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石灰化を伴う嚢胞

[管理番号:2825]
性別:女性
年齢:46才
初めまして。
人間ドックのマンモグラフィーで石灰化でカテゴリー3となり
要検査でエコーをしたら
嚢胞がたくさんあるが
石灰化の近くにある嚢胞が気になる
との事で針生検をしました。
結果、詳細は分かりませんが悪いものは出なかったが肉芽組織で中はジェル状だと言われ、
3ヶ月後にマンモグラフィーとエコーをするようになりました。
悪いものは出なかったと言う事で
1年後の検査でいいのかなと思いましたが
3ヶ月ごとにエコーと半年ごとにマンモグラフィーを
すると言う事はガンの可能性もあるのでしょうか?
このような良性の嚢胞もありますか?
先生は嚢胞の壁が気になるようです。
よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
針生検は「確定診断のため」のものです。
それを「結局、3カ月後経過観察」では「何のために針生検をしたのか?」「良性というのは、確かではないのか?」という「当然の疑問」となります。
「確定診断のために針生検をする」わけだから、「針生検では良性だけど…」という診療は止めてもらいたいものです。
 
「悪いものは出なかったと言う事で1年後の検査でいいのかなと思いました」
⇒当然(針生検をしたのだから)そうあるべきです。
 
「3ヶ月ごとにエコーと半年ごとにマンモグラフィーをすると言う事はガンの可能性もあるのでしょうか?」
⇒全く可能性を疑っていなければ「そのような経過観察」はしないでしょう。
 さすがに、「針生検で良性」だったわけだから、「癌の可能性は低いと考えてはいる=でも100%確信が持てない」ということだとは思います。
 
「このような良性の嚢胞もありますか? 先生は嚢胞の壁が気になるようです。」
⇒嚢胞内腫瘍を疑っている様ですが…
 そもそも「肉芽組織で中はジェル状」と言う結果であれば「嚢胞内腫瘍とは異なる」ようですが…
 ○担当医は「針生検を(標的から)外した」という心配をしているのかもしれません。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

再質問です。
石灰化を伴う嚢胞を針生検した結果、悪いものは出なかったということでホッとしたものの、3か月の経過観察をしていくと言われたので心配になっています。
よく何か月か何年か経過観察していてやっぱりガンでしたと言うものを見かけるので私も疑いがあるのなら取ってしまった方が・・とも考えています。
検診では8年まえから嚢胞でひっかかっていましたが2年前のマンモではなかった石灰化がはじめて見つかり近くにある嚢胞を調べましたがその嚢胞が前からあったものかは分かりません。
細胞診と針生検をしているので嚢胞は無くなっているのでしょうか、それとも小さくなった状態なのでしょうか?大きさは10ミリでした。
あと
細胞診で粘液が引けたというものを見かけますが嚢胞の中がジェル状とは同じ意味合いなのでしょうか?
それとも違うものなのでしょうか?
粘液の場所、粘液ガンの可能性もありますか?
粘液ガンは針生検で必ず診断できるのでしょうか?
よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「細胞診と針生検をしているので嚢胞は無くなっているのでしょうか、
それとも小さくなった状態なのでしょうか?大きさは10ミリでした。」
⇒消失してはいないでしょう。
 中身が液体であれば、消失することもありますが、質問者の場合には違うようですから…
 逆に言えば、「中身が液体で消失した」のであれば、「流石に3カ月後経過観察とはしない」でしょう。
 
「細胞診で粘液が引けたというものを見かけますが嚢胞の中がジェル状とは同じ意味合いなのでしょうか?それとも違うものなのでしょうか?」
⇒違うと思います。
 担当医も(粘液なら)「粘液という」筈です。
 
「粘液の場所、粘液ガンの可能性もありますか?粘液ガンは針生検で必ず診断できるのでしょうか? 」
⇒粘液癌の可能性はありません。
 粘液癌であれば、必ず「診断がついている筈」です。