[管理番号:2811]
性別:女性
年齢:43歳
左乳癌で昨年の6月に全摘しました。
同年7月から抗がん剤治療4クール(EC療法)行い、10月からホルモン治療(タモシキフェン)開始し現在も継続中です。
先日、定期検診で反対側(右側)に6ミリのしこりを指摘されました。
(連携パスで近医受診)
次回6月に術後1年の検査をする予定ですが、2ヶ月で状況はかわらないと思うのですが、悪い方に考えてしまいます。
早目に受診した方がいいでしょうか?また、抗がん剤治療終わって半年という短期間でしこりが大きくなるものでしょうか?同時性両側乳癌も考えられますか?よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
まず用語ですが、(もしも、右側のしこりが癌と判明したとしたら)「異時性両側乳
癌」となります。
「2ヶ月で状況はかわらないと思うのですが、悪い方に考えてしまいます。早目に受診した方がいいでしょうか?」
⇒その「連携パス」とやらの「制度は知りません」が…
「新たにみつかったしこり」を(検査もせずに)「2カ月も放置」するのは「如何
なもの」かと思います。
「また、抗がん剤治療終わって半年という短期間でしこりが大きくなるものでしょうか?」
⇒(癌と決まっている訳ではありませんが)そのような事もあります。
「同時性両側乳癌も考えられますか?」
⇒(もしも癌だとしても)「異時性両側」となります。
さすがに、(左の手術の際には)「右も調べている筈」ですよね?
質問者様から 【質問2】
以前、管理番号2811で質問させていただいたものです。
再度よろしくお願いいたします。
その後受診をし、マンモとエコーをしました。
診断の結果、悪性の可能性は低い
とのことで、次回術後1年の検診が6月にあるので、その時に造影CTをする予定です。
エコーである程度、良性、悪性の区別はつくとのことですが、針生検までした方がいいでしょうか。
また1ヶ所から見た目は透明でティッシュにつくと黄色の分泌物があります。
量も少ないし大丈夫と言われましたが、少し心配しています。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
他院の診療レベルを、あまり言いたくはありませんが…
「対側にあらたに発見された6mmのしこり」であれば「針生検すべき」でしょう。
それを「造影CT」にすり替えるとは…
「エコーである程度、良性、悪性の区別はつくとのことですが、針生検までした方がいいでしょうか。」
⇒新しい所見であれば、その方が無難だと思います。
「また1ヶ所から見た目は透明でティッシュにつくと黄色の分泌物」
⇒単孔性分泌であれば、「乳管内病変の可能性」があります。
本来ならば「乳管造影すべき」ですが…
「量も少ないし大丈夫」というような医師では「乳管造影ができる」ことはなさそうですね(もしかして「見た事もない」かもしれません)