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乳房全摘しても放射線治療が必要な理由

[管理番号:13323]
性別:女性
年齢:66
病名:右乳癌
症状:10月(上旬)日右乳癌切除?腋窩鎖骨下郭清神技手術後、経過良好
投稿日:2025年12月12日

田澤先生、おはようございます。
12月(中旬)日にご診察を受けた「カルテNo.〇〇」でございます。
オンコタイプDXの検査結果から今後、ホルモン治療と放射線治療となりました。
先生のオペは、前医から術前抗がん剤一択を提示された私には、まさに人生のターニングポイントとなりました。
手術先行で進めたいという私の願いを叶えてくださった先生に感謝仕切れません。
心の底からありがとうございました。そして今後ともよろしくお願いいたします。
さて、家族に「全摘したのに放射線治療を受けるの?リンパ節4個以上、大きさ5センチ以上にあてはまらないのに」
と質問されてそのとき上手く答えられなかったため、質問させていただきます。
私の場合は病理検査結果に、「cT4b 」とあり、T4症例のため放射線治療を受けるということでしょうか?
12月(中旬)日に放射線科受診予定のため、こちらの枠を使わせていただきました。
よろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

私の場合は病理検査結果に、「cT4b 」とあり、T4症例のため放射線治療を受けるということでしょうか?
→ほぼ正解ですが…

もっと正確にいうと
先日お渡しした病理レポートをご覧ください
「組織学的波及度」にg, fs, pとありますね?

これはg=gland乳腺、fs=fat及びskin (乳腺周囲の)脂肪層及び皮膚、そして
p=pectralis muscle 大胸筋に浸潤があったという記載なのです。

手術中に(腫瘍直情の)皮膚はもちろん、直下の大胸筋も削っているのでもちろん「断端陰性」となっていますが、その「皮膚及び筋肉に浸潤していた」ことで念のために(無論予防ですが)照射の適応となるのです。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2026/1/7
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