[管理番号:1015]
性別:女性
年齢:40歳
質問者様の別の質問質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。 |
いつもお世話になっております。
本日転院先の病院に行ってきました。
今日検査をするものだと思っていましたが、今日は採血と問診と触診だけでした。
担当医の話ではステージはⅠかⅡAで、おそらくは転移などはないだろうとの事でした。
やはり田澤先生のお見立て通りでした。
核グレードは前回の病院のデータには入っていないそうですが、こちらも田澤先生の「グレード3の可能性は少ない」のお言葉で不安はあまりありません。
次回1週間先に、エコーとPETスキャンの予約を取りました。
結果は更に1週間先になるそうです。
そこで質問なのですが、転移はおそらくないと言われたのにPETをするという事は、実は転移を疑っているという事なのでしょうか?
また、パソコンの画面で「ER、PR、HER2」の文字が見えて、ERが90%という事だけ確認できました。
このER90%とは悪い事なのでしょうか?
温存はもしかしたら難しいかもと言われました。
全摘の場合、まだ若いので再建手術をした方が良いのではとの説明を受けましたが、再建も人工的なもので作るか背中の肉を取って作るかの2種類あると言っていました。
背中の肉を使う場合は手術時間も6時間くらいになるとの事で、人工的なものを使う方を選択される方が多いとの事でした。
田澤先生はどちらがベターだと思われますか?
お忙しいのに度々質問して申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
術前検査は、病院により「全く不必要」なものがあります。
「PET]や「骨シンチ」は最たるものであり、「転移を疑っているから行う」わけではなく、病状とは無関係に「乳癌患者さん全例に行っている」のだと思います。
患者さん自身の「被爆の問題」は無視できないと私は思いますが…
「癌」の診断名があれば「保険上、PETは適応とはなる」ので「病院の収益にも貢献するから」です。
回答
「転移はおそらくないと言われたのにPETをするという事は、実は転移を疑っているという事なのでしょうか?」
⇒冒頭でコメントした通りです。
「念の為」という便利な言葉のもとで「無駄であるばかりか、被爆も無視できない」検査が行われているのです。
○断ってもいいと思います。
「このER90%とは悪い事なのでしょうか?」
⇒ER(estrogen receptor)はエストロゲン受容体のことで「ホルモン感受性陽性」という事です。
「背中の肉を使う場合は手術時間も6時間くらいになるとの事で、人工的なものを使う方を選択される方が多いとの事でした」
⇒自家組織再建は「背中の肉=広背筋皮弁」よりも「腹直筋皮弁」の方が主流となっています。(volumeが大きく取れるからです)
自家組織再建は「正常組織を犠牲にする」ので私は勧めません。