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来月上旬手術予定です

[管理番号:1868]
性別:女性
年齢:50歳
 
来月上旬に総合病院で手術予定です。
しこりは2センチ以下ですが、胸が小さいのとその後の事を考えて、左胸は全摘します。CTやMRIでは転移はないようです。
針生検でがんと確定しましたが、病理検査をしてみないと詳しいことはわからないと言われました。
 
術後がどうなるか不安です。
地方なので車の運転ができないと困りますし、仕事(パート)も製造業なので復帰できるのでしょうか?
針生検でも詳しいことがわからないことはあるのでしょうか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
 
早期乳癌(腫瘤径2cm以下)で全摘予定ですね。

回答

「地方なので車の運転ができないと困りますし、仕事(パート)も製造業なので復帰できるのでしょうか?」
⇒全く問題ありません。
 手術そのものに「仕事復帰への問題」はありません。
 退院後、すぐにでも復帰できます。
 もしも「サブタイプ♯によって術後化学療法が必要となった場合」には「副作用の強い時期に仕事を休む必要」があるかもしれません。
 
◎サブタイプとは?
組織検査(針生検や手術標本)などで以下の3点を調べます。
・エストロゲンレセプターの発現(ER)
・プロゲステロンレセプターの発現(PgR)
・HER2蛋白の過剰発現の有無(HER2)
⇒これらの組み合わせで
●luminal type:(ER陽性、PgR陽性、HER2陰性) ホルモン療法が有効(更に増殖指数Ki67の値が低いAと高いBに分けます)
 ♯luminalA(Ki67低値)ではホルモン療法単独を、luminalB(Ki67高値)には(ホルモン療法に加え)化学療法も行う事が多い
●HER2 type:(HER2陽性のもの) ハーセプチンという分子標的薬と通常の抗癌剤の組み合わせを行う
●トリプルネガティブ:(ER陰性、PgR陰性、HER2陰性)通常の抗癌剤を行う
●トリプルポジティブ:(ER陽性、PgR陽性、HER2陽性)ホルモン療法と分子標的薬と抗癌剤の全てを行う
 ※正式名称はluminal B(HER2タイプ)と言います。
 
「針生検でも詳しいことがわからないことはあるのでしょうか?」
⇒通常、針生検の際に上記情報(ER, PgR, HER2)が解る筈ですが…
 担当医は(情報を小出しにせずに)「術後全てが解ってから、説明」しようと思っているかもしれません。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

乳がんの手術をして、先週末退院しました。
左胸は全摘、リンパ転移はありませんでした。
病理検査の結果はまだです。
 
痩せ形なのにドレーンが外れたのは9日目でした。
傷跡の下が10センチ以上も腫れていて、何もしていなくても重く感じます。
腕はそれなりに動きます。
この腫れは普通なのですか?
 
退院して最初の外来は今週末に行く予定です。
このままで大丈夫なのでしょうか?
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
 
「痩せ形なのにドレーンが外れたのは9日目でした。」
⇒「リンパ節転移が無かった」ということは「センチネルリンパ節生検しか行っていない」ということですね。
 それでいて「ドレーンが9日」というのは、ちょっと「精度に問題がある」と思います。
 
「傷跡の下が10センチ以上も腫れていて、何もしていなくても重く感じます。」
⇒(ドレーンが抜けた後の)「貯まったリンパ液」でしょう。
 
「この腫れは普通なのですか?」
⇒普通ではありません。
 外来受診して「リンパ液を穿刺」してもらいましょう。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

やはりリンパ液が貯まっていました。
外来で処置してもらいましたが、まだじわじわと出てきます。
手術に何か問題があったのでしょうか?
このままだと最悪再手術になりますか?
この状態では仕事の復帰も遅くなりますよね?
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
 
「乳房切除+センチネルリンパ節生検」で、そもそも「9日間もドレーンが抜けなかった」と言う事自体、普通ではありません。
 
「手術に何か問題があったのでしょうか?」
⇒「精度が高くなかった」のだと思いますが、「手術内容そのもの」に問題は無い筈です。
 
「このままだと最悪再手術になりますか?」
⇒可能性はありますが、通常は「頻回のリンパ液除去で様子をみる」ことになると思います。
 
「この状態では仕事の復帰も遅くなりますよね?」
⇒「リンパ液が多少貯まっていても」仕事復帰はできるかもしれませんが、状況によりけりです。
 
 

 

質問者様から 【質問4】

退院後リンパ液が貯まってしまうので、外来で処置(ペンローズドレーン)してもらいました。
出てくるリンパ液は少なくなり、腫れの範囲も小さくなりました。
まだ、手術した場所が腫れていて重いです。
触っても板のようで感覚がありません。
その部分は熱を持っている感じです。
外来で診てもらうとずっと良くなってるそうですが、今はこの状態で仕方ないのでしょうか?
次の外来は今週末の予定です。
そろそろ仕事も復帰したいと思ってます。
(担当医は本人次第だと言っています)
 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
 
「出てくるリンパ液は少なくなり、腫れの範囲も小さくなりました。」
⇒このまま様子をみることになりそうですね。(再手術はせずに)
 
「触っても板のようで感覚がありません。その部分は熱を持っている感じです。」
⇒皮膚を広範囲に剥がしているので仕方がないところです。
 少しずつ周辺から回復してきます。
 
「外来で診てもらうとずっと良くなってるそうですが、今はこの状態で仕方ないのでしょうか?」
⇒良くなっているのであれば、そうなる筈です。
 
「そろそろ仕事も復帰したいと思ってます。(担当医は本人次第だと言っています)」
⇒勿論、実際に見ているう訳ではないので、断言はできませんが…
 担当医の言う通りだと思います。
 
 

 

質問者様から 【質問5】

お世話になっております。
病理検査の結果が出ました。
浸潤径14×14ミリの硬癌
f,ly1,v0,NG2(atypia2,mitosis2),pT1cN0,pStageⅠ
ER(+)PGR(+)
HER2スコア判定0
ホルモン療法をするようですが、副作用が怖くて考えてしまいます。
この場合、ホルモン療法をした場合としない場合とで、再発・転移率の差はどのくらいですか?
よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答5】

こんにちは。田澤です。
 
pT1c(14mm), pN0, luminal type
 
「ホルモン療法をするようですが、副作用が怖くて考えてしまいます。」
⇒(中には強く出る人もいるにはいますが…)
 ネットの「少数派の(ホルモン療法の副作用はきついなどの)情報」の見過ぎではないでしょうか?
 基本的に、「ホルモン感受性陽性」であれば、みんな「ホルモン療法やってます」よ。
 
「この場合、ホルモン療法をした場合としない場合とで、再発・転移率の差はどのくらいですか?」
⇒今まで「抗がん剤の上乗せ」を聞いてきた方は多いですが、「ホルモン療法の上乗せだけ」を聞いてきたのは初めてです。
『8%』です。
○あまり余計な情報に「振り回されず」に「ホルモン療法は始めるべき」です。
 その上で「自分にとっての副作用はどうなのか?」を「自分自身で」試してみる事です。
 
 

 

質問者様から 【質問6】

こんにちは。
お世話になってます。
 
12月上旬に手術、左胸は全摘でしたが、センチネルリンパ節生検は陰性でした。
腕も多少の痛みはありますが、右手と同じように動きます。
胸の傷が引きつれるのはまだ仕方ないと思いますが、脇の下の感覚が鈍いです。
何か物が挟まったような感じがします。
痛みというより違和感があります。
この感覚も時間が経てば治まりますか?
あと、肩の動きも悪いです。
腕は回せますが、肩はあまり回せません。
この症状も良くなりますか?
日常生活はどうにかなってますが、気になります。
 

田澤先生から 【回答6】

こんにちは。田澤です。
 
「脇の下の感覚が鈍いです。何か物が挟まったような感じ」
⇒肋間上腕神経(上腕の内側の感覚神経)の麻痺症状です。
 腋窩郭清ならばともかく「センチネルリンパ節生検のみ」ならば、回復してくると思います。
 
「この感覚も時間が経てば治まりますか?」
⇒改善すると思います。
 
「あと、肩の動きも悪いです。腕は回せますが、肩はあまり回せません。」
⇒これはドレーンを入れていたのですか?
 ドレーンをいれると、どうしても「術後の腕の運動制限」があるので、このようになりがちです。
 ドレーンを入れなければ「術当日からも、動かせる」ので、運動制限にはなり難いです。
 
「この症状も良くなりますか?」
⇒腋窩郭清ではないのだから、当然大丈夫です。
 
 

 

質問者様から 【質問7】

お世話になっております。
 
術後はホルモン療法となり、ノルバディクスを服用しています。
飲み始めて約2カ月ですが、膝が少し痛いような(?)感じがしますが、のぼせのような症状は今のところありません。
今大丈夫なら、これから副作用が出ることはありませんか?
それとも、もう少し経ってから出てきますか?
あと、副作用で生理は止まりますか?
乳がん告知前に、月経過多で婦人科に通院していました。
そこで、ホルモン値が下がっていると言われてましたが、生理はほぼ定期的に来てました。
ノルバディクスを飲み始めて最初の生理は来ましたが、次の生理が来ません。
このまま閉経ですか?
 
閉経になると薬を変えるそうですが、そうすると別の副作用が出ますか?
以前、骨密度検査をしたことがありますが、結果は要指導となってました。
 

田澤先生から 【回答7】

こんにちは。田澤です。
 
「飲み始めて約2カ月ですが、膝が少し痛いような(?)感じ」
⇒これはタモキシフェンの副作用です。
 
「のぼせのような症状は今のところありません。」
⇒それは幸いでした。
 
「今大丈夫なら、これから副作用が出ることはありませんか?それとも、もう少し経ってから出てきますか?」
⇒タモキシフェンによる副作用というよりは、(数年で訪れるであろう)「更年期障害の症状」が何れ出てくる筈」です。
 
「あと、副作用で生理は止まりますか?」
⇒タモキシフェンは「直接、卵巣に作用はしない」ので「生理を止める作用はない」のですが、「年齢的には」結果として「閉経を早める」ことにはなりそうです。
 
「ノルバディクスを飲み始めて最初の生理は来ましたが、次の生理が来ません。このまま閉経ですか?」
⇒その可能性はあります。
 
「閉経になると薬を変える」
⇒「最終月経から1年以上」は閉経とは言わないので、「薬を変えるタイミング」にも注意が必要です。(最終月経から1年以上はタモキシフェンを継続しなくてはならないのです)
 
「そうすると別の副作用が出ますか?」
⇒「起きがけの、手指の痺れ」などありますが、大したことはありません。
 
「以前、骨密度検査をしたことがありますが、結果は要指導となってました。」
⇒骨密度については「定期的な注意が必要」です。
 
 

 

質問者様から 【質問8】

術後の定期検査について
性別:女性
年齢:51歳

お世話になっております。
12月に乳がんの手術をしました。
術後の事を考えて左胸は全摘、リンパ転移はありませんでした。
病理組織診断
浸潤径1.4×1.4cm、f、ly1、v0、NG2(atypia2,mistosis2)、
pT1cN0、pStage1
病理学的所見
乳腺組織内に、限局した腫瘍を認めます。
周囲との境界は明瞭です。
組織学的には、中型の充実性胞巣から索状胞巣の浸潤・増生を主体とした硬癌を認める。
管内進展像が周囲に目立ちます。
周囲切除断端は陰性です。
ER(+),PgR(+)
HER2(-)
術後はノルバデックスを服用しています。
先日、術後最初の定期検査をして異状なしでした。
血液検査(腫瘍マーカー)と胸腹部CT検査(造影)でした。
2年は3カ月毎に同じ検査をするそうです。
CT検査まで必要なのですか?と質問したら、リンパ管侵襲がなければしないが、リンパ管侵襲があったので転移しやすいからするそうです。
(検査基準があるらしい)
ここでも言われている医療被曝も心配なので、そんなに検査して大丈夫なのですか?と質問したら、他の人もやっているし、転移の早期発見になるからと言われました。
 
でも、転移してしまったら完治は無理なんですよね?
私のようなタイプのがんは、どの程度の検査が必要なんでしょうか?
 

田澤先生から 【回答8】

こんにちは。田澤です。
pT1c(14mm), pN0, luminal, NG2
 
「術後最初の定期検査 血液検査(腫瘍マーカー)と胸腹部CT検査(造影)でした。2年は3カ月毎に同じ検査をする」
⇒本当ですか???
 とても信じられないことです。
 「3カ月に1回も定期でCT」など「常識外」です。
 相当な被爆量となります。(術後定期検査で行うことはありえません)
 
「CT検査まで必要なのですか?と質問したら、リンパ管侵襲がなければしないが、リンパ管侵襲があったので転移しやすいからするそうです。」
⇒とんでもない診療です。
 全く理解不能です。
 
「他の人もやっているし、転移の早期発見になるからと言われました。」
⇒明らかな「誤り」です。
 「他の人もやっている」としたら、とんでもない診療です。
 
 ○すでに「転移がみつかっている」方の「治療効果判定など必要なケース」では
「半年に1回のCTは許される」とは思いますが、「術後の単なる経過観察でCTを3カ月毎」などは、『決して、あってはいけない医療』です。
  
「私のようなタイプのがんは、どの程度の検査が必要なんでしょうか?」
⇒(タモキシフェン処方の際、つまり3カ月毎に)診察、超音波検査
 3カ月~半年で採血腫瘍マーカー
 1年に1回、マンモグラフィー
 これで十分です。(CTなど、そもそも定期で撮影する必要がないのに「3カ月毎???」信じられません)
 
 

 

質問者様から 【質問9】

お世話になっております。
ノルバデックスを飲み始めて3カ月が経過しました。
生理が来ない時期があったので閉経?かと思ってましたが、まだ閉経はしてませんでした。
生理が不規則になってきたので婦人科へ行きました。
(別の個人クリニックです)
卵巣が腫れているので血液検査をしました。
ノルバデックスを服用中なのは話しました。
血液検査のコピーをもらったのですが
エストラジオール583
LH9.4
FSH15.3
プロラクチン5.1
CA19-9 13.8
CA125 30
でした。
そこでは「3カ月後にまた来てください」と言われました。
卵巣が大きくなっているようならMRI検査をするそうです。
エストラジオールの数値が高過ぎませんか?
卵巣が腫れているのも、ノルバデックスの副作用ですか?
のぼせのような症状がないのはいいのですが、このまま飲み続けて大丈夫なのでしょうか?
次の外来は来月の予定です。
 

田澤先生から 【回答9】

こんにちは。田澤です。
40歳代後半でタモキシフェンを内服すると(タモキシフェン自体には卵巣抑性作用は
ありませんが)それをきっかけに生理がとまることも多いです。
ただ、最終月経から最低1年過ぎてからエストラジオールを測定して閉経値ならば、
そこでアロマターゼインヒビターへスイッチします。
またタモキシフェン内服により(多くは有りませんが)卵巣腫大を呈する事があります。
あまり顕著な際には婦人科と相談しながらですが、休薬が必要なこともあります。
 
「卵巣が大きくなっているようならMRI検査をするそうです。」
⇒卵巣の病気ではありません。
 タモキシフェンによる副作用です。
 
「エストラジオールの数値が高過ぎませんか?」
⇒タモキシフェンによってホルモンバランスが崩れたことによります。
 特に心配はありません。
 
「卵巣が腫れているのも、ノルバデックスの副作用ですか?」
⇒その通りです。
 婦人科的に問題となった場合には休薬とすることもあります。
 
「のぼせのような症状がないのはいいのですが、このまま飲み続けて大丈夫なのでしょうか?」
⇒大丈夫です。
 3カ月後卵巣腫大が顕著となった場合には(MRIを撮影するよりも)乳腺外科の主治医と連絡をとってもらって対処(タモキシフェンの休薬など)してもらいましょう。
 
 

 

質問者様から 【質問10】

お世話になっております。
ノルバデックスを服用して半年になります。
のぼせのような症状はないのはいいのですが、この時期に冷えを感じるようになりました。
寒暖差に身体がついていかず、身体がだるく、頭も重いです。
ムカムカして食欲もあまりありません。
イライラ感もあり、気持ちに波があります。
術後、体重が少し落ちてしまい、元に戻りません。
元々痩せ型で、あまり暑がらず、汗もかきにくいのでクーラーが苦手でした。
しかし、今年は不快な症状が長引いてます。
(今まではここまでひどく
ありませんでした)
これはノルバデックスの副作用ですか?
半年経ってじわじわと出てきたのですか?
 

田澤先生から 【回答10】

こんにちは。田澤です。
「のぼせのような症状はないのはいいのですが、この時期に冷えを感じる」「寒暖差に身体がついていかず、身体がだるく、頭も重い」「ムカムカして食欲もあまりありません。」「イライラ感もあり、気持ちに波」「これはノルバデックスの副作用ですか?」
⇒その通りです。
 
「半年経ってじわじわと出てきたのですか?」
⇒というよりも…
 季節がらでしょう(夏バテも加わり…)
○体調管理をしながら乗り切りましょう。
 
 

 

質問者様から 【質問11】

お世話になっております。
術後最初の定期検査でCT検査をしました。
やはり医療被曝が心配なので、その後はエコー検査にしてもらいました。
担当医はCTの方が小さな物でも見つけやすいからと、CT検査をした方がいいと言いますが・・・。
(早期に発見できたとしても、そうなっ
たら完治は無理なんですよね?)
やはり、CT検査はエコーや血液検査に異常がなければやらない方がいいですか?
また、年に1度だとしてもCT検査はしない方がいいですか?
この前のエコー検査で、対側に小さな嚢胞があると言われました。
自分ではわかりません。
嚢胞は大きくなったりしますか?
そうなると自分でもわかりますか?(術後、胸は更に小さくなりました)嚢胞はこのまま放置でも問題ないですか?
嚢胞はエコー検査だけでも十分にわかりますか?
 

田澤先生から 【回答11】

こんにちは。田澤です。
「担当医はCTの方が小さな物でも見つけやすいからと、CT検査をした方がいいと言いますが」
⇒全く根拠がありません。
「また、年に1度だとしてもCT検査はしない方がいいですか?」
⇒CTは「年に1度でも10年に1度でも不要」です。
「嚢胞は大きくなったりしますか?そうなると自分でもわかりますか?(術後、胸は更に小さくなりました)嚢胞はこのまま放置でも問題ないですか?嚢胞はエコー検査だけでも十分にわかりますか?」
⇒嚢胞は「正常乳管が閉塞して(内容液が)溜まって袋状になったもの」であり、腫瘍でさえありません。
 気にしない様に願います。
 
 

 

質問者様から 【質問12】

お世話になっております。
ノルバデックスを服用して1年が経過しました。
年齢的に更年期なのか、ノルバデックスの副作用なのか、体調がすぐれません。
集中力が落ち疲れやすくなりました。一瞬ですが、意識が飛ぶような感
覚もあります。
関節もあちこち痛みます。爪も弱くなって、割れてしまうこともありま
す。
プラセンタという物があるようですが、摂取しても大丈夫でしょうか?
あと、手術跡はどのくらいで目立たなくなりますか?
部分的にケロイド状で、腕の動かし方によっては引きつれ感もあります。
この状態は良くなるのでしょうか?
 

田澤先生から 【回答12】

こんにちは。田澤です。
「プラセンタという物があるようですが、摂取しても大丈夫でしょうか?」
⇒特に影響はありません。
 エストロゲン欠落症状としてエクオールは症状を改善させる可能性があります。
(乳癌リスクは高めません)
「あと、手術跡はどのくらいで目立たなくなりますか?部分的にケロイド状で、腕の動かし方によっては引きつれ感もあります。この状態は良くなるのでしょうか?」
⇒これは実際に状況を見ていないし、個人差もあるのでコメントは困難です。
 
 

 

質問者様から 【質問13】

お世話になっております。
ノルバデックスを服用中ですが、最終月経からもうじき1年になります。
おそらく閉経ですか?
婦人科へ行って血液検査をしてもらいますが、そこで閉経と確認されたら、薬の変更はなるべく早い方がいいのですか?
薬を変更したとして、気を付けることはありますか?
また、自分の場合はノルバデックスと変更した薬で合計5年でいいのですか?
あと、左脇の下が未だに違和感があります。
もう治らないのですか?
術後のエコー検査はしています。
(担当医ではなく検査技師です)
もし、脇の下にしこり等があると自分でわかりますか?
 

田澤先生から 【回答13】

こんにちは。田澤です。
「ノルバデックスを服用中ですが、最終月経からもうじき1年になります。おそらく閉経ですか?」
⇒最終月経から1年経った状態を閉経といいます。
 更にE2の測定を行い確認しましょう。
「婦人科へ行って血液検査をしてもらいますが、そこで閉経と確認されたら、薬の変更はなるべく早い方がいいのですか?」
⇒急ぐ必要はありません。
 そもそもタモキシフェンは「閉経後でも問題無い」薬なのです。
 寧ろ(慌てずに)ゆっくり替えましょう。(急ぎすぎて、月経が再開する事を避けることが肝要です)
「薬を変更したとして、気を付けることはありますか?」
⇒骨密度を測ってみましょう。
「また、自分の場合はノルバデックスと変更した薬で合計5年でいいのですか?」
⇒違います。
 (タモキシフェンの投与期間にかかわらず)「変更して5年間」です。
「あと、左脇の下が未だに違和感があります。もう治らないのですか?」
⇒徐々に改善するでしょう。(どの程度まで改善するかは不明です)
「もし、脇の下にしこり等があると自分でわかりますか?」
⇒大きくなれば(自分でも)解りますが…
 時々はUSしてもらいましょう。
 
 

 

質問者様から 【質問14 ホルモン療法について】

お世話になっております。
最終月経から1年が経過したので、婦人科で血液検査をしてもらいました。
エストラジオール 327
LH 18.9
FSH 30.5
プロラクチン 6.9
まだ、閉経ではないそうです。
1年前のエストラジオールは583だったので、相変わらず高いです。
生理が1年来ないのも、エストラジオールが高いのも、ノルバデックスの副作用ですか?
このままノルバデックスを飲み続けていても、閉経になればエストラジオールが低くなりますか?次の血液検査はいつ頃がいいですか?
アロマターゼ阻害薬は骨量が減少するそうですが、去年の骨密度検診で「要指導」となってました。
先月、足の痛みと痺れを感じ整形外科を受診しました。
腰のMRI検査で「ヘルニア」と診断されました。
こういう場合でも、閉経したら薬を変更ですか?
ノルバデックスは閉経後でも問題ないのなら、このままノルバデックスを5年ではダメなのでしょうか?
 

田澤先生から 【回答14】

こんにちは。田澤です。
 

「生理が1年来ないのも、エストラジオールが高いのも、ノルバデックスの副作用ですか?」
⇒違います。
 (多少の影響はもちろんありますが)「年齢的に卵巣が不安定」だということです。(更年期と表現します)
 
「このままノルバデックスを飲み続けていても、閉経になればエストラジオールが低くなりますか?」
⇒その通りです。
 
「次の血液検査はいつ頃がいいですか?」
⇒半年後くらい
 
「こういう場合でも、閉経したら薬を変更ですか?」
⇒その通りです。
 
「ノルバデックスは閉経後でも問題ないのなら、このままノルバデックスを5年ではダメなのでしょうか?」
⇒最終的にはご本人の自由ですが…
 アロマターゼ阻害剤へのスイッチの方が成績がいいのです。
 
 

 

質問者様から 【質問15】

休薬について
性別:女性
年齢:52歳
 

お世話になっております。
最近、夜中にのぼせのような症状が出るようになり寝不足です。
この時期に寝不足は辛く、胃腸の調子もよくありません。
(もともと胃腸系は弱い)
 
あちこち筋肉痛と関節痛もなかなか治りません。
この症状は年齢的に更年期ですか?それともノルバデックスの副作用ですか?(去年はそれほど感じませんでした)
エクエルを1箱飲み終えましたが、今のところ効果はありません。
この状態が続くと仕事にも支障が出てきます。
休薬すればこの症状は治まりますか?
それとも、まだ休薬には早いですか?
休薬か最悪の場合退職になってしまうかもしれません。
 
あと、術側の脇の下が未だに違和感があります。
もうこのままなのでしょうか?
 

田澤先生から 【回答15】

こんにちは。田澤です。
 
「この症状は年齢的に更年期ですか?それともノルバデックスの副作用ですか?(去年はそれほど感じませんでした)」
⇒更年期の症状のようです。(ノルバデックスも影響しているとは思います)
 
「休薬すればこの症状は治まりますか?」
⇒緩和する可能性はありそうです。
 ただ純粋な更年期症状だとすると効果は限定的かもしれません。
 
「それとも、まだ休薬には早いですか?」
⇒そんな「制限」はありません。
 
「あと、術側の脇の下が未だに違和感があります。もうこのままなのでしょうか?」
⇒まだ解りません。
 
 

 

質問者様から 【質問16】

ホルモン療法について
性別:女性
年齢:52歳
 
お世話になっております。
 
婦人科の血液検査で閉経と確認されたので、アリミデックスに変更になりました。
まだ飲み始めて10日ほどですが、朝から身体がだるくてムカムカします。
(寝る前に飲んでいます)以前からの関節痛と筋肉痛も悪化してきました。
今のところ日常生活はどうにかなってますが、この症状は副作用ですか?
1ヶ月もすれば慣れてきますか?(最初なので1ヶ月処方)
もし、薬が合わなかった場合は休薬ですか?
それとも、閉経後も使えるノルバデックスに戻すのもありですか?
 
ノルバデックスは1年10カ月服用しましたが、ホルモン療法を一切止めるのはリスク大ですか?
エクエルは4箱飲んだのですが、自分には効果はなかったみたいです。
 

田澤先生から 【回答16】

こんにちは。田澤です。
 
「今のところ日常生活はどうにかなってますが、この症状は副作用ですか?」
⇒そのようです。
 
「1ヶ月もすれば慣れてきますか?(最初なので1ヶ月処方)」
⇒慣れる可能性は十分にあります。
 
「もし、薬が合わなかった場合は休薬ですか?それとも、閉経後も使えるノルバデックスに戻すのもありですか?」
⇒変更するにしても(ノルバデックスにしても、他のアロマターゼ阻害剤にしても)
一度、休薬して症状が落ち着いてからの方がいいでしょう。
 
「ホルモン療法を一切止めるのはリスク大ですか?」
⇒まずは、「休薬」⇒(他剤へ)「変更」をするのが先です。(それでも駄目なら、その時に考えましょう)
 
 

 

質問者様から 【質問17 脇の下のしこりについて】

性別:女性
年齢:52歳
 
お世話になっております。
 
術側の脇の下のくぼみの奥に、豆のような?しこりに触れます。
これは何なのでしょう?(それまでは特に気にも留めてませんでした)
5ヶ月前のエコー検査では、特に問題ありませんでした。
次の外来は1ヶ月後の予定です。
その時まで放置で大丈夫でしょうか?
 

田澤先生から 【回答17】

こんにちは。田澤です。
 
「術側の脇の下のくぼみの奥に、豆のような?しこり」「これは何なのでしょう?」
⇒診察していないので(当然ながら)推測するしかありませんが…
 くぼみの奥であれば「リンパ節の有る部位」なので、「リンパ節が触れているのか? 手術瘢痕なのか?」となります。
 
「次の外来は1ヶ月後の予定」
⇒その際に、(担当医に直接)エコーしてもらいましょう。
 
「その時まで放置で大丈夫でしょうか?」
⇒「豆」程度で緊急性はありません。
 1カ月で十分です。
 
 

 

質問者様から 【質問18 ホルモン療法について】

性別:女性
年齢:53歳
 
お世話になっております。
術後ホルモン療法をしていますが、相変わらず関節痛と筋肉痛です。
整形外科に通っていますが、その症状はあちこち痛みが増えていきます。
更年期かホルモン療法の副作用か、もう原因がわかりません。
 
もし、ホルモン療法の副作用が原因なら、休薬したとしてどのくらいで症状が治まりますか?
休薬して症状が治まるのなら、そうしたいのですが、次の外来は2ヶ月後なので、その時まで飲み続けるしかないですか?
実際、このような患者さんは多いのですか?
前回、術側の脇の下のくぼみの奥に、豆のような?しこりに触れますと質問して、エコー検査では問題なしでした。
でも、そのしこりは今もあります。
大きさは変化ないようですが、これは何なのでしょう?
 

田澤先生から 【回答18】

こんにちは。田澤です。
 
「もし、ホルモン療法の副作用が原因なら、休薬したとしてどのくらいで症状が治まりますか?」
⇒勿論ケースバイケースですが…
 3カ月は最低必要でしょう。
 
「次の外来は2ヶ月後なので、その時まで飲み続けるしかないですか?」
⇒(通っている病院の)外来に電話しましょう。
 主治医に伝わると「じゃー、次回外来まで休薬してみて。」のような指示が出ると思いますよ。
 
「実際、このような患者さんは多いのですか?」
⇒程度の差こそあれ、「関節痛」は結構多い症状です。(実際に休薬まで追い込まれる患者さんは少ないですが)
 エクオールとか試してみました?
 
「前回、術側の脇の下のくぼみの奥に、豆のような?しこりに触れますと質問して、エコー検査では問題なし」
「これは何なのでしょう?」

⇒正常リンパ節でしょう。
 ご安心を。

 
 

 

質問者様から 【質問19 ホルモン療法について】

性別:女性
年齢:53歳
病名:
症状:

お世話になっております。

休薬して2ヶ月になりますが、関節痛と筋肉痛は改善されません。

ホルモン療法の副作用ではない?
更年期が原因?
もう少しこのまま様子を見るか、ホルモン療法を再開するか迷ってます。

このまま完全に休止してしまうのは、リスク大ですか?
担当医は「最終的には患者さん自身が決めること」と言っています。

エクエルは去年4箱飲んだのですが、自分には効果はなかったようです。

あと、正常リンパ節が常に腫れている状態ってあるのですか?
術側脇の下に筋状に豆のようなしこりが未だに触れます。

エコー検査(検査技師)では、肩が上手く上がらずよく見えなかったそうです。
(術後肩の動きが悪いです)
このままでいいのでしょうか?

 

田澤先生から 【回答19】

こんにちは。田澤です。

「このまま完全に休止してしまうのは、リスク大ですか?」
⇒私も担当医と同様に「最終的には患者さん自身が決めること」と答えます。

「あと、正常リンパ節が常に腫れている状態ってあるのですか?」
⇒勿論その通りです。
 「痩せている」もしくは「皮下、浅い部位のリンパ節」ならば普通に触知します。

「術側脇の下に筋状に豆のようなしこりが未だに触れます。」
⇒「未だに」とあるので、「長期間」ということですよね? 長期間変化ないのであれば問題なさそうです。

 ★そもそも転移性リンパ節は『えっ! これってあり得ないくらい硬いんですけど…』と感じますのでご安心を。

 
 

 

質問者様から 【質問20 ホルモン療法について】

性別:女性
年齢:53歳
病名:
症状:

お世話になっております。

ホルモン療法を休薬して5ヶ月になります。

その後、筋肉痛は以前よりは楽になりましたが、関節痛は相変わらずです。

幸いのぼせのような症状はありませんが、あちこち痛くて、10年続けたパート(軽作業)の仕事もシンドイです。

やはり年齢的なもので、更年期ですか?
今後のホルモン療法をどうするか悩んでいます。

休薬期間が長いと、ホルモン療法を再開した場合の効果はどうですか?
中途半端なら一切止める?
担当医はアリミデックスは10年だと言いました。

浸潤径14×14ミリの硬癌
f,ly1,v0,NG2(atypia2,mitosis2),pT1cN0,pStageⅠ
ER(+)PGR(+)
HER2スコア判定0で全摘しています。

ノルバデックスからアリミデックスになったのですが、そんなに続けなければならないのでしょうか?
ホルモン療法で再発しない人
ホルモン療法をしなくても再発しない人
ホルモン療法をしても再発してしまう人
この3タイプの割合はどのくらいですか?
自分がどのタイプかわからないので悩んでいます。

 

田澤先生から 【回答20】

こんにちは。田澤です。

「やはり年齢的なもので、更年期ですか?」
→そう思います。

「今後のホルモン療法をどうするか悩んでいます。」
→それは勿論、自分で決めることです。(日常生活に支障があるのは「その医師」ではなく、「質問者自身」なのです)

「この3タイプの割合はどのくらいですか?」
→それは、解りません。

「自分がどのタイプかわからないので悩んでいます。」
→勿論、誰一人としてそれは解らないのです。(それが解っていたら、世の中から無駄な「再発予防としての」治療が無くなってスッキリすることでしょう。いつか、医学がそのような進歩を遂げることを切に願います)