し痛みます。しこり部は切除してなくなっている筈なのですが、このような短期間でしこりを感じる程になるようなものなのでしょうか?」
⇒術後の「瘢痕」や「血腫」などです。
 心配ありません。
 
 

 

質問者様から 【質問6】

いつもお世話になっております。
切除生検で摘出した患部の検査の結果、見つかった0.9mm
の微小浸潤により、再度検査した結果が明日出ます。
度々申し訳ありませんが、以下についてご教授下さい。
質問⑲
摘出箇所が乳首のすぐ下という事もあり、切除範囲を広げる場合、乳首も切除しなければならないのでしょうか?
質問⑳
今までの経緯を踏まえ、先生ならどのような意見をお持ちでしょうか?
質問?
主治医より『セカンドオピニオン』について問い合わせがありました。
貴院への指定は可能でしょうか?
できれば先生の意見をお尋ねできるようにしたいのですが、可能でしょうか?
質問?
追加切除をすれば放射線治療はしなくてもよいでしょうか?
質問?
私の症状は『ルミナールA』と言われるものですか?
以上宜しくお願いします。
 

田澤先生から 【回答6】

こんにちは。田澤です。
いつもお世話になっております。
「質問⑲摘出箇所が乳首のすぐ下という事もあり、切除範囲を広げる場合、乳首も切除しなければならないのでしょうか?」
⇒大丈夫です。
 「乳頭そのものは、あくまでも皮膚」です。
 乳頭部に近い部分に「腫瘍が存在」していても(乳頭を含めた皮膚はそのままで)
「乳腺のみ(場合によっては乳頭部を超えて)切除」すればいいのです。
 
「質問⑳今までの経緯を踏まえ、先生ならどのような意見をお持ちでしょうか?」
⇒「再切除」です。
 あくまでも「前回手術は生検目的」なのだから、(断端陽性である以上)躊躇する必要はありません。
「質問?
主治医より『セカンドオピニオン』について問い合わせがありました。貴院への指定は可能でしょうか?できれば先生の意見をお尋ねできるようにしたいのですが、可能でしょうか?」
⇒大丈夫です。
 日程が先でもよければ秘書へ連絡してください。
 
「質問? 追加切除をすれば放射線治療はしなくてもよいでしょうか?」
⇒原則としては「放射線は必要」です。
 ただし、病理結果次第で、「追加切除部には、殆ど拡がりがない」ようであれば結局(病巣全体として)「0.9mmの浸潤癌+10mmの非浸潤癌」となります。
 これで「十分にマージンを取った切除」をしてあれば「放射線無も選択肢には入る」と思います(あくまでもご本人の希望がある場合です)
 
「質問?私の症状は『ルミナールA』と言われるものですか?」
⇒サブタイプの記載が無いようです。
 ルミナールAとは「ER陽性, PgR陽性, HER2陰性, Ki67低値」(全て免疫染色)の事です。
 
 

 

質問者様から 【質問7】

本日切除生検で摘出した組織での再検査結果報告がありました。
報告書の内容は以下の通りです。
2016/01/15(病理組織検査報告書)-追加報告
【病理診断】
 Lt DCIS with microinvasion;g,pt1mi,surgical margin(+)
【所見】
(スライスした)③に10×9㎜の癌巣があり、乳管内を進展して拡がり、
①(乳頭部側頭部側)、④(腹部側)の切断乳管内にも癌細胞があります。
浸潤は③の1か所にあるだけで、その最大径は0.9㎜です。
乳頭側(①)とその反対側(⑥)の乳管内にも進展がありますので、DCISで良く見るようにこれの続きにも癌が拡がっている可能性があります。
主治医からは、乳首のすぐ真下の組織を少し大きめに切除したがその両端にも癌組織が見つかったため、ガイドラインに沿って『全摘』した方が良い。
と言われました。
前回まで『たった0.9㎜の…』と言っていたのに全摘になるのがショックでたまりません。
アメリカではこの程度の症状は悪性と判断しない傾向があり、その場合は放射線治療だけで済む事になるだろうとの事でした。
ただし、現在かかっている病院ではガイドライン上、『全摘』となっている以上、全摘以外の処置はできないとの事でした。
がんセンターの権威ある先生が放射線治療だけでも良しとすれば当院での実施は可能ですと言う事で、主治医からは3択の提案がありました。
①ガイドライン通り、『全摘』を実施。
②前回までの提案通り、『追加切除』を実施。
③『放射線治療』を実施。
(ただし、他病院の意見を聞き、可能であれば)
今回もいくつかの質問についてご教授下さい。
質問?
今回の検査結果を受け、やはり全摘しなければならないほど深刻な状態なのでしょうか?
質問?
乳首を残す追加切除は再発のリスクがそんなにあるのでしょうか?
質問?
私のステージは何になりますか
質問27
他の質問者の方々がよく記載している『ki67』とはどういうものでしょうか?
またこの数値は今までの私の検査結果報告書の中から分かるものでしょうか?
ご教授方、宜しくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答7】

こんにちは。田澤です。
「今回の検査結果を受け、やはり全摘しなければならないほど深刻な状態なのでしょうか?」
⇒全く違います。
 ただたんに、「乳頭に近いから」という理由のようです。
 
「質問?乳首を残す追加切除は再発のリスクがそんなにあるのでしょうか? 」
⇒前回の回答にも示した様に…
 「乳頭はあくまでも皮膚」です。「乳管さえ、完全に切除すれば、断端は陰性」となります。(再発リスクは上昇しません)
 
「質問?私のステージは何になりますか」
⇒1期です。
 
「質問27他の質問者の方々がよく記載している『ki67』とはどういうものでしょうか?またこの数値は今までの私の検査結果報告書の中から分かるものでしょうか?」
⇒「Ki67」は「癌細胞の内、細胞分裂期にある細胞の割合(%)」です。
 質問者の場合には「0.9mm」なので全く「無意味」です。
 何故かというと、「Ki67の存在意義」は「抗がん剤の適応の参考にする(ルミナールAかBか)ため」です。
 ○質問者は「絶対に、抗がん剤の適応にはならない」から不要なのです。
 そもそも「ER, PgR, HER2」などの免疫染色もしていないようです。 
 
 

 

質問者様から 【質問8】

回答有難う御座いました。
先生の回答でかなり気持ちが楽になり、前向きに考える事が出来るようになりました。
有難う御座いました。
主治医から言われた3択に悩んでいましたが、先生の回答で自分のすべき事はひとつしかない事が確信できました。
今後の事も踏まえ又いくつか質問させてください。
質問28
先程秘書の小平様にもメール連絡をさせていただきましたが、セカンドオピニオンとしてではなく、追加切除の施術を貴院でお願いしたいと思っていますがこのような事は出来るでしょうか?
質問29
主治医に言われたのですが、追加切除になる場合はやはり全身麻酔にな
るでしょうか?
質問30
全身麻酔の場合、入院が必要でしょうか?
 

田澤先生から 【回答8】

こんにちは。田澤です。
「主治医から言われた3択に悩んでいましたが、先生の回答で自分のすべき事はひとつしかない事が確信」
⇒「絶対的な局所療法は手術」しかありません。
 放射線治療は、あくまでも「補助的なもの」だという認識でいいと思います。
 
「質問28 先程秘書の小平様にもメール連絡をさせていただきましたが、セカンドオピニオンとしてではなく、追加切除の施術を貴院でお願いしたいと思っていますがこのような事は出来るでしょうか?」
⇒できますが、ただそのためには「事前に画像所見と手術所見、病理所見を確認」させてもらった方がいいと思います。
 
「質問29主治医に言われたのですが、追加切除になる場合はやはり全身麻酔になるでしょうか?」
⇒その通りです。
 
「質問30全身麻酔の場合、入院が必要でしょうか?」
⇒必要です。
 「前日入院」⇒「手術」⇒「翌日退院」となるので「2泊3日」必要です。
 
○追加切除となると「どの部分をどの位とるべきか?」という情報がないと困難なのです。
 
 

 

質問者様から 【質問9】

早速の回答有難う御座いました。
まだ小平様からの返信はありませんが、こちらでもう少しやり取りをさせて下さい。
昨日の先生からの回答についてご教授下さい。
(申し訳ありません、初歩的な質問かも知れません。)
質問31
昨日の回答で先生から「事前に画像所見と手術所見、病理所見を確認させてもらった方がいいと思います。」とのコメント頂きましたが、『紹介状』をお願いすればよいのでしょうか?
あるいは主治医にはそのまま伝えればこれらの書類をいただけるものなのでしょうか?
質問32
もし貴院で手術をして頂ける事になった場合、いつ頃になるでしょうか?
質問33
手術までの間、痛みが出たりする様な事はないでしょうか?
また、薬を飲んだりする必要はないでしょうか?
質問34
今現在、私は運動等をしても良い体なのでしょうか?
質問35
抗ガン剤療法 ホルモン療法 化学療法とは、それぞれ違うものなのでしょうか?
私の場合はどれが必要になるのでしょうか?
初歩的な質問で申し訳ありません。
ご教授を宜しくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答9】

こんにちは。田澤です。
返答については、ちょうど今朝「小平秘書に連絡」してもらうように手配したところでした。
「診療」>「QandA」>「メール」のような優先順位(緊急性のあるものは前後しますが…)があることをご了承ください。 
「『紹介状』をお願いすればよいのでしょうか?あるいは主治医にはそのまま伝えればこれらの書類をいただけるものなのでしょうか?」
⇒「そのままお伝え」した方が「(資料を)不足無く得られる筈」だと思います。
 
「もし貴院で手術をして頂ける事になった場合、いつ頃になるでしょうか?」
⇒さっそく、小平秘書に連絡してもらいます。
 
「手術までの間、痛みが出たりする様な事はないでしょうか?」
⇒全く考えられません。
 
「また、薬を飲んだりする必要はないでしょうか?」
⇒そんな「病状」ではありません。
 
「今現在、私は運動等をしても良い体なのでしょうか?」
⇒全く「制限無」の状況です。
 
「抗ガン剤療法 ホルモン療法 化学療法とは、それぞれ違うものなのでしょうか?」
⇒「抗がん剤療法=化学療法」となります。
 抗がん剤は(体の正常細胞を含めて)全ての細胞に傷害がありますが、ホルモン療法はホルモン感受性の有る細胞にのみ作用します。
 
「私の場合はどれが必要になるのでしょうか?」
⇒「微小浸潤」では、どれも当て嵌まりません。
 「局所療法が全て」なのです。
 
 

 

質問者様から 【質問10】

先日は追加切除の手術でお世話になりました。
地元の病院で『全摘出』を宣告され愕然としましたが、
先生のおかげでそれを回避することが出来、
大きな山を越えた気持ちでひとまず安堵しております。
先日術後の診察を受診時に摘出した乳腺の病理検査結果を報告頂いた際、
非浸潤のがん細胞があったとの説明がありましたが、
これについては放射線と定期健診をすれば
今後再発を心配する必要はないレベルとの事で良いしょうか?
 

田澤先生から 【回答10】

こんにちは。田澤です。
他院で「局麻下生検で微小浸潤を伴う非浸潤癌(断端陽性)」との診断で、当院で温存手術を行った方ですね。
勿論覚えています。
○(生検後の)瘢痕周囲に残存している「非浸潤癌病巣」を余裕を持って大きく切除して「非浸潤癌の拡がり(残存)」があり、断端は陰性でした。(十分余裕を持って病巣は摘出されています)
「非浸潤のがん細胞があったとの説明がありましたが、これについては放射線と定期健診をすれば今後再発を心配する必要はないレベルとの事で良いしょうか?」
⇒勘違いされているのかもしれませんが…
 「非浸潤のがん細胞があった」というのは(今回)「手術した標本に非浸潤癌が存在する」という意味であり、「現在、ご本人の乳腺に残っている」という意味ではありません。
 放射線照射はあくまでも「予防照射」です。
 ご安心を。
 
 

 

質問者様から 【質問11】

『1944 切除生検について』で4月の手術では大変お世話に
なりました。
術後地元に帰り、放射線治療を開始し、6月末に終了しまし
た。
その後、特に体調に異常はありませんでしたが、9月に入り
り、脇と脇の下の方に痛みを感じるようになりました。
痛みそのものは以前からありましたが鈍痛であまり気にする事
事もありませんでしたが、最近になり痛みが強くなってきて
います。
触ってもしこりらしきものはありませんが、脇にいつもボー
ルを挟んでいるような感覚です。
手を挙げると違和感があり、痛みが走ります。
9月の末頃から咳が出始めて、息苦しく呼吸がしづらく、深
呼吸をするとむせてしまいます。
このような状況は放射線治療によるものなのでしょうか?
それともほかに要因があるのでしょうか?
 

田澤先生から 【回答11】

こんにちは。田澤です。
「4月の手術」と「年齢」からはどなたかが特定できませんでした。
一般論としてお答えします。
「その後、特に体調に異常はありませんでしたが、9月に入りり、脇と脇の下の方に痛みを感じるようになりました。」
「痛みそのものは以前からありましたが鈍痛であまり気にする事事もありませんでしたが、最近になり痛みが強くなってきています。」

⇒放射線による「浮腫み」や「低気圧」などの影響もあるかもしれません。
「触ってもしこりらしきものはありませんが、脇にいつもボールを挟んでいるような感覚」
⇒腋窩郭清していないとしたら(過去のQandAを見る限りは、それは無さそうですね)何れよくなるでしょう。
「手を挙げると違和感があり、痛みが走ります。」
⇒血管炎かもしれません。
 2,3カ月で自然に改善します。
「9月の末頃から咳が出始めて、息苦しく呼吸がしづらく、深呼吸をするとむせてしまいます。」
⇒季節の変わり目による「風邪」かもしれませんが…
 放射線終了後3カ月であれば「胸部レントゲンのチェック」はした方がいいでしょう。
 
 

 

質問者様から 【質問12】

昨年4月に温存手術をして頂きました。
その節は大変お世話になりました。
m(_ _)m
術後の症状と、5月に貴院にて受診予定の検診についてご教授下さい。
6月に放射線治療を終え、3ヶ月後に放射線肺炎になりましたが、
1ヶ月ほどで咳も止まり、その後は咳は出なくなりました。
①術後、切除した部分が固くしこりのようになっていますが
大丈夫でしょうか?
また、ずっと乳輪・乳首が下着がベタベタになるほどじくじくし、痒みもあります。
②これは放射線治療の影響でしょうか?
③『再発』とは無関係の症状でしょうか?
④先月、貴院でのマンモ検診を今年5月で予約しましたが、
マンモの検診結果はその場ですぐに分かるのでしょうか?
⑤また、昨年11月に貴院にてエコーをして頂きましたが、
5月検診時にエコーは必要ないでしょうか?
以上、よろしくお願い致します。
m(_ _)m
 

田澤先生から 【回答12】

こんにちは。田澤です。
昨年4月に手術⇒昨年11月に検診⇒今年5月に検診という経緯からは「非浸潤癌」
なのだと推測します。(薬物療法なしですね)
「①術後、切除した部分が固くしこりのようになっていますが大丈夫でしょうか?」
⇒11月に診察して異常無だから「術後の変化の範囲内」でしょう。
「これは放射線治療の影響でしょうか?」
⇒皮膚に対する影響の可能性はあります。
「③『再発』とは無関係の症状でしょうか?」
⇒11月に診察して異常無かったのであれば心配することではありません。
「④先月、貴院でのマンモ検診を今年5月で予約しましたが、マンモのマンモの検診結果はその場ですぐに分かるのでしょうか?」
⇒その通りです。
「⑤また、昨年11月に貴院にてエコーをして頂きましたが、5月検診時にエコーは必要ないでしょうか?」
⇒定期検診として受診した以上、エコーをしないことはありません。
 
 

 

質問者様から 【質問13】

昨年4月に温存手術をして頂いたあと、昨年11月に半年後検診をメディカルプラザ市川で受診し、『異常なし』との結果でした。
その節は大変お世話になりました。
m(_ _)m
3日ほど前から脇の痛みが急に強くなりました、
術後、脇・乳房に痛みはありましたが鈍痛の様なもので、術後という事もあり特に気にしていませんでした。
手術した左側を下にしては眠れない程痛くなりました。
今までは普通に上げる事ができた腕を上げる事ができません。
乳房も以前より硬くなっていて、ジャンプすると痛みが響きます。
5月に再びメディカルプラザ市川で6ヶ月検診にてマンモをお願いする予定ですが、今の状態ではとても痛くて出来そうにありません。
エコーするのも痛いほどです。
このような痛みが、だんだん強くなるのは普通の事でしょうか?
以上、ご教授をお願いいたします。
m(_ _)m
 

田澤先生から 【回答13】

こんにちは。田澤です。
可能性があるとすれば、「気温低下」と「モンドール」くらいです。
癌の再発等とは無関係な症状です。(まずは御心配なく)
これから温かくなり、(血管炎も時間で改善するので)徐々に改善する筈です。
暫く様子をみましょう。
 
 

 

質問者様から 【質問14】

昨年地元の病院から、微小浸潤を伴う非浸潤癌(断端陽性)との診断で、田澤先生に手術していただきました。
その節はお世話になりました。
その後、11月に半年後、今年5月に1年後の検診をしていただき、異常なしで次回は1年後の検診で大丈夫です。
との事でした。
1ヶ月程前から脇腹辺りが痛くなり、今までの痛みの場所が違う事と、
手術していただいた場所ではなく、左斜め下が固くなっている事に気づきました。
今までの痛みに比べ、かなり強い痛みです。
そこで、以下の様な不安がありますのでご教授をおお願いいたします。
①検診後まだ2ヶ月ですが、このような症状はなにが原因でしょうか?
②以前田澤先生から「モンドール」の症状を指摘されましたが、様子をみているうちに改善し安心しておりましたが、またモンドールの症状がでています。
このような症状は繰り返しおこるものでしょうか?
③術後、放射線治療もしておりますが、何か関係がありますか?
④放射線治療をしてから、乳首と乳輪が爛れたようになっていましたが、放射線治療が終了して1年くらいでやっと綺麗になってきました。
しかし最近また爛れるようになりました。
何が原因でしょうか?
以上、宜しくお願い致します。
m(_ _)m
 

田澤先生から 【回答14】

こんにちは。田澤です。
「①検診後まだ2ヶ月ですが、このような症状はなにが原因でしょうか?」
⇒痛みは難しいですね。
 普通に考えれば(年齢的にも)女性ホルモンによる刺激症状と考えていいとは思います。
 2カ月前に診察をしているのだから心配ありません。
 
「またモンドールの症状がでています。このような症状は繰り返しおこるものでしょうか?」
⇒いずれは出なくなりますが、暫くは繰り返す事も多いです。
「③術後、放射線治療もしておりますが、何か関係がありますか?」
⇒放射線照射で2年程度は汗腺がダメージを受けて汗が出なくなるため(暑いこの時期は、特に)「熱が籠って症状がでやすい」かもしれません。
「しかし最近また爛れるようになりました。何が原因でしょうか?」
⇒(上記)汗腺の問題の他に、(皮脂腺である)モントゴメリ腺もダメージを受けるので、乾燥し易くなりますが、それも関係ありそうです。



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