[管理番号:13322]
性別:女性
年齢:42歳
病名:乳がん
症状:
投稿日:2025年12月16日
はじめまして、今年7月末に左胸しこりがあるのに気づき検査をしたところ乳癌の疑いがあるとわかり、
その後乳房部分切除術〔温存療法)の手術をし、病理検査の結果乳がんの診断をされ
ステージ1 病変の大きさ浸潤径1.1cm
T1 N0
血管侵襲なし
リンパ管侵襲なし
核異形度2
組織学的異形度1
女性ホルモンレセプターER陽性PR陽性
Her2 2+だった為fish追加で陽性判定
Ki-67 15%
Fish検査の結果待ちの2週間のみ
タモキシフェン服用、その後her2陽性だとわかったのでパクリタキセル週1の12回とトラスツズマブ3週間に1回の1年の予定になりました。
抗がん剤が終了すると放射線治療もすると医師からは言われました。
私のステージでもこれは通常の治療でしょうか?
又これらの治療をすべて終了した時点で再発率は何%でしょうか?(局所再発、遠隔転移再発も含めて)
放射線治療をしなかった場合の再発率は変わってきますか?
又出来ればタモキシフェンは今後服用したくなく、私の場合服用しないと再発率が高いのでしょうか?
服用する場合と服用しない場合の再発率も教えて頂きたいです。
今の主治医がはっきりと教えてくれないので教えて頂きたいです。
お忙しい中申し訳ないですが、どうぞよろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
そもそも指摘しなくてはいけません。
放射線は「局所」治療であり、あくまでも「部分切除したから、行う」ものであり、
全身療法とは無関係です。
単純に(HER2が陰性であれ陽性であれ、術式として温存したのだから)照射は必須というだけのシンプルな話です。(再発率云々とは全く無関係)
her2陽性だとわかったのでパクリタキセル週1の12回とトラスツズマブ3週間に1回の1年の予定
→所謂「low risk]のanti-HER2 therapyです。(non anthracycline regimen)
抗がん剤が終了すると放射線治療もする
→手術が温存なのだから「当たり前」ですよ。★冒頭のコメント参照
私のステージでもこれは通常の治療でしょうか?
→まさにその通り。
局所再発、遠隔転移再発も含めて
→まず「この文章」自体が「とんでもない誤解の素」となっています。
局所再発と遠隔再発は全く違うものです。よーく考えましょう。
又これらの治療をすべて終了した時点で再発率は何%でしょうか?
→まず局所再発率は(抗がん剤など薬物療法とは無関係に)照射しないと10%(照射するとそれが三分の一となります)
→遠隔転移再発率は(anti-HER2 therapyを行うと再発率は半分となるので)8%→4%となるイメージですね。
放射線治療をしなかった場合の再発率は変わってきますか?
→これは遠隔転移再発率とは全く無関係、あくまでも「局所再発を三分の一に」します。
又出来ればタモキシフェンは今後服用したくなく、私の場合服用しないと再発率が高いのでしょうか?服用する場合と服用しない場合の再発率も教えて頂きたいです。
→anti-HER2 therapyを行えば1%前後しか変わらないでしょう。
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(回答が公開されてから2週間後)
2026/1/7
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