乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:1210]
性別:女性
年齢:44歳
乳がん健診で石灰化ありと言われ、マンモトーム生検をやり、医者からは検査前にはもし悪性だったとしても命には関わらない程度と言われていたのですが、今日の結果では早期ではないとはっきり言われました。
石灰化でしこりなどは話にでなかったのですが、先生は珍しい…と意味がよくわかりません。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「今日の結果では」という表現ですが、「この結果とはマンモトーム生検の結果だ
け」の事でしょうか?
 まさか、同時に行っていたCT検査の結果で「転移が見つかった」という意味では無
いと推定します。
 以下「CTなどで転移が見つかった」訳ではないとの前提で回答します。
 
このメール内容から想像できる内容は以下の通りとなります。
健診で石灰化所見のみ(しこりを伴わない)⇒通常は「非浸潤性乳管癌=命には関わらない程度」であることが大部分(私のデータでは92%)
★この時点での説明で『もしも癌だとしても(非浸潤性乳管癌だから)命に関わらない程度』という説明だったのでしょう。
 
今回の結果では「浸潤癌=場合によっては転移、再発の可能性も(少しは)ある」だったのでしょう。
★それで(非浸潤癌では無い、という意味で)「浸潤癌だった」ということを『早期ではない』と表現したのでしょう。
○しかし実際のところ「早期ではない」という表現は「誤り」だと思います。
 石灰化所見だけでみつかった癌は「例え、非浸潤癌でなかったとしても」早期(1期)であることが殆どです。
 (おそらく浸潤癌だった)とは思いますが、「リンパ節転移」の所見が有った訳では無いのでしょう。(腋窩の超音波はしていますか?)
 
 

 

質問者様から 【質問2】

11月に全摘手術をして、先日病理結果がでました。
浸潤部分は0.5??0.4 乳管線管がん
核異型度3 組織学異型度3 リンパ管浸襲2
センチネルリンパ0.16の微小転移巣あり
ki67 80~90 HER2がまだでていません。
ホルモン感受性はないらしいで
す。
先生からは小さいけど顔つきの悪いがんだから抗ガン剤をすすめられま
した。
ステージ1と言われましたが、ステージよりもグレードが重要だと言わ
れショックです。
先生も抗ガン剤はやるべきだと思いますか?
よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
抗がん剤は不要と思います。
「浸潤部分は0.5??0.4 」
⇒最大浸潤径が「5mm以下ならば」抗がん剤の適応は一切ありません。(NCCNのガイドライン)
 
「センチネルリンパ0.16の微小転移巣」
⇒0.16mmは「微小転移」ではなく、「ITC:isolated tumour cell clusters」と定義
され、pN0の範疇となります。
 pT1a, pN0, pStageⅠです。
 
「ki67 80~90 HER2がまだでていません。ホルモン感受性はないらしいです。先生からは小さいけど顔つきの悪いがんだから抗ガン剤をすすめられました。ステージ1と言われましたが、ステージよりもグレードが重要だと言われショックです。」
⇒浸潤径が小さい事は「最大の武器」です。
 ○ステージの方が重要です。
 
「先生も抗ガン剤はやるべきだと思いますか?よろしくお願いします。」
⇒私なら(何ら、迷うことなく)やりません。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

田澤先生、回答ありがとうございます。
先生なら5㎜の腫瘍なら抗ガン剤はしないという事ですね。
心強いです。
もう一度主治医と相談して決めます。
HER2が陰性なら、トリプルネガティブという事なんでしょうか?
HER2が陽性の方が予後がいいんですか?
私の場合の抗ガン剤やった場合とやらない場合の再発率はどれくらい違うのか教えて下さい。
お願いいたします。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
「先生なら5㎜の腫瘍なら抗ガン剤はしないという事ですね。」
⇒その通りです。
 
「HER2が陰性なら、トリプルネガティブという事なんでしょうか?」
⇒その通りです。
 
「HER2が陽性の方が予後がいいんですか?」
⇒これは一概には言えません。
 「triple negative」は単一の集団ではありません。
 沢山の「雑多な性質を持った集まり」であり、単に現時点で「それ以上分類できない」というだけのものです。
 平たく言えば、「(治療をしなくても)予後の比較的良いもの~(治療をすると)予後が良くなるもの~(治療をしても)予後が比較的悪いもの」など様々です。
 ○本来「triple negative」として『予後を一括りにして論じることはナンセンス』ですが、『術後治療の選択としては(一部の特殊型を覗いて)同一の基準で論じる』ことに(現段階では)なります。
 
「私の場合の抗ガン剤やった場合とやらない場合の再発率はどれくらい違うのか教えて下さい。」
⇒腫瘍径0-1cmで計算すると「7%」となりますが…
 ○実際のところ「5mmで化学療法をするケースはかなり少ない」ので、あまり意味のあるデータとは言えません(参考程度にしてください)
 
 

 

質問者様から 【質問4】

今日最終的に病理が出たのでまた質問お願いします。
結局、HER2は陽性でした。
私の病院の先生方も悩んで5ミリでも顔つき
悪いしHER2陽性という事で、やはり抗ガン剤とハーセプチンをすすめ
られました。
先生ならHER2陽性でも抗ガン剤はしないですか?
 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
pT1a(5mm), pN0(ITC), だったと思います。
「HER2陽性」だったのですね。
ただ、「pT1aでは、化学療法の適応はなし(抗HER2療法も含め)」となります。
「5ミリでも顔つき悪いしHER2陽性という事で、やはり抗ガン剤とハーセプチンをすすめられました。先生ならHER2陽性でも抗ガン剤はしないですか?」
⇒しません。
 ガイドライン通りです。
 「顔つき云々」よりも「腫瘍径(浸潤径)の方が大切」であることは(経験上、私にとって)疑いの余地もありません。





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