[管理番号:1118]
性別:女性
年齢:45歳
はじめまして
よろしくお願い致しますm(__)m
約1ヶ月前より乳頭痛(シャワーがあたるだけでもかなり痛いんです>_<)、乳房痛が
あり、排卵期後は 痛さが増しています
以前は生理前に軽く痛みや張りなどあったものの 年齢的に?突然このように痛みが
出て来たりするものなのでしょうか?
ちょうど痛みが出だした頃に 左乳房痛に2センチのしこりをみつけ、乳腺クリニック
受診。 マンモグラフィー、エコー、細胞診にて 良性。線維腺腫と診断されました。
ただ、葉状腫瘍を警戒するため念のため経過観察しますとのことです
(13~14年前に線維腺腫摘出しております)
しこりと乳房痛乳頭痛(痛みは若干左が強いです)・・先生は関連ありと思われますで
しょうか? お恥ずかしいながら精神面が弱いためパニクっております>_<
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
乳頭や乳房痛などが「生理の周期と無関係に」頻発するのは「典型的な乳腺症」の症
状と言えます。
ただ、気になるのは(新たに見つかった)「2センチの腫瘍」です。
ここ数年、「超音波した事ありましたか?」
年齢的には「マンモ」だと「存在していても、写らなかっただけ」という事は有りそ
うな事なので、「超音波をした事があったか?」が重要です。
もしも「超音波で去年無かった」のに、45歳でいきなり「腫瘍が出現」したのであれ
ば、「線維腺腫よりは葉状腫瘍を疑う」べきです。(細胞診では区別はできません)
回答
「年齢的に?突然このように痛みが出て来たりするものなのでしょうか?」
⇒30代後半~50代前半にかけて、この様な症状が増えます。
「卵巣分泌が不安定」となっていることが原因だと思います。
「葉状腫瘍を警戒するため念のため経過観察しますとのこと」
⇒正しい判断です。
但し、増大傾向が確認されたら「迷うことなく、摘出」を勧めます。
「しこりと乳房痛乳頭痛(痛みは若干左が強いです)・・先生は関連ありと思われます
でしょうか?」
⇒直接の関係はないでしょう。
質問者様から 【質問2】
お忙しい中、回答有難うございましたm(__)m
検診は この5年しておりませんでした
なので今回 しこりに気づき、約5年振りのマンモグラフィーとエコー検査でした
とにかく 長く検診していなかったので しこりがいつからあったのかわからないため
また、私が心配性なため すぐ1ヶ月後にもエコーしていただきました→
何の変化もなし。
次は念のため2ヶ月後にエコーして頂く予定で、変化がなければ 少しずつ 経過観
察の間隔を開けて行きましょうと言われています
胸の痛み、ときに背中のあたりも痛かったりで 乳がんでは?と考えてしまったりし
ています これらの痛みは気にしないでいいでしょうか?
また、このような今の主治医の方針(考え方)は間違っていないでしょうか?
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
5年ぶりの検診でしたか。
「5年ぶりの検診は超音波でしたか?」
「とにかく 長く検診していなかったので しこりがいつからあったのかわからないた
めまた、私が心配性なため すぐ1ヶ月後にもエコーしていただきました」
⇒さすがに、「1カ月」では「何であれ」変化は無くて当然だと思いますが…
「胸の痛み、ときに背中のあたりも痛かったりで 乳がんでは?と考えてしまったり
しています これらの痛みは気にしないでいいでしょうか?」
⇒乳癌と関連付ける必要は全く無用です。
「このような今の主治医の方針(考え方)は間違っていないでしょうか?」
⇒そんなに心配ならば、(細胞診ではなく)針生検をしてしまう方が、「余程いい」
と思います。
ただ、どうしても「針生検をしたくない」のであれば、今のような「短い間隔の
フォロー」もありです。
質問者様から 【質問3】
何度も 申し訳ありません・・
田澤先生のQ&Aを拝見させて頂いてましたので
主治医に針生検のことを聞きましたが
「針生検でも線維腺腫と葉状腫瘍はよく似ていて 鑑別が難しいから」とのことでした
そう言われますと←ここは 田澤先生でも100%確定は難しいですか?
こちらからお願いして針生検して頂いて 線維腺腫 となっても それはそれで安心で
きないなと思います
田澤先生に診て頂けたら どんなに安心できるのかな と思いますが遠方ですので難し
いのです
このような感じですので経過観察(超音波エコー)でということでいくならば どらく
らいのスパンでみていくのがいいのでしょうか?3ヶ月くらいでしょうか?
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
線維腺腫と葉状腫瘍は確かに「病理組織学的にも似ている」ので針生検でも「区別が
付きづらい」ことはあります。
ただし、「境界悪性葉状腫瘍もしくは悪性葉状腫瘍」であれば、「線維腺腫との区
別」はつきます。
○境界悪性以上の葉状腫瘍の可能性を考えて「針生検」する事は間違いではないと思
います。
回答
「針生検して頂いて 線維腺腫 となっても それはそれで安心できないなと思います」
⇒厳密にはそうですが、実際は針生検で「線維腺腫と診断」されれば(良性の葉状腫
瘍の可能性は残るとはいえ)基本的には「境界悪性以上の葉状腫瘍ではない」として
安心できます。
超音波での画像所見が「線維腺腫として矛盾しない」ものであれば、「ほぼ断定で
きる」こともあります。
「経過観察(超音波エコー)でということでいくならば どらくらいのスパンでみてい
くのがいいのでしょうか?3ヶ月くらいでしょうか?」
⇒(全く組織診無しなら)その程度が妥当でしょう。
○組織診を行えば(画像上、気になったとしても)「半年以上」にはできます。
質問者様から 【質問4】
あとひとつ すみません・・
針生検をすることで しこりを刺激して 巨大化させてしまう
と、いうデメリットはあるのでしょうか?
田澤先生から 【回答4】
こんにちは。田澤です。
「針生検をすることで しこりを刺激して 巨大化させてしまうと、いうデメリットは
あるのでしょうか?」
⇒ありません。
そのような事があったら「針生検は、世の中から消えている」でしょう。
○私は膨大な数の「針生検やマンモトーム生検」をしていますが、そのような事は
ありません。