[管理番号:13453]
性別:女性
年齢:43
病名:左乳癌(cT2N2a)、腋窩リンパ転移、胸骨転移
症状:
投稿日:2026年02月13日
2023,2024のマンモによる健診で良性石灰化、2025.11月に左脇のしこりをマンモと超音波で診てもらい針生検の結果、悪性
組織学的グレード、核グレードともに1、ER:jscore3b,99%, PgR:Jscore3b,8%, HER2:
1+, Ki-67:約50%
PET/CTとMRIの結果、胸骨転移が見つかりました。
12月から術前抗がん剤DDAC-DDPTX(2週間ごとにAC4回ついでパクリタキセル4回)を始めパクリタキセルの1回目まで終わったところです。
この後4月に手術、ホルモン剤、放射線、アベマシクリブの予定です。
術後の放射線について広範囲に照射するのでリニアックでもトモセラピーでも違いはないと言われましたが田澤先生はどのような思われますでしょうか。
幸い術前抗がん剤は今のところ副作用が思っていたより少なめで仕事と両立できていますが、大きくはなっていなさそうですが小さくもなっていないような気もします(パクリタキセル3回終わった後にMRI予定です)。
この術前抗がん剤の効果などによってリニアックでも変わらないあるいはトモセラピーの方が良いと言った基準、目安がございましたらご教授いただけますでしょうか。
また根治目的で治療を進めていただいていますが今の治療方針で根治が狙えますでしょうか。
例えばアベマシクリブの前に抗がん剤治療など追加した方が更に良いなどありますでしょうか。
また下痢の副作用を心配していますがアベマシクリブの治療を2年続けられたとしたら再発率はどのくらいになりますでしょうか。
子供が七五三を終えたばかりなので長く生きられる治療を行っていきたいと考えています。
ちなみに現在は最後のパクリタキセルの2週間後に手術の予定ですが先生に手術をお願いした場合も同じスケジュールになりますでしょうか。
術前治療後の手術から先生にお願いすることは可能なのでしょうか。
長々とすみませんが何卒よろしくお願い申し上げます。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
メール読みました。
まずは、「胸骨転移あり=所謂stageⅣ」だと「手術しない」とする頭の「バリ硬(博多ラーメン風にいうと)」な医師が多い中「手術をする」という方針であることは質問者にとって「本当に幸いなこと」だと思います。
ただ実際に「どの程度根治の可能性をもっているのか?」は確実には読み取れません。
先ず照射は(胸骨転移があるのだから)胸骨転移部も狙うべきと思いますが、その
「広範囲に照射するのでリニアックでもトモセラピーでも違いはない」というコメントからは、「胸骨転移をきちんと狙う」という認識に欠けるように思われます。
また「cN2a」という記載からは腋窩郭清が鍵(場合によっては鎖骨下郭清も必要)
だと思いますが、術前抗がん剤で(画像上解りにくくなったからという理由で)「中途半端となるリスク」もありそうに思います。
また根治目的で治療を進めていただいていますが今の治療方針で根治が狙えますでしょうか。
→私が行うとすれば…
手術後に画像評価(PETは6か月以内だと保険適応とはならないので、胸骨を狙った造影MRI)をしたうえで、十分でなければ(CDK4/6 inhibitorの前に)抗がん剤を3か月ないし半年する(この場合には無論、患者さん自身のモチベーションが重要ですが)
ことも考えます。
例えばアベマシクリブの前に抗がん剤治療など追加した方が更に良いなどありますでしょうか。
→まさしくこれが上記ですが…
まずは胸骨の画像評価をしてから検討でしょう。
また下痢の副作用を心配していますがアベマシクリブの治療を2年続けられたとしたら再発率はどのくらいになりますでしょうか。
→これはまずは「胸骨病変を画像上消失させる=cCR」が得られてからの話なので、
現時点で(その評価がないので)推測することは困難です。
子供が七五三を終えたばかりなので長く生きられる治療を行っていきたいと考えています。
→それであれば「なおのこと」モチベーションをもって「一つ一つ目標を達成すること」これが大事です。
ちなみに現在は最後のパクリタキセルの2週間後に手術の予定ですが先生に手術をお願いした場合も同じスケジュールになりますでしょうか。術前治療後の手術から先生にお願いすることは可能なのでしょうか。
→それは大丈夫です。
Oligometastasisなので根治の可能性は当然あると思います。
ただそれを狙うには「全てに最大限の努力をすること」だと思います。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2026/3/2
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