[管理番号:7189]
性別:女性
年齢:46歳
病名:浸潤性乳管癌
症状:胸のしこり
10年ほど前にしこりを見つけ、乳腺外科を受診しました。
その際、エコー・マンモに加え、組織・細胞の検査も行いました。
組織・細胞とも癌を疑う所見はなく、乳腺線維腺腫との診断でした。
健康診断でエコーとマンモを交互に毎年受けていました。
昨年末の健康診断で、要精密検査の結果が出たため、10年前とは違う乳腺外科で精密検査を受けました。
マンモ・エコーを受け、吸引式生検に進みました。
別の機関でMRIを受けるよう指示され、造影剤を用いたMRIを受けました。
生検とMRIの結果が出揃ったということで結果を聞きに乳腺外科に行きました。
病理組織検査報告書
臨床診断名 :右乳癌の疑い
病理所見:標本ABCでは異型上皮細胞が胞巣状構造を呈し、間質液に浸潤しています。
浸潤性乳管癌が考えられます。
画像診断
Carea;invasive ductal cancer(cate.5)
これは腺腫ではなく癌だということで確定でしょうか。
10年何事もなかったしこりが癌と言われて、精密検査の結果を受け入れなければならないと分かっていても、どこかで誤診にすがる思いが捨てきれません。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「これは腺腫ではなく癌だということで確定でしょうか。」
→あくまでも「疑い」という診断のようです。
10年前からあったものであれば、慎重になるべきです。
ただ、最低限「外科的生検=腫瘍を取り去る」は行ってください。(無論、癌の確定診断となれば「癌の手術をすべき」ですが)