[管理番号:6165]
性別:女性
年齢:41歳
はじめまして。
先生のQ&Aを拝見していて、私の確定診断がつかない現状況に疑問に感じたので教えて下さい。
11月末、検診のマンモトームで左乳房の「構築の乱れ」を指摘。
自覚症状は全くなし。
現在41歳。
1月末、乳腺専門のA開業医でマンモトーム、エコー、細胞診の結果、左乳房に癌の疑いあり(細胞診では癌は不明)、急いで総合病院での検査する必要があると説明されました。
2月中旬、紹介されたB乳腺外科の診察の結果「私の経験上、おそらく左乳房、内側下部の浸潤性乳管癌を考えます。
でもまだ初期かもしれません。
とりあえずMRIして広がりを診ましょう」と説明されました。
その診察後すぐマンモトームとエコー。
3月(上旬)日、造影MRI
3月(中旬)日、諸検査結果の診察で乳腺外科部長より「浸潤性乳管癌と言いましたが、現地点で癌であるとも癌でないとも判断できない。
MRIでは一部、絞り混んでいる部分の画像がある。
本来癌細胞は巻き込んでいく性質があるので、それが癌ではないかと考えられるが決定打ではない。
MRI上、右乳房も怪しいが単に授乳経験が少ないことによる画像だということも考えられる。
とにかく左乳房については今の状態で生検しても癌であろう部分が
あいまいで狙えることもできないし、癌だとすると撒き散らす可能性あり今はすべきではない。
とりあえず胸が引きつるなどの症状が出ればすぐ来院してください。
次の予定は5月に造影剤を使ってエコーし判断します。」と医師から説明されました。
説明しながらPCカルテの医師記録のアセスメントプランには「厳重注意して経過観察が必要」と記入されていました。
確定診断があいまいなまま、診察が終了しました。
そのあいまいさに不信感を抱いているというのもありますが、もともと紹介されたこのB乳腺外科は自宅から遠方のため転院を考えていました。
ゆくゆくは近くのC乳腺外科に移りたい旨を医師に伝え、転院の時期を質問すると「病院によってMRIの機械が違うため、ここでせっかくMRIしたものと比較できなくなり、余計に診断が難しくなる。
遠方のため転院は反対するわけではないが、しばらくは当院で検査をしていくほうが治療の方向性が定まると思う。
とくに貴方の場合、注意深く診ていく必要があるので。」と言われました。
先生ならどう判断されますか?
5月の造影エコーまで待つほうがいいのでしょうか?
それとも今からでも転院して生検してもらうほうがいいのでしょうか?
このままだと仕事の予定もたてられず、心が落ち着きません。
宜しくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
私は診断目的としてMRIは決して用いないので、それらの医師達とは考え方が異なる事をご了承ください。
「先生ならどう判断されますか?5月の造影エコーまで待つほうがいいのでしょうか?」
→マンモグラフィーでの「構築の乱れ、所謂distortion」は、もしも(その部位に相当する)超音波所見があれば、組織診(この場合にはマンモトーム生検)をすべきです。
「今からでも転院して生検してもらうほうがいいのでしょうか?」
→「超音波で(マンモ所見と)一致する所見があるなら」当然、そうすべきです。