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硬がんについて

[管理番号:1363]
性別:女性
年齢:42歳
先日の針生検でガン告知を受けました。
針生検の結果です。
推定組織型 scirrhous carcinoma
所見
f(+)
in situ(-)
ER 約99%
PGR 約99%
MIB-1 約10%
her2 2+
しこりの大きさはエコー上で6.3×7.6×4.9になります。
主治医からはおとなしい顔つきのがんだからしこりを手術で切除後に放射線治療をし
て、その後はタモキシフェンによるホルモン療法でいくと説明されています。
私も自分なりに調べて自分のがんがルミナールAタイプとわかりましたが、推定組織
型では硬がんとあり、これは治療が難しいとか身体の重要部位に遠隔転移しやすいと
ありました。
これはタイプはおとなしい顔つきのがんだけど組織型としての治療は困難という事で
しょうか?
サブタイプとがんの種類とはどんな関係があるのでしょうか?
また、私はホルモン療法がよく効くと言われましたが、まれに体質に合わない場合が
あるとも説明を受けました。だいたい1~2割の方にホルモン療法があまりきかない
ようです。
これはやってみないとわからないとの事でしたが、もし私の体質にホルモン療法が合
わない場合は数年後に再発する(組織型からみて遠隔転移)のでしょうか?
また合わない場合を想定して今からタモキシフェンによるホルモン療法に何かを追加
しておくというような治療方法はあるのでしょうか?
主治医からはしっかり治療すれば大丈夫と言われていますが、ホルモン療法が合わな
い時の事を考えるとすごく不安です。
お忙しい中、申し訳ありませんがご回答をお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
腫瘍の大きさがエコーで8mm程度ですね。
おそらく(その大きさではリンパ節転移は無いので)、cT1b(8mm), cN0, cStageⅠと
なります。 再発リスクを意識する必要は全くありません。
それにしても…
「硬癌を嫌がる」方が多い事に「時々びっくりさせられます」が、「インターネット
か何かで余計な情報が流れている」のでしょうか?
おそらく「一部のマニアックな医師が、少数例の検討でそのような結論を導いて、世
間に余計な心配を増やしている」と推測します。
まともな「乳腺外科医」ならば、「組織型」などで治療法を判断することはありませ
ん(予後も同様です)
私の印象としては「乳房温存術を選択する際に、硬癌だと安心」という意識しかあり
ません。(乳頭腺管癌だと、どうしても乳管内進展を警戒するからです)

回答

「推定組織型では硬がんとあり、これは治療が難しいとか身体の重要部位に遠隔転移
しやすいとありました」
⇒全く「無益な」情報です。 そんな事はありません。
 
「これはタイプはおとなしい顔つきのがんだけど組織型としての治療は困難という事
でしょうか?」
⇒全く、そんな事はありません。
 普通に「ホルモン療法」を行いましょう。
 
「もし私の体質にホルモン療法が合わない場合は数年後に再発する(組織型からみて
遠隔転移)のでしょうか?」
⇒そんな想像をする必要は一切ありません。
 pT1bであれば、「再発は殆どない」と私の経験上思います。
 
「また合わない場合を想定して今からタモキシフェンによるホルモン療法に何かを追
加しておくというような治療方法はあるのでしょうか?」
⇒閉経前のホルモン療法には、そもそも「タモキシフェン」しか適応がありません。
 化学療法の適応は無い(病理結果全体が判明していないので予測ですが)
 やるとすれば「LH-RHagonist」の追加ですが、本来の適応はありません(SOFT試験より)
 「ホルモン療法が効かない場合」を心配するのであれば巷で流行っている(乳癌学
会としては推奨していませんが)「CYP2D6」をする方法もあります。
 
「主治医からはしっかり治療すれば大丈夫と言われています」
⇒私も「全く同意見」です。
 
○質問者は余計な心配をしていると思います。
 癌と告知されると「気持ちが不安定となる」のは仕方がないですが、「ネットで
誤った情報をあさる」よりも「やるべき事をやりましょう」
 だんだん落ち着いてくると思います。

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