乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:218]
性別:女性
年齢:42歳
よろしくお願いします。ブラジル在住です。
 
乳腺線維腺腫の摘出手術の適応はどのようなものでしょうか。
私の場合も当てはまるのでしょうか。
 
先日、乳がんの疑いありということで右胸のコア針生検を受けました。
結果は乳腺線維腺腫でしたが、形がいびつであることと、私の母が乳がんの経験があること、私が一度も子供を持ったことがないことなどで乳がんに罹るリスクがあることか
ら、予防のために摘出手術を勧められました。
 
シコリは1.7センチですが、10年ほど前に細胞診(結果は良性)を受けた時と比べて2ミリ大きくなっており、その頃はつるんと丸い形でした。
ちなみに同時に受けたマンモトーム生検で調べた左胸の8ミリの微小石灰化(カテゴリー4)は良性と判明しました。
ガンでないのでシコリを取るだけで傷も小さくて済むそうなので前向きに考えたいのですが、決心がつかないでいます。
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 「線維腺腫の手術適応」ですね。
 意外と「施設間で適応については差がある」ようですが、「私なりの(経験に基づいた)適応」を回答とします。

適応

①3cm以上
②症状(疼痛)を伴う
 と、ここまでは「おおよそ、どの施設にも共通」しているところだと思います。
③増大傾向がある。
 ⇒「これは何故?」かというと①とも共通するのですが、「葉状腫瘍の可能性」が無視できないからです。
 実は「線維腺腫と葉状腫瘍は区別が難しく」、術前「線維腺腫」だと思っていたのが、摘出してみたら「葉状腫瘍」だった。なんてことも決して珍しくはありません。
 ※勿論、それは主として「細胞診」の頃の話ですが、やはり(細胞診よりは診断能が格段に高いとはいえ)針生検でも「正確に区別できる訳ではありません」
 ◎「葉状腫瘍」については、トップページの「葉状腫瘍」を是非参照してください。
 
「乳がんに罹るリスクがあることから、予防のために摘出手術を勧められました」
⇒「線維腺腫が乳癌になることは決してありません」
 「乳癌の予防のために線維腺腫を摘出」することはナンセンスです。意味がありません。
 
◎私の意見
 1.7cm(10年間で僅か2mm増大)であれば「手術を勧める」根拠に乏しいと言わざるを得ません。
 「決心がつかない」のであれば、「無理して摘出する必要」はありません。
 ※「針生検で線維腺腫」であれば「乳癌の可能性は無い」し、「線維腺腫が乳癌に変わることも無い」のです。
  
★きっと、その病院では「(乳癌の疑いを持つほど)形がいびつである」ので「万が一、針生検が誤診」であることを考慮しての「摘出」推奨なのでしょう。
 実際のところは、針生検で「線維腺腫」と出た場合に(葉状腫瘍である可能性はあっても)「乳癌の可能性はない」筈です。(全く似ていないのです)
 
 

 

質問者様から 【感想】

ご回答をありがとうございました。
 
私の主治医は形を非常に気にしておられました。
しかし形はともかく、針生検で正確に組織が採取され診断されているのであれば、仮に誤診で葉状腫瘍という可能性はあるにしても、乳がんではないし乳がんになることもないので、予防のためなら、無理にしこりの摘出手術を受ける必要性はないということですね。
よく分かりました。
 
私はその先生のご様子や以前と違うしこりの形に不安を覚えていました。
私の場合は大きさや疼痛の有無、増大傾向の有無など一般的な手術の適応には当てはまりませんし、安心しました。
 
そういうことであれば、半年後のエコーとマンモまで焦らないでいようと思います。
先生とはその時に改めて話そうと思います。
ありがとうございました。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

経過の報告と質問をさせてください。
半年前のコア針生検で乳腺線維腺腫と診断された右のしこりと、マンモトーム生検を
受けて良性だった左の石灰化の経過観察のため、超音波とマンモグラフィーを受けて
きました。
 
マンモグラフィーでは、
右は前回はなかった「点状で線状」と表現されている長さ8ミリの微小石灰化が見つ
かりました。
左は前回マンモトームをした場所とは別の場所に、新たに4×6ミリの微小石灰化が見
つかりました。
主治医が示した画像では、白い点がいくつも一箇所に小さくきゅっとまとまったよう
な形でした。
触診でその場所が少しかたいと言われました。
カテゴリーは4です。
 
超音波では、
右は17ミリだったしこりが19×9ミリに成長。
そして新たに7×3ミリのしこりが見つかりました。
左は7×3ミリのしこりが見つかりました。
カテゴリーは3です。
 
主治医には、左の微小石灰化のマンモトームをすぐ受けること、両胸に手術をすすめるが、とにかく検査結果を待って話しましょうと言われました。
でも右にも新たにできているのに、何も検査の指示を受けていない事に気付いたので問い合わせます。
もしガンだとしてもまだ小さいから慌てないようにとは言われていますが、この半年間の変化に非常に驚いています。
こんな事はあるものでしょうか。
 
もう一つ、セカンドオピニオンはどのような時に受けるものでしょうか。
主治医はとてもいい先生で信頼しています。
でもブラジルでは検査は別の施設で知らない検査技師が行うので、もしかしたら何か
の間違いではと思う気持ちが頭をもたげています。
半年前はノンビリした気持ちでいましたが、今回は嫌な気がしています。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
 
半年間で「左右両側」に新たに「石灰化が出現」したのですね。
もし本当に「半年で新たにできた石灰化」であれば「要注意」と言えます。
私であれば「迷わずにステレオガイド下マンモトーム生検」行います。

回答

「こんな事はあるものでしょうか」
⇒めったにありません。
 ただ、結果として「半年間で新たに出現(しかもカテゴリー4)」であれば「乳癌
の可能性が高い」と考えます。
 
「セカンドオピニオンはどのような時に受けるものでしょうか」
⇒今のタイミングでも全く構いません。
 「半年前のマンモ」と「今回のマンモ」を借りて、「別の医師」に見てもらえばいいのです。
 
 

 

質問者様から 【質問4】

経過報告と質問をさせてください。
昨年は3月に左胸の石灰化にマンモトーム生検を、右胸のシコリにコアバイオプシーを、
10月には新たに見つかった左の石灰化にマンモトーム生検を受け、すべて良性でした。
ここまでは以前投稿した内容です。
そして今年3月、マンモグラフィで右胸に新たに隣り合った幅4ミリと10ミリの二つの石灰化が見つかりました。
マンモトーム生検を受けた結果、非浸潤性乳がん、コメド型、核グレード3が分かりました。
 
現在、今月下旬日の手術に向け、血液や心臓の検査、超音波、胸部レントゲンを急いで受けているところです。
MRIは手術をしてからということです。
 
自分なりにいろいろ勉強してみて、非浸潤性が確かできちんと切除できるなら、たとえグレードが3でもコメド型でも心配する事はないのだし、とにかく手術を受けてみないと最終的な事は分からないのだから、前向きに治療に取り組もうと思っています。
 
主治医の先生は、1.5センチのマージンをとって切除する温存手術をした後放射線療法をし、切除したものの分析結果とセンチネル生検の結果によっては抗がん剤治療もとおっしゃいました。
 
この手術で、以前からあった良性のシコリも一緒に取ります。
石灰化は3時の方向で筋肉に近い位置に、シコリは10時の位置にあります。
伺いたいのは、母も乳がんを経験していますし、去年から今年にかけて何度もこんな事があって、再発が気になります。
 
それにこれから先、たとえ結果的に良性のものであっても何か見つかるたびにマンモトームを受けていては、胸の中にクリップがたまっていく一方ですし、ガンが疑われるたびに心配になるのでいっそのこと全摘でも構わないという気持ちがあります。
温存手術の後に放射線をかければ、局所再発率も死亡率も下げられる事は分かっていますが、私一人に限って言えば、再発するかしないかの二つの一つです。
先生なら、どんな治療を提案してくださいますか。
 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
 
「切除したものの分析結果とセンチネル生検の結果によっては抗がん剤治療もとおっしゃいました。」
⇒経験的には…
 石灰化所見だけで見つかった乳癌は、(もし浸潤があっても)「せいぜい微小浸
潤」なので「抗ガン剤はない」でしょう。
 
「それにこれから先、たとえ結果的に良性のものであっても何か見つかるたびにマンモトームを受けていては、胸の中にクリップがたまっていく一方」
⇒マンモトームで「クリップ」は必須ではありません(私は一度もマーカーを入れた
事はありません)
 
「ガンが疑われるたびに心配になるのでいっそのこと全摘でも構わないという気持ち
があります。」

⇒気持ちは解りますが…
 全摘を否定するつもりは毛頭ありませんが(治療する側として全摘がより安全な術
式であることは間違いありません)
 あくまでも「今回の病変の範囲」を基準にして手術は考えていいと思います。

 
 


 

質問者様から 【結果5 】

同側に二度の非浸潤性乳管癌
性別:女性
年齢:46歳
病名:非浸潤性乳管癌
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]

その後の経緯と結果をご報告します。

結局二度同側の乳房に非浸潤性乳管癌の手術を受けました。

最初に質問させていただいたのは2015年だったと思います。最後に見つかった右乳房の非浸潤性乳管癌を温存手術で取り除き、その後放射線治療を受けました。センチネルリンパ生検は陰性でトリプルネガティブでした。

その後エコーとマンモグラフィーで経過観察していたところ、手術から約1年半後に前回と同じ右乳房に新たに微小石灰化が見つかり、マンモトーム生検で非浸潤性乳管癌が判りました。

主治医の先生には中の乳腺だけ取り除いて変わりにシリコンを入れる手術を勧められましたが、万が一再び癌になっては怖いと思って全摘手術をお願いしました。

このときは再発したのかと思いましたが、ルミナルB Her2+で全くタイプが異なるので、新たにできた癌ということでした。

術後、腫瘍内科の先生にはホルモン療法を勧められましたが、こちらのサイトを含めて自分なりにいろいろと調べセカンドオピニオンもして、ホルモン療法無しで過ごしています。再建手術も受けていません。

その後の経過観察で、残った左乳房にしこりと微小石灰化が見つかりました。これは良性ということではありますが、不安に思っています。

こちらはよく読ませていただきました。また質問させていただくことがあるかもしれません。その時はよろしくお願いします。ありがとうございました。

<Q&A結果>





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