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再発後の治療法

[管理番号:2101]
性別:女性
年齢:58歳
 
 

質問者様の別の質問

質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。
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管理番号:2072「浸潤性小葉がん

 
 
先生、分かりやすく、納得のいく回答に感謝します。
手術後の今の私の心配は再発つまり転移です。
とはいえ、起きてもいないことをあれこれ考えて不安に思っても精神衛生上良くないと思いますので、今すべき事ー私の場合はホルモン剤を飲むことと定期検査を受け
ることだと理解しています。
しかし、もし再発した時に慌てなくてもいいように心構えをしておきたいとも思っています。
そこで質問ですが、私のがんが再発したときどんな治療がなされるのでしょうか?抗癌剤についての知識がありません。
どんな場合にどの抗癌剤治療が選択されるのでしょうか?よろしくお願いします。
前もって先生の回答に感謝します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「私のがんが再発したときどんな治療がなされるのでしょうか?抗癌剤についての知識がありません。」「どんな場合にどの抗癌剤治療が選択されるのでしょうか?よろしくお願いします。」
⇒了解しました。
 Luminal A typeで「再発した場合」ですね。
○再発した後の心配というのは「行き過ぎ」のような気がしますが、「知識としては、多くの皆さんにも参考になる」ものと言えます。
まず「転移・再発」と一括りにはできません。
以下のようにまずは分けます。
①局所再発
②遠隔転移再発(命を脅かさない):リンパ節、骨、肺(小範囲、単発など)
③遠隔転移再発(命を脅かす):肝、多発肺転移、癌性胸膜炎
①局所再発の場合
 これは、とにかく局所療法(手術+放射線)に拘ります。
 可能な限り「病巣を(手術的に)切除」そして、(放射線未照射ならば)放射線照
射します(放射線は同じ部位に2度かけることはできません:有害事象のため)
 その上で全身療法の追加ですが、「今までのホルモン療法の継続」か「ホルモン療
法の変更」か状況によりけりです。(純粋な取り残しによる局所再発であれば、全身
療法の変更は不要です)
 
②遠隔転移再発(命を脅かさない)
 この場合には、「ホルモン療法の変更」が原則です。
 閉経後であれば、アロマターゼインヒビターとして「アナストロゾール」「エキセ
メスタン」「レトロゾール」
SERD(Selective Estrogen Receptor Downregulator)である「フルベストラント」
SERM(Selective Estrogen Receptor Modulator)である「フェアストン」や「タモキシフェン」
の選択肢があるのですが、通常「アロマターゼインヒビター」を(術後補助療法と
して)内服しているケースが殆どなので、
  再発した場合は「アロマターゼインヒビター(ステロイド環をもつもの)」⇒
(別の)「アロマターゼインヒビター(ステロイド環を持たないもの)」とするか、
「アロマターゼインヒビター」から「フルベストラント」とすることが多いです。
③遠隔転移再発(命を脅かす)
 ここでは化学療法が第1選択となります。
 抗がん剤はいろいろありますが「厳然とした順位」が存在します。
 ○とにかく中心は「アンスラサイクリン」もしくは「タキサン」 この2台巨頭となります。
 この2剤の併用は一般的ではなく(特に再発治療では) どちらか先行となります。
 「アンスラサイクリン」⇒「タキサン」もしくは「タキサン」⇒「アンスラサイクリン」
 ♯タキサンのうちで「パクリタキセルと併用」して強力な効果を示すので
「bevacizumab(アバスチン)」であり、病状に応じて併用します。
 ○これらが「効かなくなった場合」には「その他」の抗がん剤の登場となります。
  (順不同)ビノレルビン、カペシタビン、TS-1,エリブリンなど(カペシタビンとTS-1が傾口です)

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