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鎖骨リンパに転移あり。手術不能?

[管理番号:3105]
性別:女性
年齢:52歳
はじめまして。
自分が乳がんと診断されてからずっとこちらを拝見しています。
[現状]
乳がんであること(針生検しました)。
大きさは5-6cm程度、脇リンパ節複数転移あり
鎖骨下リンパ転移2箇所くらい。
それ以外の他臓器転移なし
と現在主にエコーを見せられて説明されています。
外見は左胸が大きく腫れているようになっています。
そして胸と脇リンパは手術でとれるが、鎖骨下はとれない。
また
乳房上で一部赤くなっているところは皮膚上にでている炎症性乳がんだと思うといわれました。
(親指くらい大きさで赤くなっているところが2箇所あります)
手術はせず、外来で化学療法で治していきます。
とのことで、先週末CTをとり、癌のタイプを調査してもらっているところです。
(今週中に結果がわかります)
個人的には血管が細く、以前骨折で入院した際、毎日点滴で腕に4-5箇所
穴があいた身としては、化学療法がこわく、できれば体力のある化学療法前に手術で悪いところをとってもらいたいと思ってしまいます。
先生のところでしたら手術可能でしょうか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
担当医には「2つ誤り」があります。(このメール内容が正確であると仮定して)
●2つの誤り
①鎖骨下リンパ節は「手術で取れる」ものです。レベル3郭清といいます。 
 ○手術で取れない(取らない)のは鎖骨『上』リンパ節です。これは術後に「放射線(可能ならトモセラピー)で治療」となります。
②炎症性乳癌ではありません。
 炎症性乳癌は(乳房の)皮膚『全体』が真っ赤になるものです。
 「親指くらい2箇所」では「炎症性乳癌」ではなく、「T4b(皮膚の発赤)」となります。
 これであれば「その部分の皮膚を十分に切除範囲」とすれば手術に差し支えありません。
 
「手術はせず、外来で化学療法で治していきます。」
⇒文面だけからは「手術可能」だとは思います。
 ただし「皮膚の状況」は診察しなくては解りません(リンパ節は手術で郭清するものであり、手術不能の原因とはなりません)
 
「化学療法がこわく、できれば体力のある化学療法前に手術で悪いところをとってもらいたいと思ってしまいます。」「先生のところでしたら手術可能でしょうか?」
⇒乳癌の手術には「体力は不要」ですが…
 状況的に、
 現在であれば「手術可能」であるが、「もしも術前化学療法が無効」であった場合には『手術不能となってしまう』可能性がありそうです。
 その意味では「今現在、手術可能なのであれば」手術先行という考えは間違いではありません。
 ○文面だけからは「手術可能」に思えますが、(皮膚の状態など)実際に診察しなければ解らない部分もあります。
  まずは、
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