[管理番号:8166]
性別:女性
年齢:50歳
病名:左乳がん
症状:
2015年11月に乳がん硬癌ステージ2a
ki11.8 になりました。
浸潤1.5センチで最初は、リンパの転移なしのステージ1と言われました。
術中のセンチネル検査で2/11転移がわかりリンバ郭清しました。
病理検査の結果リンパの転移が2ミリの節外浸潤と判明。
ルミナールAなので本来抗がん剤の上乗せがないが節外浸潤なのでとの事でTCを4クールの予定で治療始めたのですが発熱と血圧の低下で緊急入院10日の重症な状態になったので中止になりました。
その後温存手術の為放射線治療腋窩も含めて25回、ホルモン治療その後生理も復活したのでリュープリンもしています。
先生からは、予後不良と言われていますが先生は、どう思いますか?私の場合は、5年経った時から気をつけないといけない15年20年経たないと大丈夫と言えないと言われています。
予後不良とはどの程度ですか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
術後4年経ってますね?
それだけで、すでに(山を幾つも超えていて)「予後不良ではなかった」と結論付けることができます。
「先生からは、予後不良と言われていますが先生は、どう思いますか?」
→節外浸潤だけで、そんなことをいうのは誤りです。
実際に4年以上「無再発生存」なのだから「結果が証明している」わけですよ。
「私の場合は、5年経った時から気をつけないといけない15年20年経たないと大丈夫と言えないと言われています。」
→(その医師の言う)「予後不良」という発言と「15年20年経たないと大丈夫と言えない」という発言の間には、明らかな矛盾があります。
通常「予後不良」というのは「早期再発して、生存が危ぶまれる」状況を言う言葉であり、「15年20年経ってから再発する(晩期再発)」を意味していないのです。
★実際のところ…
「節外浸潤が予後不良要因」だとしたら「2年以内の再発」を意味します。
質問者は4年以上「無再発生存」しているわけだから(少なくとも)「予後不良による早期再発」は脱しているわけです。
質問者は純粋にルミナールAで大人しい乳癌の一般論として「大人しいから10年してから再発する可能性はある(確率的には非常に低いですが)」となります。
「予後不良とはどの程度ですか?」
→忘れましょう。