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再発乳がんの治療方針等について

[管理番号:13457]
性別:女性
年齢:41
病名:再発乳がん(リンパ・骨・肝転移)
症状:現在は自覚症状なし。
投稿日:2026年02月13日

初めて質問させていただきます。
私は2018年、33才の時に乳がん(ステージ2a)と診断を受け、2023年、38才で再発転移しました。
現在41才、ステージ4で治療を受けています。
【これまでの治療歴】
・2018年11月に乳がんステージ2a(ルミナールb)にて乳房全摘手術を行いました。ホルモン陽性、HER2陰性(弱陽性)
・術後に抗がん剤(AC+パクリタキセル)、乳房再建術後に放射線を実施、その後タモキシフェンとリュープリンのホルモン療法を開始。
・2023年11月にpeT CTを実施したところ、肝臓及び骨(背骨、骨盤、大腿骨)、リンパへの多発転移を確認。肝臓についても複数の転移が確認できたそうです。
・2023年12月から、再発治療としてレトロゾール、リュープリン、ベージニオ(150mg)の施用を開始。
・2024年5月(再発治療開始後約半年)で、腫瘍マーカー(CA15-3)は61から正常範囲内の数値まで下がり、以後15~18の正常範囲内の数値をキープ。
・2026年2月(再発治療開始後約2年)にpe T CTを実施したところ、画像上集積が確認できず。なお、再発後、初めてのpeT CTになるので経過は不明です。

【質問させていただきたい事】
今後の治療について、主治医からは、「ステージ4の場合はスタンダードが無いので、個々人に合わせた治療になる。ベージニオを継続しても良いが、きつい薬なのでずっと使い続けるわけには行かないと思う。減薬かレトロゾールのみの服用を検討してもよい」とのお話があったので、ひとまずベージニオを100mgに減薬し、様子を見ていくことになりました。

10箇所以上の多発転移がベージニオとレトロゾールのみで癌が画像上消滅ということは、かなり効果があったのかな、と思う反面、初発の時点で4年目までは大人しくしていた癌が5年目に爆発的に全身に転移してしまったことを考えると、元々の癌の悪性度がとても高く、ベージニオの減薬や服薬中止により勢いを取り戻してしまうのでは無いか…と後から考えてしまい、今でもどうしようか迷っております。
腫瘍マーカーの値も、再発前と比較して高めで安定しているところも気になるところです。

そこで先生に、以下の点についてご質問させていただきたいと思います。

①先生であればどのような治療方針を立てられますでしょうか。

過去の質問やコラムなどを拝読いたしますと、先生は、ステージ4の方の場合、抗がん剤でc CR→ベージニオなどで長期コントロール(最低でも5年以上継続)→寛解を目指すと判断なさっているように思いますが…

私の場合、今後も効果があったベージニオの服用を第一と考えるべきでしょうか。
またその場合はベージニオは減薬した場合であっても、長期間服用するのであれば効果は十分に得られると考えてよろしいでしょうか。

それともベージニオ併用で画像上消滅に至ったということは、現時点で十分に薬の効果があったと考えてレトロゾールとリュープリンのみに切り替えても良いのでしょうか。

②腫瘍マーカー(CA15-3)の個人の基準値は、体調・体質の変化の影響を受けますか。
それとも、あくまで体内の癌細胞の量に比例するものなのでしょうか。(再発前は11前後で安定→現在は15~18で安定)

再発前と現在は、体重が10%程度増加したほか、人間ドックでエコー画像上は脂肪肝のような状態であると指摘を受けています。この影響により基準値が変動していると考えることはできますか。

③私の状況で寛解からの根治は狙えますでしょうか。

どうぞよろしくお願いします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

①先生であればどのような治療方針を立てられますでしょうか。
→見事にabemaciclibだけでcCR達成しましたね。
それは素晴らしいことです。
自分事ながら、昨日「座長」として参加した「abemaciclibの会」で演者の先生(大学病院)がabemaciclibでのcCRが結構あるという話をしたばかりでした。

過去の質問やコラムなどを拝読いたしますと、先生は、ステージ4の方の場合、抗がん剤でc CR→ベージニオなどで長期コントロール(最低でも5年以上継続)→寛解を目指すと判断なさっているように思いますが…
→ご存じのように…
私であれば、「そもそも」抗がん剤でcCRを狙い→CDK4/6 inhibitorで長期維持とする(というか、現にそのようになっている人たちがたくさん通院していますが)わけですが、抗がん剤なしで同じような維持ができるのであればその継続でしょう。

私の場合、今後も効果があったベージニオの服用を第一と考えるべきでしょうか。
またその場合はベージニオは減薬した場合であっても、長期間服用するのであれば効果は十分に得られると考えてよろしいでしょうか。

→減量するかしないかは、質問者自身の「不安と負担」のバランスで決めるべきです。

それともベージニオ併用で画像上消滅に至ったということは、現時点で十分に薬の効果があったと考えてレトロゾールとリュープリンのみに切り替えても良いのでしょうか。
→それは勧めません

②腫瘍マーカー(CA15-3)の個人の基準値は、体調・体質の変化の影響を受けますか。
それとも、あくまで体内の癌細胞の量に比例するものなのでしょうか。(再発前は11前後で安定→現在は15~18で安定)

再発前と現在は、体重が10%程度増加したほか、人間ドックでエコー画像上は脂肪肝のような状態であると指摘を受けています。この影響により基準値が変動していると考えることはできますか。

11前後で安定→現在は15~18で安定
→この差はほぼ無視です。

③私の状況で寛解からの根治は狙えますでしょうか。
→やり方次第かもしれません。

「敵が小さいうちに徹底的に叩く」方が、「敵が大きくなってから叩く」よりも、負担が少ないように思いませんか?
画像上見えなくなっている(癌細胞は無いもしくは、かなり少ない)それをどう捉えるか。とも言えます。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2026/3/2
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