[管理番号:1714]
性別:女性
年齢:43歳
今年2月頃右胸外側に1センチ程のシコリを見つけ、近所の乳腺外来に行きエコー検査を受けました。
コロコロしていて境界線もはっきりしていて悪い物ではないでしょうと言われました。
その時に左胸下側に小さめの3個しこりが見つかりました。形からしたらこちらの方が心配だと言う事で母も41歳の時に乳がんを患ってまし
たので詳しく検査をしてもらいたく○○病院を紹介していただきました。
○○でも、エコー検査、マンモグラフィーをしました。左胸の3つあるしこりに対し2つに針を刺したと思います。右側のしこりには針はさしませんでした。
結果は悪いものではなく経過観察になり半年後の検査の予約をしてかえりました。
その後、左側のしこりがちょうど下着にあたり気になって、5月ごろに再度近所の乳腺外来を受診しました。
左右のしこり自体の大きさには変化はないと…
左のしこりも日赤の結果で何もなかったんだからと…様子見でした。
9月に日赤へ経過観察に伺うと…
やっぱりもう一度しっかり細胞をとって検査しましょうと言われ、左胸のしこりに対しマンモトームをしました。
結果は、浸潤性小葉癌
Nottingham score Grade1(3+1+1=5point)
Estrogen receptor ++
Progesterone receptor ++
HER2 陰性
Ki-67 20%(5~40%ほど認められ、平均20%)
告知を受けた日に歯のレントゲン、MRI、CT、血液検査を受けて帰りました。
検査結果を聞きに行った時に右胸にもマンモトームをして帰宅しました。
翌週には右胸浸潤性粘液癌と告知されました。
Nottingham score Grade2(3+2+1=5point)
Estrogen receptor ++
Progesterone receptor ++
HER2 陰性
Ki-67 10%(3~20%ほど認められ、平均10%)
事前検査の結果、リンパ節転移なし、遠隔転移なしとのことでした。
左胸は広範囲だったため乳頭も含め全摘が決まってましたが、右胸に関しては温存も出来ると言われましたが、小葉癌は反対の胸にもできやす
いと言う話しを伺い、乳頭は残しての全摘の決断をし両胸全摘同時再建手術をする事になりました。
センチネルリンパ節生検をし、もしリンパ節転移か見つかれば同時再建は中止になるとの事でした。
術後の放射線治療を行うと再建は難しいかもとの説明をうけました。
10月28日に手術をうけましたが、右側にリンパ節転移2個が見つかり腋下リンパ節郭清を行い同時再建は中止になりました。
術後、左側にはセンチネルの検査の傷跡がありますが、右側にはありません。
これは何故なんでしょう??
左側はキズの痛みもなく順調に回復しています。
が、右側には全摘のはずなのに血腫の膨らみがあり、水泡ができ、つぶれ、乳頭から3センチ×傷口まで8センチぐらいの皮膚がベロベロにめく
れている状態です。
右側のドレーン、胸と脇の2本がなかなか抜けなかったんですが入院12日間で退院しました。
帰宅後はドレーンの跡からの出血は2日ぐらい続きましたがなんとか止まりました。
そしたら傷口から出血してしまい、今は傷口のケアと抗生剤の点滴に通ってます。
昨夜は高熱がでました。
私は大丈夫でしょうか?
術後の検査結果はまだでてないみたいです。
2度の告知を一人で聞きましたので今度の結果は主人も一緒に聞いて欲しいです。
以上長文で申し訳ないですが今の私の状態です。
そこでいくつか質問したいのですが…
何故右側のリンパに転移?
何度見せても良性っていってたじゃない…
グレードの問題ですか?
粘液癌だから?
事前の検査の時には左胸にしか告知をされていなったので検査してないって事はないでしょうか?
リンパに転移って事は放射線治療後に抗ガン剤でしょうか?
放射線治療をすると再建は無理なんですか?
右腕はドレーンが抜けてからリハビリの予定でしたが動かすと血清が増えるので動かさないように言われました。
だんだん肩が上がらなくなり、肘や背中に痛みがあります。
元の状態に戻る事はできるのでしょうか?
10月の初めに1回目の告知がありバタバタと手術まで終わった10月です。
やっと今月にはいり病気に向き合えるようになりました。
2人の先生に見落とされたこと、2月の時点でわかっていればリンパ転移はなかったんじゃないか、何が早期発見早期治療だぁ??見つけても治
療してもらえなければ意味がないじゃないか??と怒りが込み上げてくるときもありましが、娘がまだ6歳です。彼女の成人した姿がみたいで
す。戦うためにもしっかり納得して今後の治療を受けて行きたいと思います。
無知が不安を生む事をこのサイトで学びました。
安心して治療に向かうためにお力をお借りしたいと思います。今後ともヨロシクお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
診断から治療まで「本当に大変」でしたね。
「自覚した腫瘍」を検査してもらえず、「半年後に実は癌だった」となるとお気持ちは察しきれないくらいです。
回答
「術後、左側にはセンチネルの検査の傷跡がありますが、右側にはありません。これは何故なんでしょう??」
⇒おそらく、「右側」は「追加郭清」の際に「センチネルリンパ節生検の傷を伸ばし
て「胸の傷に連続させた」のでしょう。
「私は大丈夫でしょうか?」
⇒術後の「血腫」及び「感染」ということでしょうが、大変な合併症です。
術前の「診断」も「手術」も「運が悪かった」では済まされない大変な事です。
「時間はかかりそう」ですが、必ず治癒します。
「何故右側のリンパに転移?何度見せても良性っていってたじゃない…グレードの問題ですか?粘液癌だから?事前の検査の時には左胸にしか告知をされていなったので検査してないって事はないでしょうか?」
⇒最初の時点で「診断されていたら」と思うのは無理からぬところです。
私もそう思います。
「何故、転移したのか?」は誰にもわかりません。
「リンパに転移って事は放射線治療後に抗ガン剤でしょうか?」
⇒「リンパ節に転移=抗がん剤」ではありません。
質問者の場合には左右共に「ルミナールA」なので「リンパ節転移4個以上では化学療法が必要」St.Gallen 2015ですが、2個であれば「ホルモン療法単剤」と(私なら)します。
「放射線治療をすると再建は無理なんですか?」
⇒「絶対無理」というわけではありません。
ただ、放射線照射により「皮膚が伸びない」などの理由で「綺麗にはできない」という理由で「勧められない」ことはあります。
♯形成外科医と相談するべきです。
「右腕はドレーンが抜けてからリハビリの予定でしたが動かすと血清が増えるので動かさないように言われました」
⇒「ドレーンを入れる」と、それが大変なのです。
やはり「ドレーンを入れない」でも済む技術を身につけてもらいたいものです。
「だんだん肩が上がらなくなり、肘や背中に痛みがあります。元の状態に戻る事はできるのでしょうか?」
⇒戻るとは思いますが…
かなりの「努力が必要」と思います。
質問者様から 【質問2】
以前管理番号1714で質問させていただいたものです。
先日はお忙しい中お返事頂きありがとうございます。
傷もゆっくりではありますが良くなっているようです。
肩も落ち着いたらリハビリ頑張りたいと思います。
先生に質問する事で気持ちにも整理がつき少し落ち着きました。
本当にありがとうございます。
木曜日に術後の検査結果を聞き、今後の治療についてのお話があります。
担当医は術前からずっとホルモン療法・放射線・抗がん剤(順番等詳細はわかりませんが…)のすべてをすすめています。
術前と術後で検査の結果が大きくかわる事はあるのでしょうか?
ki-67 が平均値というのも気になります。
田澤先生も同じ意見でしょうか?
セカンドオピニオンにも行こと思ってますが先ず田澤先生のご意見が伺えればと…
またオンコタイブDXは受けるべきでしょうか?
後、必ず確認しておいた方が良い事があれば教えて頂きたいです。
よろしくお願いします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
細かい事ですが、「担当医は術前からずっとホルモン療法・放射線・抗がん剤(順番等詳細はわかりませんが…)のすべてをすすめています」というコメントにひっかかりました。
術前診断では両側とも「ルミナールA」で、しかも(画像上)リンパ節転移無しという診断だった筈です。
その時点で「抗がん剤」を勧めていたという点が気になります。
まるで「Ki67=20%がルミナールB」という認識なのでしょうか?
回答
「術前と術後で検査の結果が大きくかわる事はあるのでしょうか?」
⇒一番重要なものは「リンパ節転移の個数」です。
センチネルリンパ節には「2個」というものでしたが、「追加郭清したレベル1」に転移が見つかるかどうかです。
「あとは、核グレードとか、Ki67も」若干変わる事もあります。
「田澤先生も同じ意見でしょうか?」
⇒化学療法に対する考え方が異なります。
「ルミナールA」であれば「化学療法の上乗せ効果」は限定的であり、「副作用に見合っているのか」が問題となります。
○私はあくまでも「St.Gallen 2015のvoting結果」に準じて、「リンパ節転移4個以上」を「ルミナールAの化学療法追加の基準」としています。
「またオンコタイブDXは受けるべきでしょうか?」
⇒微妙な結果の場合には「選択」してもいいとは思いますが、まずは「病理結果で判断」した方がいいと思います。
「必ず確認しておいた方が良い事」
⇒「リンパ節転移の個数」
「サブタイプの判断(担当医による)」
「担当医が化学療法を勧める根拠(何となくでは無く)」
質問者様から 【質問3】
お忙しい中よろしくお願いします。
病理組織の結果が出ました。
左右ともに事前に言われてたのとは違う癌で驚いています。
左
浸潤性入管癌・硬癌
18×10㎜
lf(-)
v(-)
グレード 2
ステージ 1
ER 2+
PgR 2+
HER2 -
Ki67 30%
ルミナルB
右
浸潤性微小乳頭癌
10×8㎜
lf(+)
v(-)
リンパ節転移 2/24
切除断端 陰性
グレード 2
ステージ2a
ER 2+
PgR 2+
HER2 -
Ki67 30%
ルミナルB
浸潤性微小乳頭癌は粘液癌よりも更に珍しく厄介だと伺いました。
主治医からはフルコースでの治療計画の話しをされました。
化学療法
アンスラサイクリン系
FEC 3週間に1回 × 4
タキサン系
DOC 3週間に1回 ×4
ホルモン療法
タモキシフェン/アロマターゼ阻害薬
10年
放射線
鎖骨上・胸壁 5週間
田澤先生も同じお考えでしょうか?
セカンドオピニオンも考えていたのでが、主治医の話しではフルコースの治療は変わらないと…ただ使う抗がん剤が代わるぐらいかなぁと言われました。
そんなに厄介なんでしょうか?
予後とかもかなり悪いんでしょうか?
以前田澤先生にご相談した時はホルモン療法単剤でも大丈夫なような感じだったので、大変ショックで落ち込んでます。
調べれば調べるほど悪いイメージで不安です。
早ければ今月から抗がん剤が始まります。
先生のご意見を伺いたいと思います。
宜しくお願い致します。
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
「左右ともに事前に言われてたのとは違う癌で驚いています」
⇒組織型は(針生検のような)「サンプリング検査」では意外と解らないものです。
「全体を見渡して,優勢の組織型」となります。
「微小乳頭がんが予後が悪い」などというコメントは忘れましょう。
特殊型では「数が少ない」ので「大規模臨床試験は無理」なのです。
「田澤先生も同じお考えでしょうか?」
⇒luminalBなので「化学療法は行う方向」となりますが、「ルミナールタイプでの化
学療法」は「TC療法」とします。
「そんなに厄介なんでしょうか?予後とかもかなり悪いんでしょうか?」
⇒そんなことはありません。
Adjuvant onlineであてはめると、
(無治療での)再発率:34%
(ホルモン療法単剤での)再発率:22%
(ホルモン療法に化学療法を追加した場合の)再発率:12%
です。
「化学療法の上乗せは10%」なので、最後は「ご本人次第と言えます。
○放射線照射については「リンパ節転移2個」では「推奨度B]となります。
こちらも「4個以上なら推奨度A」なので必須とまでは言えないと思います。
○病理結果は「十分、選択の余地」があるものと言えます。
質問者様から 【質問4】
前にも質問をさせていただき、先生のお言葉で頑張る事ができています。
ありがとうございます。
たくさんの患者さんをみてきた田澤先生にご相談があります。
アドバイスよろしくお願い致します。
術後壊死してしまった箇所も良くなり、肩もだいぶ上がる様になりました。
FEC4回が終わり来週月曜日からDOCが始まる予定です。
が、血管痛が酷くて
血管は黒く、硬くなり腕を伸ばすのも痛いです。
お風呂などで温めなが
ら伸ばすようにしてます。
化学療法後すぐではなく1週間ぐらいすると肘にも痛みがでて、腫れる事もあったために○○日にポートを埋め込みました。
抵抗力が落ちていたのか翌日から高熱が出てしまい、埋め込んだポートの周りは熱をもち赤く腫れてしまいました。
次の日には熱もさがり、月曜日に診察があったのでその日はそのままにしてしまいました。
翌日の診察で入院が決り1日3回の抗生剤の点滴をしています。
熱も下がり、ポート周辺の赤み、腫れもなくなりました。
土曜日に退院が決り、帰宅後は経口薬で様子を見ることになりました。
また発熱するようならポートは抜くそうです。
両側乳がんで、片方はリンパ切除をしている為に片腕しか使うことができません。
月曜日は血液検査をしてDOCが出来るようならやるそうです。
主治医も悩んでいるようですが、化学療法に間隔が空くのを嫌がっています。
化学療法は空けずにする方が効果は上がるのでしょうか?
私自信も今まで頑張ってきたので出来ればやりたいのですが、今は自分の体なのによくわからなくなってしまって…
こんな状態で月曜日にDOCをしてもいいのでしょうか?
月曜日がダメなら木曜日だそうです…
更に今回の点滴でも肘の腫れと痛みがでてしまい、点滴の回数が増えるにつれ範囲が広がり硬くなってしまい今では腕が全く伸ばせない状態です。
冷やすと少しは改善はされるのことはあるのですが、1日3回の点滴の為か繰り返し状態です。
担当医も原因がわからず、アンテベートを塗って冷やしているだけです。
これも血管痛でしょうか?
何かよい対処法はありませか?
全ての化学療法が終われはもとどおりになるのでしょか?
お忙しいとは思いますがお返事ヨロシクお願いします。
田澤先生から 【回答4】
こんにちは。田澤です。
ポートの感染は危険です。
基本的には「感染したら、すぐ抜去」が原則ですが、点滴ラインの確保に難渋している様子も見られ、「苦渋の決断」なのでしょう。
「化学療法は空けずにする方が効果は上がるのでしょうか?」
⇒その通りです。
管理番号1113 「RDIについて」 を参照してください。
「こんな状態で月曜日にDOCをしてもいいのでしょうか?」
⇒血液検査や「その日の」体調など、総合的に判断するのだと思います。
「担当医も原因がわからず、アンテベートを塗って冷やしているだけです。これも血管痛でしょうか?」
⇒血管炎です。
「原因がわからず」という意味が不明です。 どう考えても「血管炎」です。
「何かよい対処法はありませか?」
⇒冷却と「血管を休ませる」ことです。
「全ての化学療法が終われはもとどおりになるのでしょか?」
⇒血管炎は「徐々には回復」しますが、あまり酷くなると「硬さが残る」こともあります。
○「手術後の経過」「血管炎」「ポート感染」と質問者には気の毒な状況が続いている事を残念に思います。
ただ、病状そのものが悪いわけではないので、「気持ちを切り替えて」乗り切りましょう。
質問者様から 【質問5】
お世話になります。
ポートの感染もなんとか乗り切り来週DOC3回目になります。
その後は放射線の治療が始まります。
担当医からは、鎖骨上・胸壁にと聞いてますが
私の場合、両側で、右は乳頭を残してますが両胸全摘です。
全摘で放射線治療をするのは珍しいかと思うのですが…
それは、微小乳頭癌だからでしょうか?
放射線にはいろいろ種類があるのでしょうか?
あるのであれば、私の病状にあったものとかお勧めのものがあれば教えて下さい。
ここ1週間ぐらい左肋骨の下の方(鳩尾の横)が痛く、骨転移ではないかと不安です。
このサイトで勉強してきましたから抗がん剤中の転移はない!!と言い聞かせてますが…
微小乳頭癌だから…みんなとは違うからもしかしたらとか考えてしまいます。
最近は自律神経がやられてしまったのか不安定です。
これも抗がん剤の副作用でしょうか?
浮腫みが酷く、酷い時には足が上がりにくく歩行も辛い時があります。
利尿剤の他に何かありますでしょうか?
先生、お忙しいなかヨロシクお願いします。
不安を払拭して、あと2回のDOC頑張る為のパワーを下さい。
田澤先生から 【回答5】
こんにちは。田澤です。
「担当医からは、鎖骨上・胸壁にと聞いてますが私の場合、両側で、右は乳頭を残してますが両胸全摘」
「全摘で放射線治療をするのは珍しいかと思う」
⇒乳房全摘後の照射の適応」は
①リンパ節転移1~3個 推奨度B
②リンパ節転移4個以上 推奨度A
です。
あとは「腫瘍径が5cm以上の場合」も選択されるケースがあります。
「それは微小乳頭癌だからでしょうか? 」
⇒無関係です。
「放射線にはいろいろ種類があるのでしょうか?あるのであれば、私の病状にあったものとかお勧めのものがあれば教えて下さい。」
⇒乳癌術後の照射では「リニアック」と「トモセラピー」です。
通常の照射では「リニアックで十分」です。
「ここ1週間ぐらい左肋骨の下の方(鳩尾の横)が痛く、骨転移ではないかと不安です。」
⇒無関係だと思います。
「微小乳頭癌だから…みんなとは違うからもしかしたらとか考えてしまいます。」
⇒無関係です。
「最近は自律神経がやられてしまったのか不安定です。これも抗がん剤の副作用でしょうか?」
⇒誰しも「抗ガン剤」中には不安になります。
「浮腫みが酷く、酷い時には足が上がりにくく歩行も辛い時があります。利尿剤の他に何かありますでしょうか?」
⇒ステロイドや利尿剤の増量です。
もしくは抗ガン剤の減量です。
質問者様から 【質問6】
お世話になります。
4月(下旬)日に抗がん剤・8回全て終了しました。
来週の月曜日にはCT検査、放射線治療のコンサルがあります。
後半3回の抗がん剤の後、ジーラスタを毎回打っていたのですが…
3回目の跡は、肋骨に痛みがあり、担当者からはジーラスタの副作用では…と言われ
最後の抗がん剤のあとはジーラスタは打ちませんでした。
体調は絶不調で、微熱が続き10日間ぐらい寝込んでました。
これはジーラスタを打ってないからでしょうか?
今回はジーラスタを打ってないのに肋骨、背中、胸骨まで痛いです。
骨転移かと思うと不安です。
浮腫みで腕はパンパンで傷口も突っ張って痛いです。
両側なのでホントに辛いです。
ポートを埋め込んだ周辺も違和感、痛みがあり、肩凝りも気になります
がこれも浮腫の影響でしょうか
今日リンパケアに行って上肢のケアを1時間受けました。
その後の方が脇の張りとか胸の張りに違和感があります、これは良くない兆候なんでしょうか?
月曜日にCTがあるので、詳しい事はその時わかりますか?
わかるのも今は怖いです。
やっと抗がん剤が終わり、日に日に良くなるものと思ってましたが、ここまで体調がわるく、身体も痛く不安で質問してしまいました。
ヨロシクお願いします。
田澤先生から 【回答6】
こんにちは。田澤です。
「4月(下旬)日に抗がん剤・8回全て終了しました。」
⇒おめでとうございます。
ドセタキセルによる副作用も
浮腫 2,3カ月
痺れ 半年
位で抜けるでしょう。
「来週の月曜日にはCT検査」
⇒何故CTなど撮るのか?
全く無用な検査です。
「無駄どころか、有害なのです」
「体調は絶不調で、微熱が続き10日間ぐらい寝込んでました。」
⇒ドセタキセルの蓄積だと思います。
徐々に抜けていきます。
「これはジーラスタを打ってないからでしょうか?今回はジーラスタを打ってないのに肋骨、背中、胸骨まで痛いです。骨転移かと思うと不安です。」
⇒違います。
ジーラスタをするにしろしないにしろ、「白血球が一度下がり、骨髄が刺激されて生産され、白血球が戻る」過程があります。
この過程の時には「ジーラスタをするにしろしないにしろ」骨髄の刺激で骨が痛むのです。
「ポートを埋め込んだ周辺も違和感、痛みがあり、肩凝りも気になりますがこれも浮腫の影響でしょうか」
⇒ポートの感染の影響でしょう。
一刻も早くポートを抜きましょう。
「その後の方が脇の張りとか胸の張りに違和感があります、これは良くない兆候なんでしょうか? 」
⇒マッサージの影響です。
「月曜日にCTがあるので、詳しい事はその時わかりますか?わかるのも今は怖いです。」
⇒そもそも無駄な検査です。
何も解りません。 「大丈夫です」で終了です。
「やっと抗がん剤が終わり、日に日に良くなるものと思ってましたが、ここまで体調がわるく、身体も痛く不安で質問してしまいました。」
⇒ドセタキセル(タキサン系)の副作用は上記でコメントした通り、終了したら「スパッと爽快」という訳にはいきません。
回復には日数を要するのです。
質問者様から 【質問7】
お世話になります。
来月で術後1年になります。
ドセタキセルの副作用の浮腫みもひき、痺れはまだあるもののだいぶ軽
くなりました。
だんだん良くなってる感じです。
良くなると他のところが気になりはじめて…
またいくつか質問させてください。
放射線治療中からの喉のつまり感
放射線終了1ケ月後ぐらいからの頭痛・耳鳴り(クローゼットなど狭い所
へ入ると)、関節痛、手の指のこわばりがあります。
昨年12月が最後の生理で化学療法閉経になってます。
これらは更年期
障害でしょうか?
あまりにも頭痛が酷く近所のかかりつけ病院に駆け込み、プラセンタ療
法をはじめました。
その旨を主治医に伝えたところ、プラセンタはお薦めはしないがやりた
ければやれば良いと言われました。
4週目ぐらいで頭痛も軽減されたの
ですがプラセンタは止めた方がいいのでしょうか?
また主治医からは脳MRIをすすめられましたが脳転移を疑うものなんで
しょうか?
化学療法で脱毛が始まった頃から頭を振ると音がします。
縦振り・横振りで音が違います。
化学療法センターの薬剤師さんには話
しましたが笑われて終わりました。
今でもたまにしますが何か関係はあ
るのでしょうか?
首も肩も凝りやすく、重く感じるのもそのせいでしょうか?
両側全摘ですが左側の肋骨・脇腹・背中のだいたい同じ場所が痛みま
す。
右側はリンパ郭清しているので、いつも脇の下は痺れた感じで全体
的にあまり痛みを感じる事はありません。
体の中の筋肉なのか何かのバ
ランスが悪くて痛む感じがします。
軽い筋肉痛のような…
またどうしても右側をかばってか左側を下にして寝てしまうのも原因と
なりますでしょうか?
よくこのサイトでホルモン刺激痛を目にしますが、全摘で乳腺がない、
化学療法閉経中、ホルモン治療中でもこの刺激痛は起こるのでしょう
か?
ホルモン刺激痛とはどの様な痛みなんでしょうか?私はあてはまるので
しょうか?
術後1年の検査で胸部・腹部CTを取る予定です。
主治医からは転移しやすいと言われています。
今後どのような検査をど
のくらいのペースで受ければいいでしょうか?
お忙しい中よろしくお願いします。
田澤先生から 【回答7】
こんにちは。田澤です。
「放射線治療中からの喉のつまり感 放射線終了1ケ月後ぐらいからの頭痛・耳鳴り(クローゼットなど狭い所へ入ると)、関節痛、手の指のこわばりがあります。昨年12月が最後の生理で化学療法閉経になってます。これらは更年期障害でしょうか?」
⇒その通りです。
「4週目ぐらいで頭痛も軽減されたのですがプラセンタは止めた方がいいのでしょうか?」
⇒構いません。
それで軽減するようならいいのではないかと思います。
「また主治医からは脳MRIをすすめられましたが脳転移を疑うものなんでしょうか?」
⇒不要です。
「首も肩も凝りやすく、重く感じるのもそのせいでしょうか?」
⇒身体のバランスなどによる筋肉の症状です。
「またどうしても右側をかばってか左側を下にして寝てしまうのも原因となりますでしょうか?」
⇒正にその通りです。
「ホルモン刺激痛とはどの様な痛みなんでしょうか?」
⇒30代後半から、よく訴えのある痛みや違和感です。
・乳房痛(脇から下にかけて、あるいは乳頭周り)
・鎖骨の下の痛み 肩甲骨のあたりの痛み
「私はあてはまるのでしょうか?」
⇒違うようです。
「術後1年の検査で胸部・腹部CTを取る予定です。」
⇒無用な被爆です。
その担当医はそんな(無駄な検査よりも)きちんと3カ月に1回診察していますか??
○担当医に一言言いたい。
きちんとした診療もしないのに、無駄なCTを撮影したり頭のMRIを撮影しようとしたり、「転移し易い」などと安易に言うのは止めなさい。
「主治医からは転移しやすいと言われています。」
⇒そんなくだらない事をいう担当医の言う事は「右耳から左耳に聞き流す」ようにしましょう。
「今後どのような検査をどのくらいのペースで受ければいいでしょうか?」
⇒いろいろなところでコメントしているように…
3カ月に1回の診察超音波
3~6ヵ月に1回の採血マーカー
1年に1回のマンモ(質問者の場合には当然これは不要です)