乳がん|乳がんプラザ

[管理番号:4886]
性別:女性
年齢:54歳
9年前に左乳房にしこりを発見し、乳腺外科に6年間通院していました。
毎年、マンモ、エコーの検査と6年前に細胞診、3.5年前に針生検、MRI検査を受けた結果、乳腺線維腺腫と診断されました。
3.5年前の腫瘤の大きさは1.5cmで摘出を希望しましたが、2~3cmでOPE適応と言われた為、自己チェックで見ていましたが、大きさほとんど変わり無く経過していました。
最終受診から3.5年の今年4月頃、腫瘤部の痛みから始まり、約1~2ヶ月で腫瘤が
3cmまで増大したため、久しぶりに受診し、エコー、マンモ、MRIの結果、粘液癌化のう胞変性を伴う乳癌と診断。
6月(中旬)日に摘出OPEとなります。
一部皮膚との癒着があるため、通常より大きく切除するそうです。
組織診は穿刺により癌を散らす可能性があることから、行わないとのことでした。
線維腺腫で長年経過していたものが、9年以上も経った頃数ヶ月で癌になるものですか?
また、線維腺腫を悪化させる要因として、アルコール摂取(飲めない体質)、ストレス、
激しい労働などが、考えられますか?
ここ2ヶ月で病状が悪化し、不安が大きい状態です。
宜しくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
非常に診断に問題があります。
私の診療には「絶対にありえない」たぐいのものです。
☆線維腺腫が癌になるなど、絶対にありません。
「癌は最初から癌」「線維腺腫は最初から最後まで線維腺腫」
 ♯巷でいう、(線維腺腫と言われていたのに、後で癌化した)などという「胡散臭い話」は、全て(そもそもの「線維腺腫という診断」が誤りであっただけで)、実は最初から癌だったわけです。
「最終受診から3.5年の今年4月頃、腫瘤部の痛みから始まり、約1~2ヶ月で腫瘤が3cmまで増大したため、久しぶりに受診し、エコー、マンモ、MRIの結果、粘液癌化のう胞変性を伴う乳癌と診断」「組織診は穿刺により癌を散らす可能性があることから、行わない」
⇒これは、つまり「MRIだけで癌と診断した(実際は皮膚との癒着など臨床所見を参考にしているとは思いますが)」ということですね??
 そもそも診断にMRIを用いることは絶対に行ってはいけません。
 
○かなり以前から「細胞診」やら「針生検」やら行ってきたのに(精度がどうなのかの問題がありそうですが)、「今更、癌です」は通常あり得ない話しです。
「6月(中旬)日に摘出OPEとなります。」
⇒摘出自体は当然だと思います。
 癌でないとしても「葉状腫瘍」など、いずれ短期間に増大するような腫瘍は摘出すべき(しかも、きちんとマージンをとって)だからです。
 ただし、「癌と言う確定診断がない」のに、リンパ節を(たとえセンチネルリンパ節生検だとしても)いじってはいけません。(あくまでも腫瘍だけを大きく切除すべきなのです)
「一部皮膚との癒着があるため、通常より大きく切除するそうです。」
⇒これも(癌かどうかはべつにしても)きちんとマージンを取るうえで必要です。
「線維腺腫で長年経過していたものが、9年以上も経った頃数ヶ月で癌になるものですか?」
⇒絶対にありえないことです。
 
 ☆何かがおかしい
  1.現在の「癌という診断」が誤り
  2.過去の「線維腺腫という診断」が誤り(細胞診も針生検もきちんとした精度でおこなわれていなかった)
   の、どちらかとなります。
「線維腺腫を悪化させる要因」
⇒線維腺腫は絶対に「悪化」などしません。
「アルコール摂取(飲めない体質)、ストレス、激しい労働などが、考えられますか?」
⇒全く無関係です。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

先日は迅速に回答して頂き有難うございました。
先生の経験と知識で「ガンにはならない」と断言されたこと、又、乳がんプラザQ&Aで勉強させて頂いた結果、病気を理解することができ、少し落ち着いて手術を受けることができました。
6/15に約4cmの腫瘍摘出術を終えました。
病理の結果はまだですが、5/16~6/15の1ヵ月で1cm近く増大したこと、又皮膚癒着(1~2㎜程度)があり悪性の可能性があることで、主治医からは診断されていませんが、葉状腫瘍であることは間違いなさそうです。
まだはっきりしない時点で申し訳ありませんが、2~3点質問させて下さい。
3年半前、針生検で「線維腺腫」と診断されていましたが、良性の葉状腫瘍ならば線維腺腫との区別が付きにくいと思いますが、その時点から悪性であれば、検査で分からないものでしょうか?
又、良性の葉状腫瘍が短期間に悪性に変化するものなのでしょうか?
●今回腫瘍が増大する前から痛みが始まり、癒着のためかとも思いましたが、摘出するまでずっと腫瘍全体の痛みが持続していました。
葉状腫瘍で増大時に痛みは出現するものなのでしょうか?
●元々の腫瘍は皮膚近くにあり、今回それが急に増大となりましたが、良性の葉状腫瘍でも皮膚に近いと言うことで癒着することは考えられますか?
葉状腫瘍は、良性であれ悪性であれ再発しやすい疾患。
現在の主治医にはとても良く診て頂き、申し訳ないとは思いますが、確実に根治したいので、経験の豊富な田澤先生に今後の経過を診て頂ければと考えております。
よろしければ、病理の結果が出次第伺いたいと思っていますが、可能でしょうか?
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「6/(中旬)に約4cmの腫瘍摘出術を終えました。」
⇒(MRIだけの癌疑いで)「念のためにセンチネルリンパ節生検もしておこう」とならなかったのは幸いでした。
「5/16~6/15の1ヵ月で1cm近く増大したこと、又皮膚癒着(1~2㎜程度)があり悪性の可能性があることで、主治医からは診断されていませんが、葉状腫瘍であることは間違いなさそうです。」
⇒状況的には
 (良性の可能性は低く)「境界悪性もしくは悪性」葉状腫瘍となりそうです。
「その時点から悪性であれば、検査で分からないものでしょうか?」
⇒勿論診断できます。 (つまり、少なくともその時点では悪性葉状腫瘍ではなかったと判断していいでしょう)
「又、良性の葉状腫瘍が短期間に悪性に変化するものなのでしょうか?」
⇒「最終診断から3.5年」とありますから、その期間ならあり得ます。
「葉状腫瘍で増大時に痛みは出現するものなのでしょうか?」
⇒急速に周囲の組織を圧迫するため十分にあることです。
「●元々の腫瘍は皮膚近くにあり、今回それが急に増大となりましたが、良性の葉状腫瘍でも皮膚に近いと言うことで癒着することは考えられますか?」
⇒良性で「皮膚を合併切除しなくてはならない」状況は、考えらせん。(逆に15cm以上の巨大なものであれば、良性でも皮膚を圧迫しますが…)
「よろしければ、病理の結果が出次第伺いたいと思っていますが、可能でしょうか?」
⇒それは大丈夫です。
 「メディカルプラザ市川駅」がいいでしょう。(金曜日の夕方外来なら比較的予約が取れるようです)





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