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石灰化が見つかった場合の、検査の順番

[管理番号:8955]
性別:女性
年齢:47歳
病名:集簇性石灰化
症状:マンモで石灰化診断
投稿日:2020年10月20日

お願いいたします。

毎年超音波検診、2年に一度マンモを受けております。

2年前のマンモ検査より、カテゴリー3の集簇性石灰化が見つかりました。
その後の超音波再検査で異常がない為、
大丈夫でしょうと言われ、終了しました。
そして、2年後、またしてもマンモで引っ掛かり、超音波検査では異常がなかったものの、念のために…とMRIを受けました。
結果はグレーで、マンモトームを受けることになりました。

そこで質問です
①2年前の、カテゴリー3の石灰化が見つかったにもかかわらず、超音波で異常がないから終了という診断は、おかしくないですか?(完全に医師を信用してました。)
②MRIで、良悪の診断はつかないのですか?結果はグレーなので、かなり覚悟はしてますが…
MRI→マンモトーム
マンモトーム→MRI
症状によって、検査順番は様々なのですか?
③MRIでグレーで、マンモトームで白になることもあり得るのですか?あるとすれば、何と間違われてグレーになるのでしょうか。

何度も病院に足を運んでいますが、担当医は、マンモ画像、エコー画像、
MRI画像、何も私には見せてくれず(細かな説明もしてくれず)
ただ、念のためにMRIを…とか、癌を否定出来なかったのでマンモトームを…
としか言ってもらえません。
なので、
こちらから、どういうことですか?と聞くしかないのですが、必要最小限の曖昧な情報しか教えてくれません。

よろしくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

MRIを診断目的で用いるのは「誤り」です。

「①2年前の、カテゴリー3の石灰化が見つかったにもかかわらず、超音波で異常がないから終了という診断は、おかしくないですか?」
⇒質問者が正しい。

 その医師は、「早期発見に興味がない」ようです。

「②MRIで、良悪の診断はつかないのですか?」
⇒つきません!(MRIを診断目的で用いること自体「誤り」です)

「③MRIでグレーで、マンモトームで白になることもあり得るのですか?」
⇒質問者は「完全に」勘違いしています。

 ST-MMTは診断目的で行う検査ですが、MRIは診断目的ではりません。

★(MRIのことは、すっかり忘れて)純粋にST-MMTで決着をつけましょう。

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

その後のマンモトームの結果
性別:女性
年齢:47
病名:非浸潤ガン+浸潤ガン(ステージ1)
症状:
投稿日:2020年11月30日

お世話になります。

先日、早速マンモトーム検査をしてもらい、確定診断受けました。

複数の検体から、ステージゼロとステージゼロのものが検出されてしまいました。
先生は事前に、もし悪性だとしても、ステージゼロで取ってしまえば転移の心配のないものとおっしゃられていましたが、ステージ1のものが発見され、先生も驚かれていました。

石灰化の部分はごく小さいものの、
MRIで少し病巣の広がりが確認されたので、部分切除も可能ではあるけど、今後の様々な心配を考慮して、全摘の方向で考えています。

そこで質問です
①乳管の中で広がる非浸潤ガンが、ステージ1の浸潤ガン移行したとなると、それだけ悪性度の高い速度の速いものであるということですか?

②まだエコーには写らない小さなものですが、手術は早めに行った方がいいでしょうか。
どうせ全摘するなら早め手術を希望したいのですが、病院が混み合っているのは仕方がないですが、
どのくらいまでを目処に手術をしてもらった方がいいでしょうか。

早期発見が、早期発見でなくなるのが怖いので…。

③今のところ、全身治療はいらないでしょうと言われていますが、それは手術をしてみて、病理検査にかけて?抗がん剤などの必要が出てくることもあるのでしょうか。

よろしくおねがいします。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

「①乳管の中で広がる非浸潤ガンが、ステージ1の浸潤ガン移行したとなると、それだけ悪性度の高い速度の速いものであるということですか?」
⇒違います。

 悪性度が高かろうが低かろうが、「有るタイミング」で浸潤癌になりますよ。

「②まだエコーには写らない小さなものですが、手術は早めに行った方がいいでしょうか。
どうせ全摘するなら早め手術を希望したいのですが、病院が混み合っているのは仕方がないですが、どのくらいまでを目処に手術をしてもらった方がいいでしょうか。」

⇒3か月以内には手術しましょう。

「③今のところ、全身治療はいらないでしょうと言われていますが、それは手術をしてみて、病理検査にかけて?抗がん剤などの必要が出てくることもあるのでしょうか。」
⇒メール内容から予想して…

 おそらく「微小浸潤」 大きめに見積もってもpT1a(浸潤径5mm以内)
 であれば、抗がん剤の適応はありません。
 ご安心を。