乳がんの手術は江戸川病院|乳がんプラザ

[管理番号:2904]
性別:女性
年齢:52歳
はじめて質問させて頂きます。
今年の2月に胸の息苦しさが強くなり
受診したところ器質化肺炎と診断され入院しました。
その際に脇のしこりを感じ、改めて受診したところ
乳房内に原発巣を認めない左潜在性乳癌の
診断をうけました。
MRI、PET、マンモグラフィ、CT、エコー、子宮の検査をしましたが結局原発巣は見つかりませんでした。
3月末に乳房非切除で左液かリンパ郭清のみの手術をしました。
病理結果
ステージⅡa
ルミナルタイプ(原発巣が不明の為、KI数値はわからないとの事)
ホルモンレセプター陽性
HER-2 遺伝子増幅陰性
ER(+) PGR(-) HER2スコア-1+
リンパ節移転  2個
#1 level(0/8) #2 levelⅡ(0/3) #3
ARM(2/2)
ARMリンパ節にductal carcinomaのmetasta
sisを認めます。
2個のうち1個はリンパ節実質内でなく被膜部の
リンパ官内にductal carcinomaを認めます。
今後の治療方針について悩んでいます。
AC(ドキソルビシン・エンドキサン)3週毎4回
ドセタキセル  3週毎4回
放射能25回
ホルモン療法(アリミデックス、フェマーラ、アロマシン) 5年間内服
現在、器質化肺炎の治療をしてるので副作用により間質性肺炎になる
恐れのあるドセタキセルはしないでACのみという事になりそうです。
本来2種類の抗ガン剤をする所、1つだけで大丈夫でしょうか
ACと放射線とホルモン剤
ホルモン剤と放射線とは再発率予後はどう変わるのでしょうか・・・
副作用を考えると出来れば抗がん剤はしたくありません。
稀な潜在性乳癌という事で情報も少なく困っています。
どのような治療をすればよいか教えて頂ければと思います。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
腋窩の原発不明乳癌の場合には「乳癌が原発が多い」ことは間違いありません。
(扁平上皮癌ならともかく)「ductal carcinoma」であれば「乳腺原発」と考えて間違いありません。
ただ、腋窩には「副乳」が存在するので「副乳癌を原発不明乳癌と誤診」されるケースもあるので注意が必要です。
今回は「リンパ節内に転移」との記載があり「副乳ではなく、リンパ節そのもの」のようなので、「副乳癌では無い」ということでいいようです。
cT0, pN1, pStage2Aとなるわけですが、ルミナールタイプでありpT1, pN1, pStage2Aに準じた治療方針となります。
私であれば、ルミナールタイプの抗がん剤は基本的に「TC」であり「アンスラサイクリン+タキサン」とはしません。
今回、器質化肺炎があるとすればアンスラサイクリン単剤で何ら問題無いと思います。
 
「本来2種類の抗ガン剤をする所、1つだけで大丈夫でしょうか」
⇒上記コメントの通り、質問者のケースでは「そもそもアンスラサイクリン+タキサン併用」は選択しません。
 
 AC単剤で何ら問題ありません。
 
「ACと放射線とホルモン剤 ホルモン剤と放射線とは再発率予後はどう変わるのでしょうか・・・」
⇒ACによる再発予防効果は5%程度と予想されます。
 
「どのような治療をすればよいか教えて頂ければと思います」
⇒肺炎の状況次第です。
 ○肺炎が落ち着けばAC単独でいいと思います。
 それよりも「放射線照射による肺炎増悪のリスク」を考えなくてはなりません。
 「リンパ節転移2個」で郭清して他に転移なしなのだから、「放射線照射は本当に必要なのか?」再度相談した方がいいでしょう。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生
先日はご回答ありがとうございました。
今後の治療
AC(ドキソルビシン・エンドキサン)3週毎×4
放射線25回(肺には少しあたるが大丈夫ですとの事です)
ホルモン療法 5年
抗がん剤は覚悟していましたが「AC」再発予防効果5%では
私としては低い効果と見るべきなのか悩んでいます。
5%を高い効果と見るか低いと見るかは個人差だと思いますが
脱毛等の副作用を考えるとまだ踏み切る事ができません。
主治医はやらなくてもどちらでもいいので自分で決めるようにと
言いますがホルモンレセプター陽性でもホルモン療法がよく効くタイプかどうかわからないとの事です。
仕事を続けての抗がん剤治療となるのですがACの副作用は他と
比べてきついののですか・・・
潜在性乳ガンは治療法、完治等の情報も乏しく、いつどうなるのか根治できるのか
日々不安で仕方ありません。
原発巣を切除していないのでどこにガンが転移するかわからないので
やっぱり
全身療法をしたほうがいいのでしょうか・・・
来週には答えを出して治療を始めないといけません。
田澤先生ならどんな治療法にされますか・・・
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「仕事を続けての抗がん剤治療となるのですがACの副作用は他と比べてきついののですか・・・」
⇒アンスラサイクリンは(制吐剤が進歩しているので)「昔ほどのきつさ」ではなくなっています。
 
「潜在性乳ガンは治療法、完治等の情報も乏しく、いつどうなるのか根治できるのか」
⇒前回、回答したように、
 「cT0, pN1, pStage2Aとなるわけですが、ルミナールタイプでありpT1, pN1,
pStage2Aに準じた治療方針」をするだけです。
 何の問題もありません。
 
「原発巣を切除していないのでどこにガンが転移するかわからないので
やっぱり全身療法をしたほうがいいのでしょうか・・・」
⇒論点がずれています。
 「注意すべき」は(リンパ節転移が有った側の)「乳腺」です。
 全身ではありません。
 
「田澤先生ならどんな治療法にされますか・・・」
⇒上乗せも「5%」だから「ホルモン療法単独」とします。
 ○それにしても「放射線照射の適応があるとは全く思えません」





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