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細胞診クラス3 紹介状

[管理番号:7663]
性別:女性
年齢:37歳
病名:乳癌疑い 細胞診クラス3で紹介状
症状:右胸のしこり

お忙しいところ失礼致します。

乳癌疑いで田澤先生の所を見つけることができました。

先月、生理の1週間前位に胸のしこりと痛みで乳腺外科にみてもらいました。
その日にマンモ、エコー、細胞診検査をして頂きました。

1週間後に結果を聞きに行きましたところクラス3でした。

この頃には胸のしこりの痛さは無くなっていました
紹介状を書いてくれるとゆうお話になり、また1週間後に近所の市民病院に行きました。

マンモ、エコー、血液検査をして2週間後にマンモトーム生検をやる予定です。

子供が3人います。
まだ1番下は4歳です。
まだ生きたいです。

毎日毎日不安で、食欲もなく、身体中が痛くて、そこら中に転移してるからなのかと不安です。

以下クラス3の所見です。

乳官上皮細胞診は核密度が高く、重責性集鬼又は孤立散在性に多数出現しています。
核は小型で異形は強くありませんが、背景には壊死物があり、脂肪鬼に浸潤しているようにも見えます。
重責した集鬼には筋上皮の付着を疑わせる像もあります。
孤立散在性は浸潤癌の疑いがある所見ですが、異型が弱い点や筋上皮の付着が疑われる点はdicsも鑑別すべきです。
組織型の確実な推定に至らず核異形も弱い為クラス3とします。
組織診による精査をお願いします。
とありました。

しこりの大きさは1.8×1.5×1.1cm、リンパ節偉大なしと書いてありました。

この所見からするとやはり浸潤癌でしょうか?
浸潤癌の場合、他の臓器に転移してる確率は高いんでしょうか?

お忙しいところ大変恐縮ですがどうかよろしくお願い致します。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
まずご指摘したいのが2点

1.細胞診のクラス3には2種類ある(3A,3Bと分けて表示する場合もあり)
 ①(おそらく良性だと思うが)あくまでも「念のため」クラス3とする(3A相当)
 ②細胞診では良性を否定できない(異型が弱い)が「癌の可能性を疑っている」(3B相当)
 
 ★質問者の「細胞診の所見」をみると、後者(3B)のようです。
  100%確定診断しなくてはいけません。(今回は「良性」と出たけど、「癌が隠れている」かもしれない。 みたいな結果とならないように注意が必要)

2.(癌だと仮定して)進行していればしていう程「診断は楽」である。
 質問者が心配しているような進行した癌なら(我々にとっては)「診断は楽」となり、初診時に「これは癌です」と言われる筈だし、(そのような状況で)「細胞診がクラス3」ということは考えられません。
 つまり、「現時点で診断がついていない=診断が比較的難しい=(癌だとしても)早期(非浸潤癌など)」と考えましょう。

「身体中が痛くて、そこら中に転移してるからなのかと不安」
⇒これは、全くナンセンス。

 是非『今週のコラム 111回目 大事なことは、これら①~④の病気など世の中には無いのです。それは(我々医師には)自明なことなのです。』を熟読してください。(ご自分にも「ピタリ」と当てはまりますね?)

「この所見からするとやはり浸潤癌でしょうか?」
⇒癌だとしても「非浸潤癌」を疑います。

 ★もしも浸潤癌なら細胞診でクラス5出せる筈です。(細胞診は医師によって精度が雲泥の差となるのが残念なところですが…)

「浸潤癌の場合、他の臓器に転移してる確率は高いんでしょうか?」
⇒これは100%ありえない。(冒頭のコメントを参照のこと)

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

マンモトーム生検、結果、非浸潤癌
性別:女性
年齢:37歳
病名:非浸潤癌
症状:右胸上しこり1.5cm

田澤先生大変お忙しい中、先日は私の質問にも切実に親身にお答えして頂き本当にありがとうございました。

その後マンモトーム生検を市民病院でしていただき今日、結果を聞きに行ってきました。
結果は非浸潤癌とパソコンに書いてありました。

やはりショックであまり先生が何を仰っていたか覚えてないのですが、
ステージ0で、周りには浸潤していない癌と説明して頂いた気がします。

最短で手術は10月(中旬)日あたりにして頂けると言って頂きました。

その間に浸潤癌にならないかも不安で不安でまた質問させて頂きました。

手術前に今後はCT、MRI、骨シンチ、血液検査をするとの事で、今日予約をして頂き帰宅しました。

最初の病院ではしこりが1.8cmだったのですが紹介された病院では、しこりが1.5cmと記載されてました。

わたしは、しこりがあったので浸潤癌だと思っていまして、、とても不安で不安で田澤先生に前に質問して非浸潤癌を疑うって言って頂きました。

再発も怖すぎるので全摘をしたいと考えています。

私はリンパに転移してる可能性はありますでしょうか?

抗がん剤をやらなくて済みますでしょうか?

非浸潤癌から浸潤癌にかわるとステージ2とかにあがるのでしょうか?

37歳で、まさか乳癌になるとは、これっぽっちも考えてませんでした。

身内にも癌になった人はいません。

子供が3人居るのですが私のせいで子供が癌になる確率は高いでしょうか。
娘が1人息子が2人です。
娘が乳癌になってしまったらと考えると何をどうしたらいいのか。

話に纏まりがなくて本当にすみません

田澤先生が身内だったらどれだけいいか、、、

お忙しいところ本当に申し訳ないですが、どうかよろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「私はリンパに転移してる可能性はありますでしょうか?」
⇒殆どないでしょう。

 それよりも非浸潤癌なのに(遠隔転移検索である)CTや骨シンチをするとは!
 37歳の女性に無駄な被爆はやるべきではありません!(是非、断りましょう)

「抗がん剤をやらなくて済みますでしょうか?」
⇒ほぼ無いでしょう。

 
 

 

質問者様から 【質問3 】

骨シンチ、CT検査を受けてしまいました
性別:女性
年齢:37歳
病名:非浸潤癌
症状:右胸チクチク痛みます

田澤先生
お忙しい中失礼致します

先日、田澤先生に質問して骨シンチやCT検査は断りましょうっと仰って頂いたのにもかかわらず、断れず(中旬)日に採血、骨シンチ、CT、骨密度、耳から血が止まる検査、尿検査、胸のレントゲン、を受けてしまいました。
その日は朝8時から検査でした。
検査をした日は先生の診察はなしでした。

その後(下旬)日にMRIをしてから先生の診察で全ての検査結果を聞きました。
骨シンチの写真も見せていただきました。
異常なしでした。

わたしは右胸、非浸潤癌ですが、被曝したことによって浸潤癌になってしまわないか毎日毎日不安で今後は今の病院では安心できないのと、田澤先生に助けて頂きたくて昨日、手術申込みメールをさせて頂きました。
お忙しいとは思いますが、どうか私を助けて頂けませんでしょうか。
田澤先生に手術してもらう以外に考えられません。

最初から田澤先生の所に行っていればと後悔ばかりです。

今の病院には何て言って紹介状書いて頂たらいいでしょうか?
手術まちはどのくらいでしょうか?
その間に浸潤してしまわないかとてつもなく不安です。

被曝をしてしまったし部分切除をして放射線やホルモン治療より全摘をして1mmでも再発などの心配がなくなるなら全摘を希望します。

どうか助けてください。
よろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

「今の病院には何て言って紹介状書いて頂たらいいでしょうか?」
⇒普通に「転院したい」では話が進まない場合には(実際の例として)「実家がある東京で」とか「親戚に勧められて」などの理由でしょう。

「手術まちはどのくらいでしょうか?」
⇒1か月以内で大丈夫です。(メールでも返信しています)

「その間に浸潤してしまわないかとてつもなく不安」
⇒1か月程度なら問題ありません。